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ツムラさんの漢方119番「貧血、冷え症で喘鳴を伴う喀痰の多い咳嗽があるもの。気管支炎、気管支喘息、心臓衰弱、腎臓病」という適応症の苓甘姜味辛夏仁湯 りょうかんきょうみしんげにんとう に関してご紹介します。

この漢方薬は漢方薬の名前が
中身の生薬を表しています

茯苓 ぶくりょう
胃のチャポチャポした感じを緩和
余分な水分を尿中から外に出す

甘草 かんぞう
お腹の調子を整えながら全体を調和する

乾姜 かんきょう
温めて肺の先発粛降をサポート水分の
循環を良くする
胃腸を温めて全身のむくみを取り除く

五味子 ごみし
鼻水など余分な水分が外に出るのを止める

細辛 さいしん
肺を温めて水の巡りをサポート
全身をしっかり温めることで、水の巡りをよくする

半夏 はんげ
気を下に下げる目的
水分が停滞して塊になっているのを除去

杏仁 きょうにん
気を下に下げる
咳を止める

全体で
痰やよだれが普段から多い方
余分な水分が胸に溜まり胸が苦しい方
ひどい場合は呼吸がしづらい方
に使われる漢方薬です

少し配合は違いますが
小青竜湯 しょうせいりゅうとう
という漢方薬に似ています

発汗を促す麻黄と桂枝が入っていないので
小青竜湯よりも汗をかかせる作用は弱いです
水分代謝が悪くむくみが顕著な方に使う漢方薬です

いかがでしたか?
漢方薬を知るには名前だけではなく、中身を知ることが大切です。
私と一緒に一歩ずつ勉強していきましょう。

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