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情報処理技術者試験が受けられずその後10年間さぼった経験がある 【プロ資格マニアの軌跡】

私がまだ大学生だった20年と少し前、情報処理技術者試験の当日に電車が止まり、試験会場まで行けなかったことがあった。大学生にとって、参考書・問題集・受験料などの出費はけっこう大きく、まじめに準備もしてきただけにショックが大きかった。その後、なんとなく情報処理技術者試験を避けるようになってしまい、再び受験したのは10年ほど後のことだった。

電車が止まることは、災難ではあるものの「完全に予測できないようなできごと」というわけではない。本当に試験が受けたければ、打てる対策はあった。私がこの苦い経験をもとに、その後の試験準備で心がけていることを書いておこうと思う。

大阪在住だから大阪会場が便利とは限らない

私は大阪・泉州に住んでいる。資格試験ごとに指定される「大阪会場」は、大阪府内のどこになるか分からず、たとえば北摂などの地域を指定された場合、何度も電車を乗り換えていかなければいけない。いっぽう、和歌山の試験会場ならば、電車一本で行けるということもある。

このように、他県の会場のほうが便利な場合は、そちらで受験しよう。

2、3時間前に到着して勉強しているほうがいい

試験会場には2,3時間前についてもやることがなかったり、会場に入れなかったりすることはある。その場合、どこかのカフェや駅などで待たなければいけない。

それでも「到着すらできない」よりはよほどマシだ。

どうしても受けたい試験のときは、2,3時間前に会場に到着する勢いで家を出ることも増えている。

思い切って前日はホテルに泊まるのもよい

試験の前日は、自宅にいても勉強以外の何をする気にもならない。それならば、試験会場近くのホテルに泊まって勉強に集中するのも、よいかもしれない。

受験票に掲載されている経路以外にも道があることも

試験会場までの経路は、できるだけ多く確認しておこう。

受験票・受験案内などで示される試験会場への経路は、「鉄道の最寄り駅から会場まで」というパターンが多い。ただ、最寄り駅以外の少し離れた駅から、バスで行ける経路がある会場も意外に多いので、勉強の息抜きに経路を見つけておくとよい。

健康管理も試験準備のうち

「体調が少し悪いけど、少し頑張れば試験を受けられそう」ならば、これまでは受験することができた。あくまで、自分の問題だと考えていた人も多いだろう。

でも、コロナの影響を受けて、会場での検温や体調のチェックなどが行われる試験も増えてきた。コロナだけでなく、インフルエンザやノロウィルスなどに感染していた場合、自分だけでなく他の人に感染させる恐れもある。もはや「自分の問題」だけでは済まされない。

体調管理は義務だと心得て、受験勉強を始めると同時に、体調のチェックも怠らないようにしよう。

急な訃報・急病の連絡が入った場合

私も経験があるのだが、試験の直前に自分以外の誰かが体調を崩したという場合のことも、大人であれば考えておくべきだ。

どう対応するかの正解はない。たとえば「試験に合格しなければ、会社をくびになるかもしれない」レベルに切羽詰まっている人もいると思う。いっぽうで「亡くなった人がすごく大切な人で、試験を受けている場合じゃない」という人もいるだろう。

正解はないからこそ、「あなたならどう行動すれば納得がいくか」を少し考えておいた方がいい。

忘れ物に注意

情報処理技術者試験を受けたことがある人なら「写真を貼り忘れた人は受験できませんが、試験開始後……した場合、入室を認めます」という一連の案内を聞いたことがあるだろう。

忘れ物をしても、即希望を失うことはないが、忘れ物をすると焦る。特に医師からもらった薬や、使い慣れた眼鏡などを忘れると、取り返しがつかない。

荷物は試験日の前々日には用意し、足りないものは買いそろえて万全を期しておこう。

ここまでしても受験できなかったら

このたびのコロナ禍で、試験自体が中止になった人も多いだろう。私も受験手続をすべて済ませていた情報処理技術者試験が中止になり、今は受験料の返金を待っているところだ。

私が20年以上前、まじめに準備していた試験を受けられなかったのは残念だし、災難という面もある。それでも10年もさぼったのは自分の心の問題だ。いったんショックを味わった後、気持ちを立て直すのは自分でしなければいけない。

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