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生後40日目 親の人生も大切にして子供を人として尊重するフランス式育児


フランスの子どもは夜泣きをしない 読了

フランスの育児本を読み終えた。我が家の育児で同様のことをするのは難しいが、内容はとても納得できるところが多かった。

前半の感想は昨日の記事に記載してある。

ママの「人間として」「女性として」の時間も大事にするのがフランス式育児らしい。

パリでは、働いていないママも、ひとりの時間を持つために、週にほんの数時間でも、幼児を保育施設に預けるのがあたりまえだ。そして罪悪感を持たずにヨガ教室や美容院に行く。だから、悩み多き専業主婦のママでも、まるで別世界から来たようなヨレヨレの格好でふらふらと公園に現れることはない。

パメラ・ドラッカーマン. フランスの子どもは夜泣きをしない パリ発「子育て」の秘密 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1486-1488). Kindle 版.

文中の指摘の通り、子ども優先の生活をしていると親のやりたいことはどんどん後回しになってしまう。妻も好きな料理やお化粧の時間を切り捨て、産後の体調が完全に回復しないまま育児を続けている。そうではなく親自身も自分のための時間をしっかりとるというのは素晴らしい考えだと思う。

「プリーズ」や「サンキュー」を言うとき、子どもは劣勢な、与えてもらう立場にいる。大人は子どもになにかしてやるか、子どもが大人にお願いするかのどちらかだ。しかし、「ボンジュール」と「オ・ルヴォワ」は、子どもと大人を、たとえその一瞬であれ、より対等な立場にさせる。この言葉によって、子どももまた、自分は権利を持つ人間だという概念が強まるわけだ。

パメラ・ドラッカーマン. フランスの子どもは夜泣きをしない パリ発「子育て」の秘密 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1599-1602). Kindle 版.

子どもであっても自身の権利を意識させ「与えられる立場ではなく、子ども自身も他人に対して与える立場になりうる」ことを自覚させていくのは自立のための子育て方針なんだろう。

フランスでも同じように、赤ちゃんに同じ食材を何度も試す。でも、それはアドバイスを受けたからというよりも、親の使命である。子どもに味の好みがあるのは当然としても、すべての野菜に豊かな味わい深さがあるので、その愉しみを子どもに伝えるのが、親の仕事と考えているのだ。子どもに、眠りかたや待つことや「ボンジュール」の挨拶を教えるのと同じ。親は、子どもに食べかたを教える義務があるのだ。

パメラ・ドラッカーマン. フランスの子どもは夜泣きをしない パリ発「子育て」の秘密 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.2042-2046). Kindle 版.

食育についてはとても見習いたいと思った。なんでも一口食べさせる、根気よく食べさせていろいろな味を感じさせるのは子どもの権利であり親の義務という感じだ。

では、親はどうやって「枠組み」を形づくるのか? そのプロセスは、ときには厳格に見えるけれど、たんに「ノー」を言えば「決定権は私よ」が確立できるわけではない。フランス人の親や教育者が「枠組み」を築きあげるもうひとつの方法は、ひたすら「枠組み」についてたくさん話して聞かせることだ。子どもに、なにが許されてなにがだめなのかを伝えることに、たっぷりと時間をかけるのだ。
話すことをつうじて、「枠組み」に存在感が生まれる。物理的に存在するかのような様相をおびてくる。上手なパントマイムが、本物の壁をつくりだすような感覚だ。ちなみに、「枠組み」に関する会話は、とてもていねいな口調で行われる。親は、たとえ赤ちゃんに対しても「プリーズ」をたくさん使う。

叱り方にしても、子どもを一人の人間として説得する感じのようで、子どもに対して非常に真摯な子育て方針だなと思った。食育や叱り方はもう少し先の話なので時期がきたらまた読み直したい。いろいろとヒントになる考え方が多い本だった。

ガラガラコウちゃん

読んでいて共感できるところが多かったので、我が家の子育てに取り入れていこうと思うのだがやはり難しい。

「泣いていても少し放置する」を早速しているが、弟のコウちゃんは泣き過ぎでもう声がガラガラだ。塩梅が難しい。

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