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②皮膚科門前の薬剤師をしています。よく処方が出る(十味敗毒湯、白虎加人参湯、黄連解毒湯、当帰飲子、麻黄附子細辛湯、桂枝茯苓丸、加味逍遥散)について解説してください

皮膚科門前の薬剤師をしています。よく処方が出る
(十味敗毒湯、白虎加人参湯、黄連解毒湯、当帰飲子、麻黄附子細辛湯、桂枝茯苓丸、加味逍遥散)について解説してください その②

本日は白虎加人参湯 びゃっこかにんじんとう に関してご紹介しますね

白虎加人参湯は風邪が進展して行って、発熱がひどく大汗をかいて、喉が乾いている方に使う発熱用の漢方薬です。

さて、この漢方薬 皮膚科領域ではどのように応用できるのでしょうか??

それでは解説していきます
白虎加人参湯は

皮膚の発疹の悪化レベル2である気分熱(きぶんねつ)を除去する
石膏 せっこう 知母 ちも

お腹を整えて皮膚の修復をサポートする
甘草 かんぞう

体の元気を整えて、潤いを増してくれる
硬米 こうべい (ちなみに米です)

ここまでで、白虎湯 びゃっことう と呼びます

ここに
体を元気にして、潤いを与えてくれる
人参 にんじんを加えたものが白虎加人参湯です。

基本的に熱邪が旺盛な時は補剤は必要ないので、人参は配合されていなくても大丈夫です。が、日本だと人参が入っている方剤の方が流通していますね。

皮膚の熱の進展は見た目でできる判別の仕方があるのですが、
そのやり方は私の有料講座で公開しています。
今日はこの漢方薬は 「熱の進展レベル2 気分熱に使う漢方薬なんだな」と覚えていただければ結構です。 

今回は特別にこの漢方薬をこんな状態に使うと良いよという皮膚の状態を添付しておきますね(この皮膚の写真はきちんと法律をクリアして載せています。お金を払って購入したものです。)

この漢方薬は陽明経(胃と大腸)の熱を冷ますので、下痢をしやすい方、便がゆるい方
食欲が落ち気味の方には気をつけて使ってくださいね。

いかがでしたでしょうか?
漢方薬を知るには名前だけではなく、中身を知ることが大切です。
皮膚の漢方薬は難しいので、自己判断で選ぶことはお勧めしません。

私と一緒に一歩ずつ勉強していきましょう

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