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マラソンに例えるなら、オーバーペースで沈んだ10月

今日が過ぎれば2024年も残り2ヶ月もないだなんて、なんて時間は薄情に流れていくものなのでしょう。嗚呼。

そりゃあ、自分で認めるよりも早くオジサンになっていくのは当然だ。

さて、10月末ラスト。今日は朝から晩まで予定が詰まっている。Googleカレンダーを開いてタスクを確認するたびにグヌヌ…と怯んでしまう己を鼓舞するため、筆をしたためる。

ようやっと、いつもの10月らしい気候になってきた。と思いきやもう11月なのだが。今年は気候が変だ。真夏のような暑さがずっと続いていたし、この10月は梅雨のような天気でほとんど晴れ間なく、しかもジメジメとしていた。なんだって、11月初旬には季節外れの台風が上陸しそうじゃないか。気候変動がわかりやすい形で目の前に現れているみたいだ。

暑かったり急に寒くなったり。晴れていたり急に曇天からのゲリラ豪雨が発生したり。そんな天気の上げ下げに体がついていかなかったのか、10月のほとんどの期間を体調不良で過ごしている。

なんなら、10月中盤は1週間ほど床に伏していた。最初はただの風邪か、眼精疲労かと思っていたが、目の周りの頭痛はどんどん悪化していき持病のめまいを連れてきた。4年ぶりの重いやつだった。立っていられず、まして座るほうが辛く、ずっと布団で寝転び過ごしていた。

仕事もほとんど手につかず、うつ伏せでMacBookを開きキーを叩いては、肩をやられて寝る。起きてはキーを叩いてまた目を瞑る。その繰り返し。その間、幸いにも明確に〆が設けられていたのは2件ほど。遅滞なく完了することができた。

とはいえ、その分のつけが10月終盤、今まさに払わねばならぬことになっているのだが。ふう、やれやれ。カレンダーに記入したタスクを眺めるたびに剥く白目。温かい味噌汁を飲み、ホットココアをテーブルに置き、覚悟を決めて臨もうぞ。と、しているナウである。

10月を振り返っていて、なんだか日々の過ごし方がマラソンみたいだなと感じる。上旬はいいペースで仕事も処理していき、余裕が生まれ、その余裕を元に「今のうちに」と仕事を進めていた。それがオーバーペースだったのか、中盤から「あれ、きついぞ」と大失速し、これは足が痛くて走れないと止まってしまう。予定していたタイム感がどんどん狂っていくアレ。

マラソンではレース後半に向けて余裕や余白をつくる走りが重要だ。ペース配分を見誤ると余裕余裕〜と思っていた前半と異なり、後半泣きを見ることになる。

ただ、強制的に何もできなくなったことで、体調が回復傾向にあった時期には日々のことを振り返る時間も持てた。考えていたほうがいいこと、準備していたことがいいこと、足りないこと、不安とは裏腹に意外と大丈夫そうなこと。

そういうなかで湧いてきた想いもある。

ちびちびとマラソンを続けるためにも、どこかで心身の休息を取らないと。己の軸の再定義、振り返りの時間は、無理やりにでも設けたほうがいい。

混迷の10月であったが、1つだけ良きことがあったとすれば、体調回復直後に走った照葉樹林綾マラソン・ハーフの部で自己記録を更新できた。いやあ、あの辛い坂、よく止まらなかったよな、オレ。目標としていた95分切りを残り12秒で達成できなかったが、まあ満足している。次は都農尾鈴マラソンでまた記録を更新できれば。

11月は5年ぶりの東京出張があるし、イベント出展やら楽しみにしていることが目白押しだ。12月は大本命の青島太平洋マラソンが控えている。どんどん寒く乾燥するなか、風邪だけはひきたくない。

気分良く走っていたい。仕事もランニングも。

さらば10月。の前にオラに力をくれ。



あ。ハッピーハロウィーン。

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半田孝輔|ライター・編集
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