0-4.Kindle出版を考えたとき、まず決めるたった1つのこと
「さぁ、Kindle出版をしよう!」と思っても、いったいその勢いをどこに向けていいのか?
出版という、これまでの人生で取り組んだことのないチャレンジなのですから、戸惑うのも当然です。
安心してください。
「リモートで仕事ができるはずがない!」と思っていた私たちが、毎日のようにZOOMで仕事をしているのと同じように、ひとつひとつクリアしていけば、あなたが気がついたときには、Kindle著者デビューをしています。
Kindle出版を考えたとき、まず決めるたった1つのことは ───「仮タイトル」です。「仮タイトル」が決まると、不思議と出版できる気持ちになってきます。
完璧主義を打倒する「ひと文字キーワード」
「仮タイトル」を決めるときに大切なのは【仮】という、ひと文字。
マジメな人ほど、小さな一つひとつをすべて完璧に仕上げようとして自分をいじめてしまいます。はじめて取り組むことであるほど、「最大の敵は完璧主義」。
やったことがないことに、そもそも完璧なイメージを持つことはできません。30%の完成度で積み重ね、全体の輪郭を浮かび上がらせてから、詳細のクオリティを上げていくことが、実はもっとも効率のいい方法です。
頭では理解できても、完璧主義モードは、かなり強敵。
それをあっさりと打倒してしまうキーワードが【仮】なんです。
たとえば、「夢や目標が重要!」って言われても、しっくりくるものが浮かばないときだってありますよね。そんなときは、こうしましょう。
夢(仮):◯◯◯◯◯
目標(仮):◯◯◯◯◯
私も完璧主義が強いので、(仮)のひと文字に、いつも助けられています。
「仮タイトル」を決める2つのアプローチ
最終的なタイトルは、Kindleにアップロードする直前までに決めればOKですので、それはではずっと「仮タイトル」です。
※出版後にタイトル/書籍内容の「大幅な変更」をすると、別の書籍として認識され、それまでのレビューなどがリセットされてしまうことがあります
執筆はクリエイティな作業ですので、原稿を書いているうちにコンセプトが鮮明になったり、新しいアイデアが降ってきます。それに合わせてタイトルが変わることは、まったく珍しくありません。
出版前はいくらでも変更できますので(当たり前ですが)、出版まではずっと【仮】タイトルだと思っていれば、気持ちも軽いですね。
「仮タイトル」を決めるアプローチには、次の2つがあります。
ビジネスの目的から逆算してKindle本の「仮タイトル」を考える
類似書籍や売れ筋書籍のリサーチをする
どちらが先でもいいのですが、自分(自社)の内側から攻める「1」と、外側から攻める「2」のどちらからもアプローチしてみると、主観と客観を切り替えながら発想を広げていけるのでオススメです。
アプローチ1(主観):ビジネスの目的から逆算してKindle本の「仮タイトル」を考える
経営者・起業家のKindle出版の目的は印税ではありません。
無目的に出版をしても意味がありません(もちろん経験としては大きな意味がある)。Kindle出版でビジネスを加速させるには、Kindle本を「集客」や「ブランディング」につなげる戦略が必要になります。
ここでは、Kindle本の「仮タイトル」を考えるための3つの質問で探っていきましょう。
1)商品・サービス
あなたのビジネスで、まずはじめに購入してほしい商品・サービスはなんですか?
2)顧客
「1」の商品・サービスを購入してくれそうな人が「知りたいこと」はなんですか?
3)あなた(自社)
「2」のような人に、あなたが「教えてあげたいこと」はなんですか?
これらの3つの質問の答えを箇条書きにリストアップしていきます。そこからピンと来るキーワードやフレーズを抜き出して「仮タイトル」を作ってみましょう。くれぐれもあくまで【仮】ですので、気合いを入れすぎないようにしてくださいね。
3つの質問から「仮タイトル」を考えた例
イメージしやすくなるように、例を考えてみますね。
1)商品・サービス
あなたのビジネスでまずはじめに購入してほしい商品・サービスはなんですか?
例)【パーフェクト版】穴埋め文章作成テンプレート
2)顧客
「1」の商品・サービスを購入してくれそうな人が「知りたいこと」はなんですか?
例)
・手っ取り早く反応率の高い文章を書く方法
・文章がキライでも書かなきゃいけないから、少し楽しく書ける方法
・1回で伝わる文章の書き方
3)あなた(自社)
「2」のような人にあなたが「教えてあげたいこと」はなんですか?
例)
・最後まで読まれる文章には「型(テンプレート)があるんだよ
・型からはじめると最短で文章上達して、結果も出るので書くことが楽しくなるよ
・読み手の立場になるフレームがあれば1回で伝わる文章が書けるよ
ここから気になるキーワード(その他思いついたキーワードでもOK)を挙げてみます。
気になるキーワード例)
文章がキライ/型(テンプレート)/楽しい/1回で伝わる
キーワードを眺めながら「仮」タイトルを考えてみましょう。
仮タイトル例)
文章嫌いのための1回でキチンと伝わる文章テンプレート
「仮タイトル」ですから、まぁこんなもんでしょう(笑)
アプローチ2(客観):類似書籍や売れ筋書籍のリサーチをする
あなたのキンドル本は、Amazonで販売するんですから、直接Amazonからヒントをもらっちゃいましょう。
Amazonの「本」や「Kindleストア」にアクセスして、あなたが出版するジャンルのキーワードで検索してみましょう。「類書」や「売れ筋書籍」など、気にあるタイトルがあったら、メモしておくと便利な自分資料になります。
Amazonの「本」や「Kindleストア」「Kindle Unlimited 読み放題」で、<カテゴリ>や<売れ筋ランキング>などをチェックするもの参考になりますね。
検索しながら新たなキーワードが見つかれば、そのキーワードで検索していきながら調べていくと、知らず知らずに市場調査もできますので、ネットサーフィンをここぞとばかり楽しんでください。
私の場合であれば、「文章/文章テンプレート/メール/ランディングページ」といったキーワードで検索していきます。
アプローチ1(主観):ビジネスの目的から逆算してKindle本の「仮タイトル」を考える
アプローチ2(客観):類似書籍や売れ筋書籍のリサーチをする
2つのアプローチをしたあとで、改めて「仮タイトル」を考えてみるのもいいですね。
タイトルとサブタイトルの関係
この段階で書くかどうかを迷ったのですが、興味がある方だけサラッと読み流しておいてください(読むことで完璧主義が発動しないように要注意です)。
「タイトル」だけで読者に響くことベストです。しかし、タイトルという限られた文字数の中で表現しきれないこともありますよ。その場合は「サブタイトル」も考えてみましょう。
<タイトル>
読者が一瞬で釘づけになる、インパクトがあり、わかりやすく、魅力的な「タイトル」があるとしたら?
<サブタイトル>
タイトルで伝えきれなかった内容を補足し、今すぐに、本をめくらずにはいられなくなる「サブタイトル」があるとしたら?
参考までに、私の著書のタイトルで比較してみます。
『6分間文章術――想いを伝える教科書』(ダイヤモンド社)
<タイトル> 6分間文章術
<サブタイトル> 想いを伝える教科書
『売れる文章術』(フォレスト出版)
<タイトル> 売れる文章術
<サブタイトル> なし
『稼ぐ人の「超速」文章術』(Discover21)
<タイトル> 稼ぐ人の「超速」文章術
<サブタイトル> パッと書けてすぐに売れる
【この記事のまとめ】
ここでは、最終的なタイトルを決めることではなく「仮タイトル」を決めることが目的。【仮】だとしても、タイトルが見える化されることで本や出版のイメージが湧き、少しでも執筆テンションが上がれば大成功。
<完璧主義を打倒する「ひと文字キーワード」>
【仮】は、完璧主義を打倒する「ひと文字キーワード」
<「仮タイトル」を決める2つのアプローチ>
1.アプローチ1(主観):ビジネスの目的から逆算してKindle本の「仮タイトル」を考える
▼「仮タイトル」を考えるための3つの質問
1)商品・サービス
あなたのビジネスでまずはじめに購入してほしい商品・サービスはなんですか?
2)顧客
「1」の商品・サービスを購入してくれそうな人が「知りたいこと」はなんですか?
3)あなた(自社)
「2」のような人にあなたが「教えてあげたいこと」はなんですか?
2.アプローチ2(客観):類似書籍や売れ筋書籍のリサーチをする
Amazonの「本」や「Kindleストア」「Kindle Unlimited 読み放題」で検索、カテゴリ、売れ筋ランキングをチェック
<タイトルとサブタイトルの関係>
「タイトル」だけで読者に響くことベストです。しかし、タイトルという限られた文字数の中で表現しきれないこともありますよね。その場合は「サブタイトル」も考えてみる
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