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本の企画から制作・執筆そして販売までにかかった時間

「ライターが○○をしたらこうなった」はA5判、143ページの本。紙製の本と電子書籍を販売している。KindleUnlimitedでも読めるが、今のところ紙製の本の人気のほうが高い。

これから本を書きたい人のために、この本の制作にかかった時間と流れを記しておこうと思う。

2019年10月はじめ 着想・企画

2018年から2019年にかけて、私の活動の幅はとても広がった。ライターだけでなくセミナー講師、コンサルタント、ネットショップ経営なども手掛けるようになった。ただ、自分でもなにをやってるのか、なにがやりたいのかが、もはやわからなくなった時期もあった。

セミナーやコンサルティングのお客様が
「河野先生はどういう活動をされているのですか?」
とお聞きくださっても、一言で表せないことが増えた。

そこで、自分の活動をまとめた本を作って、皆さんにお配りできればと思うようになった。あまり分厚くなく、読みやすさを優先に構成しようと考えた。

2020年10月終わりごろ 構成骨子を作り上げた

本業(執筆、セミナーなど)が忙しく、なかなか本の構成骨子を作り上げることができなかったが、10月終わりごろに「きちんと作る!」と決めて、1日に1,2時間は「本を作る」ための時間にあてた。

骨子作成のために、過去のブログ記事や自分の著作などを読み返すのに1週間ほどかけた。また、過去の文章を1つのWordファイルにまとめ、似たような話題ごとにグルーピングした。

構成骨子自体の作成には2日間かけた。作成に1日、時間をおいての見直しに1日だ。

2020年10月半ばごろ 出版するシステムを探す

今回出版したいのは「身近な人に配る本」なので、安価で印刷ができるシステムを探した。探した結果「ネクストパブリッシング」さんを利用することにした。

2020年11月5日ごろまで グルーピングした過去の文章を取捨選択

グルーピングした過去の文章の中で、
・情報がとして古すぎるもの
・最新情報の確認がどうしても難しいもの
・読者ターゲットに合わないもの
「書かない」部分と決める。

逆に「本にまとめたい」と思える部分には、次のような「手入れ」をした。
・最新情報を確認し取り入れる
・「です・ます」「だ・である」が入り乱れているので整える
・過去の自分が思っていたことだけでなく、現在の自分の考えを付け加える

文章自体を整え、新しい情報を盛り込むという地味な作業をコツコツと続けながら、
・ヘッダーやフッターのデザインを調整する
・各ページと中扉の配置を確認する
・表紙や裏表紙、背表紙をデザインする
など、本の原稿としての体裁を整えていく。

2020年11月10日ごろ 出版する本のデータを出版社に送信

ネクストパブリッシングさんに著者登録を行い、出来上がった本のデータを送信する。
・本文
・表紙
・背表紙
・裏表紙
のデータが必要だ。

データの作成の仕方や、送付の仕方は、出版社側の説明をよく読んで、使用違反にならないように気をつける。

著者にはもう1つ大事な仕事がある。それは、Amazonで販売するために、本の紹介文を書くこと。入力フォームが用意されているので、丁寧に書き込んでいく。

結局いつからいつまで本を書いていたのか?

10月初めに着想を得てから、本を書いてデータを送信するまでは、1か月と10日かかったことになる。実際の販売までには、出版社さんとAmazon側での作業を待つことになる。

この本は、過去に書いた文章を下敷きにしていて、「書きたいこと」がすでにある状態からスタートしている。とはいえ、3分の2以上の文章を書きなおしているけれど、まったくの0から企画を立て、取材を行っていく書籍なら、これほど短期間での執筆は難しいだろう。

思わぬ副産物も生まれた

大量に集まった過去の文章の中で「これを入れたいけれど、入れると本が分厚くなり、読みやすさから遠ざかる」という理由で掲載しなかった部分がある。そのような部分もまたかなりの分量になったので、改めて別の一冊としてまとめることができた。

それが「プロ資格マニアになる方法」という本だ。こちらは11月20日を過ぎてから構成を考え、執筆を進めて12月25日には出版社にデータを送信することができた。

はじめから電子版の制作も意識していたので、Kindleダイレクトパブリッシングにも同日にデータを送信している。

これから本の出版、電子書籍の作成を考えている人へ

決して怠ってはならないのが「本の企画を細部までつめること」だ。
・どんな読者に読んでほしいのかを必ずしっかりと考える
・何の目的で本を書くのかを忘れないようにする
・構成骨子はいい加減に作らず熟考する

企画段階で「何をどう書くか」を考えつくしていれば、本の原稿を迷いなく書き進めることができるので、精神的にぐらつくことがなくなる。

本を書きたい人のコンサルティングをしています

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