小説「たりない思い」を書き終えて
これまで小説を書いたことは無く、今回の執筆が初めての挑戦でした。
映画や小説、漫画など、子供の頃から物語が大好きでしたが、自分自身では創作することができない。そう感じ、作り手以外の道で物語と深く関わることができる仕事を目指すことにしました。
それが翻訳者です。
翻訳者は原作者の次に作品の事を理解している存在だと思います。
そこまで深く理解しないと、質の高い翻訳ができないためです。
翻訳者であれば、憧れである物語の世界にどっぷり浸かることができる。
子供の頃から一直線で、翻訳者を目指してきました。
そんな私が、どうして今回は翻訳ではなく創作をしたのか理由をまとめてみました。
【小説を書いた理由】
AIに取って代わられることのない翻訳の価値を伝えるため
好きなことや大事なものを持ったまま生きていける方法を見つけるため
1.AIに取って代わられることのない翻訳の価値を伝えるため
小説の中では、AI技術の発展により翻訳の仕事がなくなった世界線を描いています。
最近のニュースではAI翻訳がよく取り上げられています。スピードが上がり、コストも下がる。AI翻訳は今後、主流になっていくのでしょう。
けれど、本当に人間が行っていた翻訳が全てAIに取って代わられるのでしょうか。
小説を通して思考実験を行い、人間の手による翻訳の価値を見つけたい。
そう考えたことが一つ目の理由です。
2.好きなことや大事なものを持ったまま生きていける方法を見つけるため
小説の中では、過去に大事なものを無くした主人公が、それを取り戻し、大事なものを持ったまま生きていく方法を探す物語を描いています。
子供の頃は自分の心に従って、好きなものや大事なものに夢中になっていられました。しかし、社会に出ると人から求められる仕事に就くことになります。その中で生きていくためには、自分にとっての好きなもの、大事なものを忘れてしまった方が楽になるかもしれません。
私自身も一度、その思いから翻訳を諦めました。
けれど、一度きりしかない自分の人生なのに、人に求められることを一番に考えて生きたことで、今が過去になった時に後悔しないだろうか。
だったら、好きなものや大事なものを持ったまま、生きられる方法を探してみたい。
そう考えたことが二つ目の理由です。
【読んでくださった皆様へ】
もし貴重なお時間を使って、全3章をお読みいただいた方がいらっしゃったとしたら、心から感謝をお伝えしたいです。ありがとうございます。
最初は自分が小説を書けるのだろうかと不安でしたが、気づいた時には約5万5千字の作品となっていました。
ほぼ情熱のみで書き上げたような作品です。これまでたくさんの小説に触れていらっしゃる皆様にとっては、稚拙で分かりにくいと感じる部分も多くあったことと思います。
今は難しいかもしれませんが、いつか多くの人にこの作品を届けられるようになりたいと思っています。
もしよろしければ、お読みいただいて改善できると感じた点がございましたら、ぜひご意見をいただけると嬉しいです。
また、皆様の作品からも多くを学びたい思いから、感想記事の投稿をしていきたいと思っています。おすすめの作品などがございましたら、ぜひ教えてください。
まだまだ私も、好きなことや大事なことを持ったまま生きていくために試行錯誤中です。
noteにいる皆様と一緒にその方法を探していきたいと思っています。
まだnoteを始めて日が浅いですが、これから、どうぞよろしくお願いいたします。
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