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映画日記「日本のいちばん長い日」

公開された年に、映画館で見た。

「落ち着いて行動する人」「カッとなり直情的に行動する人」の対比がすばらしく描かれていた。どちらも信念や信条があっての行動なのだけれど、その表し方が両極端だった。

落ち着いて、静かに主張したからといって、相手に伝わらないわけではないし、相手を恫喝し、無理やり聞かせたからといって主張が通るわけでもない。若いからといって血気盛んなわけではないし、ベテランで戦闘経験や人生経験が豊富だから落ち着いているわけでもない。

二者間の何が違うのかは分からないけれど、非常時においても取り乱さず、落ち着いて行動してくれる人とともにいるほうが、安心できる。その人だって内心は混乱し、不安でいっぱいなのだろうけれど、その内面を外に向かって垂れ流しにせず、落ち着いている人のほうが、非常時にはありがたい。

この映画では、宮城事件についてかなり詳しく描かれている。宮城事件は、高校までの日本史ではほとんど習わないので(そもそも戦中戦後のできごとは時間不足を理由に駆け足で済まされることも多い)、この映画はとても勉強になる。

Wikipedia「宮城事件」の「注釈1 みやぎではない」はちょっと笑ってしまった。



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