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ツムラさんの漢方137番加味帰脾湯 かみきひとう に関してご紹介します。

ツムラさんの漢方①
から解説しています

漢方薬の構成生薬
を初心者でも分かるように
解説していきます

本日は137番

虚弱体質で血色の悪い人の次の諸症:
貧血、不眠症、精神不安、神経症
という適応症の

加味帰脾湯 
かみきひとう

に関してご紹介します

加味帰脾湯は
帰脾湯 きひとう
という漢方薬に

柴胡 さいこ
気のめぐりをサポート

山梔子 さんしし
イライラを始め、余分な熱を
冷ます

を加えた漢方薬です

帰脾湯は
心脾両虚 しんぴりょうきょ
の漢方薬なのですが、覚え方にコツがあります

気を補う

お腹を整えるパート

人参 にんじん
元気をしっかり補う

黄耆 おうぎ
気を上に上げる
血を作るサポート

白朮 びゃくじゅつ
お腹の気をサポート

茯苓 ぶくりょう
余分な水を外に出して
お腹を整える

炙甘草 しゃかんぞう
気を補う全体の調節

大棗 たいそう
体を元気にする
血を作る

生姜 しょうきょう
お腹を温める
補血薬が大量に入っているので
体が冷えないようにする

血を増やす

睡眠を改善するパート

当帰 とうき
血を増やす、血の巡りを良くする

酸棗仁 さんそうにん
心肝の血を増やす
睡眠をサポート

竜眼肉 りゅうがんにく
心の血を増やして
睡眠をサポート

遠志 おんじ
余分な痰を取る
気持ちを落ち着ける

木香 もっこう
大量の補気薬で
気が詰まらないように
理気する

元々虚弱体質ではなくても
「最近過労が続いて疲れて
寝られなくなった方」や

血色が悪くなくても
「お腹の調子が悪くなってから
しばらくしてから、中途覚醒するように
なった方」
にも使える漢方薬です

しかし、加味の部分である
柴胡と山梔子
(牡丹皮 ぼたんぴも
配合されている事もある)は

長期間使うものでは無いため、
ある程度効果があったら、

比較的長期間使っても大丈夫な
帰脾湯に切り替えることをおすすめします

いかがでしたでしょうか?

漢方薬を知るには名前だけではなく、
中身を知ることが大切です。
私と一緒に一歩ずつ勉強していきましょう

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