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内定者ブルー【23卒・文系】

こんにちは。高校5年生です。

今年8月31日、私は就職活動を終了しました。簡単な経緯については、621回目の記事『3年1ヶ月に及ぶ就職活動、ついに閉幕。【23卒・文系】』をご覧いただければ幸いです。

この記事を書いている現在は、9月中旬です。就職活動を完全に締めくくってから半月が経ちました。
9月の初週には、就職活動においてお世話になった就職センターの職員さんや、その紹介で会った社会人の方、学内説明会でお話しした卒業生の方などに進路決定の連絡を入れました。連絡した全ての方が「内定おめでとうございます!」「これからの活躍期待しています」など返信をくださいました。返信を見て改めて、「ああ、私の進路は決まったんだな」と再確認しました。

進路が決まり、あとは卒業単位を揃えることや資格を取ること、卒業論文に取り組むことなど学生生活のラストスパートを駆け抜けるだけとなった私。時間に余裕ができ、幸せな毎日を送っているはずの今ですが、自分でも情けないくらい揺れ動いております。これは、世に言う“内定者ブルー”というものでしょうか。

具体的にどう揺れ動いているのかお話しします。
まず、完全に区切りをつけたはずの就職活動のことを、未だに考えてしまいます。大学1年生の夏休みからまるっと3年続けたのですぐに離れられないのでしょうが、今考えてもどうにもならないのに、反省会をしてしまいます。寝る前に思い出して涙が止まらない夜もあります。

次に、内定先の企業さんのことを調べたり、入社する際に考えれば良いことを考えたりして不安になります。何度も雇用条件をホームページで見たり、仕事内容や転勤する可能性のある場所をチェックしたりしてしまうのです。また、本社近くの不動産屋さんのWEBサイトを見て1人暮らしの家賃を調べ、月給と見比べて生活を想像しております。

続いて、インスタグラムの広告やナビサイトから来る『今からでも内定・23卒』、『就職先に納得していないあなたへ』、『志望していない企業に内定をもらっただけで入社しようとしている23卒、もう1度考え直した方が良い』みたいなメールやWEB記事を目にして、揺れ動いてしまいます。これから就活を再開したところで、ベストコンディションだった今年の3月、4月の私が上れなかった坂を上れるはずがないのですが、「今、行動しなかったお陰で入社後40年間、後悔するかもしれない」という気持ちがひょっこり顔をのぞかせております。
私は転職する勇気は出ないと思うので、退職するまで40年、いや50年、この企業さんにお世話になるでしょう。その長さを思うと、このままで良いのかと揺れてしまいます。

これまでは次のステップが見えても、その先のステップがどうなるか分からないので「やるだけやろう」という気持ちになっておりました。大学受験に失敗したときも、就職活動で必ず挽回すると決めていたので、進学先に納得していなくても前を向くことができました。
けれども就職は、私が経験したことがないというのもありますが、ものすごく長い戦いですし、これまでとは全く質の異なるステージです。志望して入ったならば「自分が選んだ道だ」と納得できますが、そうでない私はどうなるのでしょうか。入社前からこんな気持ちを抱えて、入社後に働く期間の方がずっと長いのに、生きていけるのでしょうか。

色々考えを巡らせたところで、私は就職活動を再開することはないでしょうし、判断が覆ることもないでしょう。私は日々与えられた舞台を受け入れ、現実を直視する努力をしなければなりません。就職活動をしている最中には考えが及ばなかったことなので、きっとものすごく時間がかかります。けれども、私が社会人として独り立ちするために最初に必要なことは、間違いなく内定者ブルーを克服することです。現実に向き合い、受け入れて、身の丈を知ること。それができた先に、本当の就職活動のゴールが待っている気がします。

以上、「内定者ブルー【23卒・文系】」でした。
最後までお付き合いくださってありがとうございました。

次の投稿でまた、お会いしましょう!