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ドイツ その7 ベルリン編 小沢征爾&ベルリンフィル 4/8(金)
ドイツ その6を書いた後、日本で所属オケの演奏会に2つ出て、終わった翌日にフィリピンに戻り慌ただしい日々を送り、今更感があるからドイツ旅行記もうやめようかとも思ったのですが、ぼちぼち書いてみます。
ザクセンハウゼンからベルリンに戻り、フリードリヒシュトラーゼ駅で電車を降りました。
目的地は楽譜屋さん!
駅前の大きな通り沿いなのですぐに分かりました。ドイツに10年住んでいたオケ友が教えてくれたお店です。
次の9月の演奏会でやるベト1のベーレンライター版のスコアとチェロの楽譜を購入。
彼女がすごくイイと言っていた幻の松脂も欲しかったのにチェロ用が欠品中でした。バイオリン、ビオラ用はあるのにぃ!
でもドイツの楽譜屋さんで色々見るの楽しかったです。
もう2時なのにお昼を食べていなかったのでお気に入りのドイツパンサンドのチェーン店 Back WERKでパンを食べて一旦ホテルへ。
休憩して着替えてから、ドイツに来る事になったきっかけの演奏会へ向かいます。
ホテルのある駅から一駅のポツタマープラッツに到着。
観光名所のソニーセンターを通り…
やってきました、ベルリンフィルの本拠地、フィルハーモニーです!
早めに行って中を見ていたら、今日の当日券が欲しい日本人がずらーっと並んでいました。
去年の12月末にズービン・メータの代役で小澤さんが振るというニュースを見た直後はチケットいっぱいあったんですけど3月くらいに売切れてましたからね…
フィルハーモニーはドレスデンのゼンパーオーパーの様な歴史ある建物と違ってモダンでライトな雰囲気です。
ホワイエにはカフェやバーがあり、演奏会の1時間半前には入る事が出来るので、早く来てワインや珈琲を飲んでコンサート前のひと時を楽しんでいる人たちがたくさんいました。
お土産売り場も面白かったです。2013年のアジアツアーのスタッフTシャツなどを購入しました。
30分くらい前になるとホールの扉の鍵があきます。
今回は小澤さん目当てなので音より小澤さんの指揮が良く見える事重視で舞台後ろの真ん中一番前の席を取りました。
前のど真ん中よりこういう席結構好きだったりします。
本日のプログラムはこんな感じです。
2時間振る体力は無いのか、前半は木管とコントラバスのアンサンブルでグラン・パルティータ、後半に小澤さん指揮でベートーヴェンのエグモント序曲と合奏幻想曲です。
コンサートが始まる前に男性が舞台の前に出て来て、数日前に報道されていた、小澤さんがベルリンフィルの名誉団員になったというお話をし、大きな拍手が起こりました。
前半のグラン・パルティータはコントラバスがチェロの様に細かい音符を弾いたりしていて面白かったです。あれは元々コンバスがやるパートなんですかね?
木管の楽曲を詳しく知らないのですが、元々コンバスを想定してる風ではないなぁと思いました。
ベルリンフィルの木管はさすがに上手かったです。でも弦好きなもので、1時間はちょっと長かった。
休憩後、いよいよ小澤さん登場!
颯爽と現れコンマスの樫本大進さんと挨拶を交わし、エグモント序曲が始まりました。
あれ?エグモントってこんな曲だったっけ?と思うほど迫力があり、どきどきしました。
アドレナリン出まくりです。
ベルリンフィル本気だな。
私もエグモント弾いてみたいっと思ってしまいました。
次の曲はピアノと合唱が入り、合奏幻想曲。
小澤さんは冒頭のピアノソロを椅子に浅く腰掛け、そちらを向いて聴いていました。
オケが入る所からすくっと立ち、すごい目力とオーラでオケと合唱をリードしていきます。
なんだか独特の求心力がありますね。みんなが惹きつけられてパワーが集まって増幅しているような演奏でした。
終わった後はものすごい拍手でした。
昨年も演奏会キャンセルがあったし体調によっては急な指揮者交代も覚悟していたので、小澤さんの力強い指揮が見られて本当に良かったです。
ドイツまで来た甲斐がありました。
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