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身の丈に合った買い物は、喜びを招き寄せる|2023年に買ってよかったもの On・Cloudflow

「いま・ここ」にいる自分の体に合ったもの、本当の意味での身の丈に合ったものは、自分の能力を向上させていくと同時に喜びを与えてくれるものである。

2023年はそんな買い物ができたなと思えたアイテムがある。

守銭奴で吝嗇家な僕は買うものや契約するものを事細かく吟味する癖がある。時間がかかる。一日中あるものが欲しいといろんなショップを巡ったとて、吟味した結果何も買わなかったなんてことはしょっちゅうある。

そんな僕が納得して買うことができて、かつ「ものすごく」満足したもの。
それは趣味のランニングのために買ったランシューズ。

On・Cloudflow(クラウドフロー)3.0 である。

僕はふだんから靴を買うのに難儀する。
足が大きく、だいたいのサイズは28cmを目安にしているが、靴の種類やメーカーによって27cm〜29cmだったりと安定しない。足の甲が高く、爪先の幅が広い典型的な日本人の足…かと思いきや足の幅自体は細く、爪先から踵までがシャープに長く突き出ているハイブリット?な足なため、合う!と実感の持てる靴がほとんどとない。

だから僕はオンラインで靴を買うことができない。実際にショップへ行き試着して確かめないと購入の是非を決めることができない。それで買ったとて、靴中央部の隙間が気になったりと、モヤモヤした感じは拭えないのだ。

ふだん履きの靴ならともなく(フットケアをしている人の話によれば「ふだん履きの靴こそ!」気にかけたほうがいいという…)、足を使うランシューズこそはほんとに気を使って購入したいところである。とくにマラソン大会前となればなおさら。そのためスポーツショップに行ったときはスタッフを捕まえてマンツーマンでひたすらランシューズを試し履きしている。1時間や2時間経つことはよくある(スタッフのみなさん、作業止めてすみません…)。

かつてそのようにして、NIKEのエアズームペガサスを愛用していたこともある。確かにそれでふだんのジョグやマラソンのパフォーマンスは上がった。練習でもフルマラソンでもPBタイムを更新できていた。しかし、爪先部分、親指の圧迫が気になるようになった。シャープさと軽さはめちゃくちゃ気に入っていたのだが。

(誤ってもエアズームペガサスが製品として良くないのではなく、僕の足との相性に難があったということだ。エアズームペガサス自体は日常のランからフルマラソンまで広く走ることに対応できるシューズだと思っている。あくまで自分の足のサイズ・形との相性)

もっと自分の足に合うランシューズがあるのではないかと、2023年4月、ハーフマラソン大会の2週間前にスポーツショップへ。さまざまなシューズを履いたが納得いかなかったところ、たまたま目に入ったOnのクラウドフロー。Onはこれまで履いてきたことなかったが、ものは試しだと思い試着してみる。あれ、フィット感が気持ちいい。そして爪先の圧迫感もない。

スタッフに促され軽くジョグをする。シューズが足の細かい動きに沿って一緒に動いてくれる。その柔軟性が気に入った。クッションの薄は足裏をごわつかせない感覚、地面をちゃんと感じられる感覚があり、それも気に入った。フルマラソンを目的としたシューズではないのでハーフはこれでいけると確信があった。迷わず購入した。

大会前に試走したジョグではスムーズにランをすることができた。しっかり地面を感じることができる。そして迎えた大会本番。約21kmを気持ちよく走り切ることができた。記録も更新。目標である100分を切ることができた。周りが厚底シューズ勢多数ななかで、薄いシューズで記録を出せたことは、結構嬉しい。えへっという感じでちょっと鼻が高かった。

それ以来、ふだんのジョグシューズとしてクラウドフローを履いて走ってきた。しっかりと地面を感じて、自分の足と対話をして、少しずつ足を鍛えていった。変に厚底のシューズを履いてトレーニングをしなくてよかったかもしれない。春から夏、夏から秋、秋から冬、季節を経て確実にトレーニングの成果が出てきていた。1km6:30分くらいのスピードでじっくりと30km走をしたり、距離は短くとも緩急つけたスピード練習をしたり。

なんならシューズもぼろぼろになってきた秋口、ハーフマラソンの距離を本番さながらのスピードで走ったら4月の大会の記録を更新してしまった。

そうやって着実に自信がついてきて迎えた12月の青島太平洋マラソン。フルの42.195km。この大会ではさすがにクラウドフローでは走りきれないと思い、大会用に別のシューズを用意していたが、それまでクラウドフローで鍛えた甲斐あり、これまでのフルの記録を大きく更新することができた。初のサブ4。しかもサブ3.5が見える走りができた。

いいアイテムとの出会い、いい買い物、それも自分の身の丈に合った買い物は自分を大きく成長させる。自信もつく。自分が良い方向に変わっていくのを感じる。それを使うたびに確かな喜びを感じる。

そんな買い物が昨年はできて良かった。2024年の今年もそんなものを選ぶことができたら幸いだ。そうそう、自分の体に合ったものを選んでいきたいのだ。それが自分に幸福をもたらす。

クラウドフローは最新版が今出ているようですね。


#買ってよかったもの

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