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宇多田ヒカル NHK ライブ エール 2022 "BAD MODE" セルフライナーノーツ

自分がつらいときに、こういう風にいってくれる人がいたらいいなっていう思いが主に結果としては歌詞になっていると思います。

私が周りの大切な人や愛している人にこうしてあげたいって、相手がつらかったらこうしてあげたいってなっていう気持ちを具体的に考えていったら、こういう歌になりました。

誰でもしんどい時期ってあるじゃないですか。
そういうときに、でも負担になりたくない、周りの負担になりたくないから家族でさえ、もしくはそのすごく親しい友人にさえそういう気持ちを話せない。気を遣っちゃって。
私が調子悪いだけなのに、周りにそれを広めちゃうみたいな。
でも、大切な人を亡くしている、いろんな状況でっていう、経験を踏まえると、その気持ちもすごくわかるけど、私だったら、大事な人がそういう風に思ってるんだったら、言ってほしいなと思うんですよね。

人に頼るってことはいいことだと思うんですよね。
本当に自立した人間であるっていうことは、いろんなところに、いろんな人に、ちょっとずつ頼るみたいなことが本当は依存の逆の定義なんじゃないかなって思って。

だから、誰の周りにも、本当はもうちょっと頼ってほしいなって思っている人がいるんじゃないかなって思って。
その人物のイメージの歌ですね。


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