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テレビを“普通に”観るためのハードル

こんにちは。高校5年生です。

先に申し上げておきます。今回は愚痴パート多めです。何の愚痴かと言いますと、テレビを観ることに関する愚痴です。
たびたび愚痴だけ書く記事をアップしております、すみません。
付き合ってあげても良いよという方がいらっしゃるか分かりませんが、「ちょっと読んでやるか」と思ってくださる方が1人でもいらっしゃったら嬉しいです。モヤモヤを発散したいために書く記事なので、もちろんとばしていただいても一向に構いません。

私は毎週水曜19時から始まる日本テレビ系『有吉の壁』という番組が大好きで、欠かさず観ております。と言っても我が家のテレビは完全許可制なので、観られるかどうかは“親のみぞ知る”です。ただ最近は、『有吉の壁』を確実に観るために優先度の低い番組の視聴は諦めるようにしたり、「観て良いよ」と言ってもらうために色々と根回しをしたりしているお陰で、同時間帯に家族が録画する番組が重なっていない限り、ほぼ100%録画させてもらえております。

とは言え、録画だと実際に観るまでにかなり時間がかかってしまいます。早ければ翌日の昼過ぎに観る許可が得られますが、テレビが空かないなど運が悪ければ翌週まで観られないときもあります。放送後はTwitterやYouTubeでちょこちょこ情報が入ってきますし、何より私自身早く観たいので、最近はリアルタイムで観ることをお願いするようになりました。略してリアタイです。

そもそもテレビを観ること自体良く思われていない我が家で、1つしかないテレビを一定時間独占することのハードルの高さは、ご想像がつかないかもしれません。頼まれる母からしてみれば、「録画させてもらえるだけでもありがたいのに、どこまでわがままを言えば気が済むのか」と怒るようなことです。私はそう思われていると分かっていて、その上で『有吉の壁』はお願いして観る価値がある面白い番組だと思っていて、頼みに行きます。

普通に頼んでも軽く却下されるのは分かっているので、私は前日から根回しを始めます。とにかく、番組を観るまで家族の機嫌を損ねないことが基本です。前日は早く寝て、意地でも早く起きます。食事は早く済ませ、隙を見て「お手伝いすることありますか?」と尋ねたり、指摘される前にやった方が良いことを終わらせたりして、とにかく「テレビを観せない理由を作らせない」ようにします。いざとなればテレビを観られない理由はいくらでも後付けされてしまうのですが、防げることで理由を与えてしまうのと、事前に防げないことで理由を後付けされてしまうのとではテレビを観られなかったときの残念度合いが違うのです。
この時点で世の大学生とテレビへのアクセスハードルが全く異なることが分かりますよね。世の大学生はテレビを観るために何をすれば良いか計画を立てないでしょうし、根回しもしないでしょう。愚痴の1つ目は、「そう言えば何で私、こんな根回ししなきゃテレビ観られないんだろう」です。

愚痴の2つ目は、大人しくテレビを観せてもらえないことです。
色んな根回しをし、『有吉の壁』をリアタイする許可を得たら万歳……というわけにもいかないのです。リアタイしている間、家族(特に父)から嫌味(?)を言われます。
具体的にはあまり思い出したくないのですが、言える範囲の言葉でいうと「うるさい」「くそが」「面白くない」「つまらん」「何が面白いん」「はぁ~~~(わざとらしい溜め息)」などなど、テレビの音ではかき消せないノイズです。「そんなに人間って嫌味ったらしく言葉を発することができるのか」という言い方で、言われます。
たった1時間、静かに観せてくれたらと思いますが、我が家で私にそう言える権利はないので聞かないふりをするしかありません。聞かないふりしていても、隣で言われているので聞こえるんですけどね。
家族がテレビを観ているときはなるべく音を立てないように行動して、視聴の邪魔にならないようにしているのですが(うるさいと怒られるので)、「私のときは邪魔して良いのは何で?」と思います。

(追記:水曜ではない日も、聞こえる声で「今日は木曜か~、あのつまんない番組がなくて良かったわ。本当につまらん」などと言われます。これは完全に嫌味ですね)

なぜ家族が大人しくテレビを観させてくれないかという理由ははっきりしております。私を楽しませたくないからです。私は家族の中で立場として1番下なので、そんな人間が自分の好きなことをしている姿を見たくないのだと思います。だからテレビを観るハードルを上げてそれをクリアしようとさせ、観られることになった後も邪魔をするのだと私は考えております。私にとっては日常ですが、こうして文字起こしするとものすごく意地悪ですね。

ちなみにこのテレビの見方は、良い・悪いで判定すると「やや悪い」くらいに当てはまります。「ハードルは高いし邪魔が入るのでテレビに集中できないものの、番組を観ることはできた」というレベルです。1番悪いレベルは「手を尽くした上で番組を観られない」で、1番良いレベルは「番組を邪魔されずに観られる」です。1番良いレベルはほぼ出てきません。以前、毎日夕方5時過ぎに帰ってくる父の帰りが遅くなり、弟の帰りも遅くなり、母がちょうど『有吉の壁』の放送時間にお風呂に入っていたことがあり、そのときは天国かと思いました。横から文句も聞こえてこないし、遠慮せず笑えるし、見つかったらテレビもスマホも取り上げられてしまうであろう「CM中にスマホを開いて『#有吉の壁』で呟かれている投稿をリアルタイムに見る」という行為にもこっそり及び、途轍もない背徳感でヒヤヒヤ・ゾクゾクしました。

私が『有吉の壁』をリアルタイムで大人しく観られる環境を手に入れるには、独立して自分の家とテレビと時間を持つことが必要です。急には手に入りませんが、そのときは確実に近づいているはずなので、その日を夢見てできることをこつこつやります。それまでは精一杯胡麻をすり、根回しを続けていきます。

以上、「テレビを“普通に”観るためのハードル」でした。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

次の投稿でまたお会いしましょう!