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心技体を磨く……プロ資格マニアが教える自宅学習のポイント②

勉強とは「今日1日だけやれば、明日には成果が出る」というものではありません。目標に向かって勉強を続けるには、そのための心や技、そして体を磨く必要があります。

なかでも「心を磨く」ことは、今すぐに始められるにもかかわらず、もっとも成果が見えづらく、また少しでも磨くことを怠れば、たちまち曇ってしまうという厳しさがあります。まず「心を磨く」ことから始め、常に磨き続けるようにしましょう。

心を磨く① ありがとう、ごめんなさいをちゃんと言う

私たちが勉強することができるのは、本やノートを作ってくれる人、試験の制度を考えてくれる人、試験監督や採点をしてくれる人、日常生活で協力してくれる人など多くの人のおかげです。感謝の気持ちを持ちましょう。

それに、勉強することは「社会でその知識やスキルを役立てるため」という側面もあります。社会を構成する、他の人と信頼関係を築くためには「ありがとう、ごめんなさい」をちゃんと言うことが必要。ちゃんと言える人間になりましょう。

感謝と謝罪をきちんと言える人間になれば、自分もまた感謝と謝罪をしてもらえるようになります。結果として勉強できる環境が整っていきます。

感謝するのも、謝罪するのも、お金や労力はかからない簡単なことです。簡単なことですが、コツコツと続けると、勉強に必要な持久力が身に着くでしょう。

心を磨く② 「なぜ勉強するのか」を自分なりに理解しておく

私は勉強するのが大好きで、その大きな理由は「生き延びるため」だと思っています。災害時などにすべてを失っても、自分の中に貯えた知識やスキルはなくならないのです。その思いについては別の記事に書いております。

人生で困った状況になったとき、自分だけでなく、他の人も助かって生き延びられるような道を見つけたい。そのために私は勉強しています。

あなたもどうか「なぜ勉強するのか?」、その理由を見つけておいてください。

心と技を磨く ゴール、現在地、そして途中の道のりを具体的に思い描く

勉強して何を目指すのかという「ゴール」。そして現在の実力はどうなのか。この2つをまず明らかにしましょう。


ゴール:■月に実施される〇〇という試験に合格する
現在地:試験の制度や何を勉強すればいいのかについて無知である

ゴールと現在地が明らかになれば「■月に試験合格するためには、■月の前月にはどうなっていなければいけないか?」「前々月には?」と逆算しながら、計画を立てることができます。

現在の実力があまりにも不足ならば、資格スクールや受験予備校を利用しなければならないかもしれません。そのためのお金はどうするか? 時間はどう捻出するか? と考える必要があるでしょう。

思えば私が子どもの頃は「勉強してどうしたいのか?」というゴールを、しっかりと思い描くことがありませんでした。たとえば、定期テストである程度の点数を取りたいから頑張ってはいました。でも「志望校に合格するには、現時点で何点を取っていなければいけないか?」「次のテストで何ができなければいけないか?」という考え方をしていれば、もっと勉強の意味が見えていたのかもしれませんね。

体を磨く① 姿勢を正す

正しい姿勢で勉強をすると、肺にたくさん空気を取り入れることができます。結果として、脳の活動に必要な酸素が届きやすくなります。姿勢は正しましょう。

体を磨く② 運動習慣をつける

何かを記憶するときは、体を動かしながらおぼえると、効率よく身に着くと言われています。運動によって正しい姿勢が身に着くのも大きなメリット。また長時間、同じ姿勢で座り続けていると足のむくみ、血栓症などのリスクが高まりますので、運動することは大切です。

私は次のように、体を動かしています。

・曜日ごとにテーマを決める(例:(月)有酸素運動、(火)上半身の筋トレ、(水)下半身と腹筋を鍛える……)
・勉強中は適度に、テーマに沿ったトレーニングをする
・テキストを読むときはエアロバイクをゆっくりこぎながら(スローサイクリングと呼んでいます)
・長い文章は脚でリズムをとりながら読む(かつて早口言葉を言うときに、リズムをとりながら言うとうまくできた人には、向いている方法だと思います)

技を磨く① 人に説明するつもりで学ぶ

たとえば、あなたが「勉強したい」と思った理由や、将来の夢などを人に説明するとき、どんな風に説明するでしょうか? 人に説明するうちに、自分でも新しい気づきがあるものです。

これから、勉強する内容を人に説明するとしたら、あなたはどうするでしょうか? 1日の勉強で得たものを、1~3分で他の人に説明するなら、どうしますか?

人に説明するつもりで学ぶと、勉強する内容がよく身に着きます。

体と技を磨く 体調のリズムをつかむ

私はホルモン剤を長期間、飲み続けています。すると、どうしても眠くてたまらない日や、逆に目がさえて眠れない日が出てくるので、基礎体温表を利用してリズムをつかんでいます。

眠い日には無理に勉強せずたっぷり休みます。集中力が高く勉強がはかどる日には頑張りますが、あまりにも頑張りすぎると、反動も大きいのでほどほどを心がけます。

「体調の波に合わせて勉強をする」ことも技の一つでしょう。

このことは「朝型、夜型」などの生活リズムにも言えます。

心技体を磨く 勉強とは「したくて仕方ないもの」

私たちが生きているこの世界には、知らないこと、謎が解けていないことがあふれています。1つ1つのことを軽視せず「なぜ? どうして?」と考えていくと、なんだか「どんなに勉強しても足りない」「もっともっと知りたい」という気持ちになります。

「もっともっと知りたい」という気持ちがあなたの中に芽生えれば、勉強は「したくて仕方ないもの」になります。

プロ資格マニアの私は「勉強したくて仕方ない」という気持ちを持つ人が、1人でも増えてほしいと思います。

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