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ツムラさんの漢方32番「比較的体力があり、下腹部痛があって、便秘しがちなものの次の諸症:月経不順、月経困難、便秘、疾痢」という適応症の大黄牡丹皮湯 だいおうぼたんぴとう をご紹介します。

この漢方薬は中医学の分類では
「腸癰剤 ちょうようざい」という
分類の漢方薬で

「腸に腫瘍がある時に
下腹部の血流を良くして
 悪いものを外に出す」

漢方薬です。

中身をご紹介すると

大黄 だいおう
強い下剤の生薬 下腹部の血流を良くして、
炎症(熱)をお通じから外に出します

芒硝 ぼうしょう
硬い腫瘍などを柔らかくする
お通じも柔らかくして外に出す

牡丹皮 ぼたんぴ
体の余分な熱を取る
血の巡りを良くする

桃仁 とうにん
桃の種の生薬下腹部の血流を
しっかり良くして腫瘍などを壊す

冬瓜仁 とうがんにん
お通じを柔らかくするのと
大腸に溜まった便を外に出す

この漢方薬は
①下剤が入っていて
②熱を覚ます生薬が入っていて
③下腹部の血流を良くする生薬

が入っています

肺、大腸の膿んでいる
症状に使われます

「ニキビや皮膚の膿
 下腹部に灼熱感がある場合」
などに効果が期待できると思います

適応症に書いてある
下腹部痛や便秘に関しては

冷えて悪化するタイプ
や温めると良くなるタイプの
方には使えません

また、月経不順や月経困難症に関しても
この漢方薬が合わないケースも多いので、
専門家のアドバイスのもと
使用するようにしてください

下剤が含まれていますので、
妊娠の可能性がある方も
避けていただいた方が良いと思います

「比較的体力があり….」はもはや何を意味しているのか
私には理解できないので、無視しています。(笑)

いかがでしたでしょうか?

漢方薬を知るには名前だけではなく、
中身を知ることが大切です。
私と一緒に一歩ずつ勉強していきましょう。

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