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ツムラさんの漢方115番「水瀉性の下痢、嘔吐があり、口渇、尿量減少を伴う次の諸症:食あたり、暑気あたり、冷え腹、急性胃腸炎、腹痛」という適応症の胃苓湯 いれいとう に関してご紹介します。

この漢方薬は

平胃散 へいいさん

五苓散 ごれいさん
を合わせた漢方薬です

平胃散

蒼朮 そうじゅつ
体の余分な水分停滞を発散させる

厚朴 こうぼく
お腹の張りをとり、体の緊張を取る

陳皮 ちんぴ
良い香りでリラックスしながら消化を助ける

生姜 しょうきょう 甘草 かんぞう 大棗 たいそう
胃腸の気をUPして体を元気にする

ここに五苓散を加えます

五苓散

茯苓 ぶくりょう
沢瀉 たくしゃ
猪苓 ちょれい

私が「利水三兄弟」と名付けている
尿量を増やし、体のむくみを取る部分です

この部分で尿量を増やすことで、
体の濁った水の老廃物を外に出します

ここに

桂枝 けいし
体を温めて巡りをよくする

白朮 びゃくじゅつ
お腹の調子を整えて水の代謝をサポートする
が配合されています。

元々平胃散は 食べ物の消化不良によって
体が重だるい時や梅雨時期に
胃腸を中心にトラブルが起きている時に
効果を発揮する漢方薬です

ここにおしっこの量を増やして
体のむくみを取る五苓散を加えることで
体の余分な水分を外に出す作用を強めています

梅雨時にお腹が緩くなってしまうタイプ
の方に適しています

補う生薬が少ないので、
体が虚弱なタイプには別の漢方薬
がおすすめです

いかがでしたか?
漢方薬を知るには名前だけではなく、中身を知ることが大切です。
私と一緒に一歩ずつ勉強していきましょう。

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