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広告振り返り:ライト級~2023年12月~


・dip

 dipは大谷翔平を起用した広告をリリース。
 内容自体は至って普通なんだけども、野球選手が登場する広告でいよいよイチローじゃなくて大谷翔平が登場する頻度が高まってきたのは世代交代を感じますね。
 あと5年もすれば大谷翔平の広告だらけになってそう。

・劇場版 SPY×FAMILY CODE:White

 次世代のクレヨンしんちゃん、あるいはサザエさん枠を狙おうとしているのではないかと噂になっていたスパイファミリーの広告。そんな事ある? って思うけども、劇場にオタクが足を運んだら家族連ればかりで雰囲気にあわずしんどかったという話を聞くに本当にそうかもしれない、という気にはなります。
 現状の子供向けアニメ作品として名高いドラえもん、クレヨンしんちゃん、サザエさんの中にスパイファミリーが割って入る事あるのかなあ? とも思ってしまうが、その辺はこれから流行らせる人の手腕一つですからね。夕方6時の定番アニメになる可能性だってオタクの世迷言と否定はできません。

 ちなみに広告的な見どころに関して言及するなら、この広告はカウントダウン形式に見えて実はカウントダウンにしようと決めたのは結構直前なんじゃないか、という推理がある。
 というのも「きょうこうかい!」バージョンが2023年12月10日には既に用意されてから公開されたらしいのに対して、先述の「あしたこうかい!」版が投稿されたのは2023年12月21日。この投稿日を見るに、結構スケジュール的にはカツカツの状態でカウントダウン企画的な物をやろうとしたんじゃないかな、と思いました。
 別にそうじゃなかったらこれこそオタクの戯言だから放っておいてください。

・Spotify

 スポティファイもスパイファミリーブームに乗っかる。こういうブームはノリ得みたいなところがあるし、いくらでもブームに乗るべきだと言える。
 ところでこの動画の概要文の一部に「突然部屋の扉を開けたのは、見覚えのある、あのお母さん」とあるんだけど、このお母さん役の方ってそんなどこかで見覚えのあるような有名人なんですか?
 何度見返してもそんな見覚えがある感じがしないんだけど、若者には人気があるもんなんですかね。結構この広告の演技自体は好評のようだが。

・SBI証券

 ゼロ革命という形で、国内株式の売買手数料ゼロ円になった事を紹介。革命ゼロって言ってたらデュエマなので、さすがにそことは外してきたんでしょうね。
 それにしてもポカリスエットの広告をベンチマークしてそうな映像である。青空に水と言うモチーフをポカリスエットがずっとやってるせいもあると思いますけども。

・Aaas/博報堂DYグループ

 天下の博報堂DYグループが推すテレビCMのサポートプラン。
 年末になって、ためしにテレビCMやりたいな~という経営者を引っ張りたいんだろうなという欲求を感じます。やす子

・RICOH

 リコーもAI界隈に参入しているらしいことをアピールする広告。
 AIで仕事をサポートする対話AIを作ろうと言う内容になっているが、現状はとりあえず対話式のAIを開発している、という所でAIブームに乗っている所をアピールしようって話なんでしょう。
 支援だけじゃなくて普通に俺の仕事全部やってくれねえかな……と思うのは、AI黎明期の今だからこその悩みだと思っておきます。

・Google

 Googleは自社産のAI、Bardの広告を展開。
 実写版ワンピースを活用した告知ツイートになっており、リプライで何か記載してみてね、という形でレスポンスを求めている。

 とはいえこのキャンペーン自体は別に今からとやかく言う内容じゃないんですよ。問題はこの引用RPをそのまま広告にした投稿。
 これは文字数が多い分「続きを読む」をタップしないと広告が見られないんだけども、その続きを読むの先に「#PR」という告知である旨を紹介するハッシュタグが入っているのが気になるんですよね。
 書いてあるから良いだろ! と言われればその通りなんだけども、続きを読むの先にPRを隠しておくと結局ステマなんじゃね? という感じがしてしまった。書いてあるからOKだと言われたらそうなんですけど、モヤモヤが残ってしまったのは自分だけですか。自分だけならスミマセンね。

 フワちゃんバージョンの場合は「#PR」がちゃんと見えている。
 さすがだなあ……

 Googleレンズを使えば分からないことがすぐに分かるよ、という広告。
 こういう機能紹介の広告もマメにやるようになったんですね……

・Docomo

 ドコモの新しい料金プラン、エクシモの告知。
 まあ別にこの広告だけ見る分にはなんてことない広告なんだけども、ネット上ではジャンプに連載されていた漫画、『ドリトライ』に色々な言い回しやポーズが似ている! という事で話題になった。
 とはいえこれは11月のSoftbankに比べるとあくまで似ているだけで明確にパクったな、というレベルじゃない分、ぶっちゃけオタクがなんか言ってるくらいじゃねえかなと思います。むしろドリトライの話題以上に、絵面が不快だの服の色が汚いだのという不評もそれなりに目立っているのが悲しいよ。

・Hyundai

 ヒュンダイはレトロフューチャー、80年代アニメ風の演出を活かした広告で参戦。でも露骨にvaporwaveって感じではないかもってくらいの塩梅な気がします。
 電気自動車を充電すると共に、ネオンの「憧れのままに」が点灯するのはちょっとおしゃれな演出だと思いました。

 物理的な鍵じゃなくてデジタルキーだぜ、という広告。
 最近の車って大体そうなんじゃ?

・TOYOTA関連

 ダンボールでTOYOTA車を作ってみよう、という広告。
 最初こそ所詮ダンボール工作でしょ~? みたいなノリで見てたら、クオリティが異常に高いクラウンが出て来て口が半開きになっちゃう所までがセット。
 そりゃ半端な物は一流企業の広告で作らんでしょ~という所はあるけど、単純にすげえよ。変に車の広告をやるよりもこういう広告で知名度を高めていった方が賢い感じもするし、さすがTOYOTA様だって思いました。

 TOYOTAのモータースポーツチーム、TOYOTA GAZOO RACINGの広告もありました。
 とてもシンプルな内容だけど、あくまでアカウントを告知しようというだけならこれもまた良いのでは。天下のTOYOTA故、これでも一定拡散されてるし。

・イオンカード

 山田孝之のPayという架空の送金方法よりイオンカードの方が良いぜ、というよくある感じのボケが光る。
 しかし山田孝之がおねがい社長の広告にも出ていた実績から、おねがい社長のスピンオフに見えてきちまうんだよな。ここでイオンカードじゃなくて隠し10連ガチャをやったらそのままおねがい社長よ。

・Accel Japan

 2023年12月に突如話題になったのがアクセルジャパンである。有名芸能人を自由に広告に使えるという企画で、中でも名倉潤に関しては「素材は、どんな使い方をしてくれても良いです」なんて書いている。そんな事を書いて良いのか?
 さすがに良識に沿った使い方をしてもらうようにするんだろうけども、それにしてもこのアンバサダーの人たちが妙に明るかったり、企業さんの色に染めてくれると嬉しいなんて書いていたりと、正直怖いと言われてもしょうがない気もしてしまいます。

 そんなアクセルジャパンの広告も面白い。全員の演技が棒読みではないけども上手いというのもちょっと違うような、広告として印象に残る映像になっているのがさすが超有名スーパータレントってワケ。
 名倉潤が本当に面白いので、久々の10回見返せ枠の広告です。最後に5秒尺あまりがあるのもとても良い。

・家計簿プリカ B/43ペアカード

 個人的年末の怪物はこれ。もう絵面がひどすぎて毎回笑えるんだよね。
 クロちゃんという芸人も劇薬とはいえ、ここまでクロちゃんを活かした広告が他にあったでしょうか。変に真面目ぶるよりもこういう風に活かしてくれた方が素材の味を100億倍に濃縮して食らった気分になるので良い。
 本当にひどいんだけど、ここまでひどいと広告としては逆に大成功だと思います。おねがい社長の領域に達した光の広告です。

 ツッコミが入らず、ひたすら赤ちゃんプレイをしている広告もある。
 ツッコミが入らないと余計にひどい。マジかこの広告。

・BIGLOBE光

 いわゆるシュール系の広告。お笑い芸人を採用してシュールな事をさせて記憶には残そう、という意図を露骨に感じた内容。
 ダンスの内容はおそらく8種程度用意しており、中央のバイきんぐ西村は一切動かさずに両端の西村を中心に激しく動かしているのが技あり。普通広告は画面の中央から見るだろうから、中央は静かに、脇は小うるさく動かすことによって情報量の緩急をつけているように見える。
 15秒の広告としては中々手間がかかっていると思いました。

・洋服の青山

 「ヤー」と「パワー」で全てを解決するなかやまきんに君が帰ってきた。
 もうなかやまきんに君はずっとこれなんだけども、結局これがずっと通じているという事はそれで良いんでしょう。後ろに若干リズムが異なるきんに君も添えてバランスも良い。
 それにしても2022年から2023年まで2年間もヤーとパワーだけで生き延びてるのは普通にすげえと思うよ。何なんだこの人は。彼もまた社会が生み出した広告の怪物だ。

・PARCO

 デカい松平健が出て来て、その周囲を小さな松平健が浮遊し、さらに巨大な松平健の顔が現れてパルコのバザーを紹介する。
 なかやまきんに君と松平健は凝った料理をすればするだけ面白くなる特上の素材として扱われている感があります。その辺で好き勝手やりやすいなかやまきんに君の方が多く広告に出ているだけで、今後の趨勢次第ではマツケン広告の方が勢力を強める可能性もある……のかも。

・リクナビNEXT

 リクナビNEXTには求人の数が多い、という事をカズレーザーが多い事で表現した広告。一見して不気味なんやら、シンプルなんやらで中々潔い広告だと思います。
 「求人の数が多いという事は求人の数が多いという事、つまりは求人の数が多い!」というのは小泉新次郎構文の発展形とも言えるコピー。

 別バージョンもあるけど、この中にメイプル超合金の安藤なつが混じっているのは分かりやすいツッコミどころと言えます。
 12月に多かった人をたくさん出す広告の中では一番よくまとまっていたんじゃないかなあ。

・赤帽事業

 軽自動車での運送業を行う人の組合らしい。個人で運送業をやる場合に、色々と仕事を手配したり、発注したりするらしいです。配達業ギルドみたいなもんでしょう。
 実は自分は赤帽事業を知らなかったので、こういう形で広告をするのは結構大事だと思います。特に昨今の社会事情を鑑みるに、運送業のすそ野を広げるためにYoutubeで広告するってのは大事なんじゃないですか。
 広告する上でテーマソングをつけるのも中々王道のやり口だし、これもまた良い広告だと思います。認知を高めるためにも、どんどん広告して欲しいですね。

・逃走中

 年末特番の広告。フジテレビは逃走中をやってたんだ、という事を広告まとめに取り掛かった1月の中頃に気付きました。すいません。
 でも最近はテレビを見て年末を過ごそうって人も減ってきたろうし、ガキ使も無けりゃ紅白歌合戦もストプリが出演し始めて現地の観客は一体何を見ているんだろうって気になった所、あとK-POPも真剣に聞いたら中々カッコいいじゃんって所が見どころだった事を考えると、テレビを見て年末を過ごそうって流れも今後無くなっていきそうな気がします。
 それはさておき、総額50万円のクオカードペイプレゼントと投稿企画で逃走中が放送している事をちゃんと告知していたんですよね。確かこれは12月31日限定で投稿、表示されていた広告のはずなんだけど、ちゃんと記憶に残っていない辺りは星矢ジャスティスの広告に目を奪われていたせいか、それともそもそも逃走中を真面目に見ているような層じゃないからなのか。
 キャンペーンとしては普通に王道の内容だと思いました。

・お茶犬

 お茶犬は「#懐かしい」で済む代物じゃないだろ。ちなみにお茶犬プロジェクトは2002年に誕生したらしくて、「連日の仕事により、疲れやストレスの溜まったOLを対象として彼女らを癒す」ために生まれたらしい。21年前だから今のZ世代は生まれてないし、30代が小学生の頃の作品なんだから懐古も懐古って感じだ。
 しかしデザインとしては普通に可愛らしいんだよなあ。今でも通用しそうな雰囲気はあるんだし、平成レトロブームに乗っかって再ブレイクなるか。今後に要注目。

・松屋

 松屋は「#食べればわかるさ」のタグと共に、普通においしそうな食事の写真を載せるだけの広告をリリース。
 正直食べ物の広告ってこれで良いと思うんですよね。ご飯は美味しいに決まってるでしょ。割と自分が松屋によく行くのもあって、中々そそられる内容でした。
 しかし何で自分が松屋のヘビーユーザーである事がバレたのか。一切言及していないし検索もしていないのだが……

 この飯テロ広告は他にも多数リリースしていました。
 松屋の食券機が使いづらい、UIがゴミみたいなネタがオタクらで話題になってたけど、松屋を毎日レベルで食べてるうちに気にならなくなっちゃったからあまり共感出来なかったんですよね。そんなヘビーユーザーじゃなくても使いやすくしろよって話なんだけど。

・CAMPFIRE

 たくさんの支援を受けた商品のご紹介。簡単に3Dモデルが作れるスキャナーらしいです。
 なるほど便利な代物に見えるが、Xに在住のオタクはもう買ってそうだし、一般人はわざわざ買うんか? って感じのアイテムに見えてしまう感じがします。
 とはいえ他のSNSで告知してももっと目が無さそうだし、この3Dスキャナーを告知する分にはXでの告知が正解な気がしました。

・窓際のトットちゃん

 映画の広告で試写会に来た人の感想を流すタイプの映像、久々に見ました。泣いてるシーンとかを見せる広告ってのは現代でもイケるんだなあ。
 さすがに「トットちゃん、最高ー!」までは行かず。というか「〇〇、サイコー!」って映画広告って元ネタどこなんだろう? 確かにそういう広告の見覚えはあるんだけど、特別どれがそういう広告でしたという実例を提示しにくい。
 昔のドラえもんの映画広告とかがそうだった記憶はあるが……

・魁!令和の男塾

 2分で終わる短編アニメシリーズ。割と広告をしていた影響で、どこかで見た経験があるんじゃないでしょうか。
 こういうノリが好きな人は見れば良いし、元の男塾ファンでそんなに見る気にならないというのであれば飛ばしちゃって良いんじゃないですか。見ている感じ自分はそんなに好みじゃなかった。
 QUOカードプレゼント企画によっていくらか注目度が上がっていて、引用RPをしたらより当選率が上がるかも、という匂わせでさらに注目度を高めようとしているのが印象的。

・バズゅcam

 カメラを用いたセガのオモチャらしい。要は子供向けカメラという所か。
 今時は子供でもiphoneを平気で持っているのでわざわざこのおもちゃを買うのか? という疑問はあるが、その辺はSEGA。ちゃんとカメラと差別化するようにゲーム要素があったり、クロマキー用のグリーンバックもついてきたりで写真、動画遊びを楽しめるようにしているようだ。
 バズると言う要素もあるが、インターネットには接続されていないし、実在のSNSに投稿することも出来ない。あくまでオフラインでバズ体験が出来る玩具になっているらしく、その辺も昨今の危険なインターネットを心配するお父様、お母様も安心の設計仕様となっております。
 これだけの情報を広告映像と動画概要文から読み取れるんだから、良い広告です。

・ことばずかん

 セガトイズの知育おもちゃシリーズ。タッチペンで図鑑をタッチすると、日本語をリスニングして学べるぞ。
 幼い子供には良いオモチャかもしれません。広告としてはかなり普通というか、自分はこういうのを経由してこなかったから中々良さが分かっていなくて申し訳ない……

・2023年12月の広告ニュース

・8番出口の続編で実在企業の広告を出そうという案が浮上

 2023年後半にバカ受けしたゲーム『8番出口』の続編にて、実在企業の広告募集アンケートを実施。もちろん企業の広告に異変が発生し、間違い探しの一端になるチャンスもあるらしいです。
 約35500票のうち約15%、だいたい5300の個人と法人が興味を持っている話なので、もしこれで掲載価格を取り始めたら競争率的に相当な金額を取れそうな気もするが、なんと掲載価格は無料。今後相場は変わるかもしれないけども、あくまでも面白いゲームの一助として広告を出したいよ、という人を探したいのかもしれませんね。
 そもそも間違い探しに企業の広告を絡める事によって、自然な形で広告を見せて遊びにするってのは中々画期的なアイデアだと思う。もちろんゲームのスポンサー広告として背景アートに登場するくらいはかつてからあったけど、ゲームとして積極的に広告に触れに行かないとクリアできない、というのは珍しいでしょう。
 今後広告はゲーム内で積極的に掲示していくような存在になるのかもしれません。

・日本一長いTVCMがTOKYO MXで放映

 『傷物語-こよみヴァンプ-』の地上波TVCMが1月1日にTOKYOMXで放映されることが予告されたが、この放映時間が480秒(8分間)。日本最長のCMとなった。
 広告の内容は懐かしいシャフト演出が満載ながら、どんな人物が登場し、どんな物語になるかがふんわりと分かるような広告。というか8分というのは5分番組よりも長いんだから、それくらい内容が入っているべきとも言えます。
 8分という長時間の広告ながら飽きずに見られる映像作品になっていると思います。とはいえこれはCM総合研究所が出したデータなので、Youtubeの案件動画を広告に含めてしまう場合はもっと長い広告も登場しているとは言えるんだけども。

・バナー広告への怒りの声が再沸騰

 大手スマホ情報サイト「すまほん!!」の管理人が自サイトに掲載されるバナー広告の悪質さ、そして広告ブロッカーの使用に関してに言及。これを契機に、元よりヘイトの高かったバナー広告に対する怒りの声がより増加した。
 元々バナー広告はインターネットサーフィン時に極めてジャマであるという声が大きかったが、これをより強い言葉で糾弾したことにより話題が沸騰。Adblock使用について改めて考えさせられる出来事となった。

 広告を見るYAKISOBA個人の見解としては広告は絶対に滅びないので、広告ブロッカーを使って広告消去と表示のイタチごっこをするくらいなら広告を楽しんで見て、共生の道を考えた方が良いという思想である。
 しかし、昨今のバナー広告で見られる詐欺じみた内容の広告、そもそもスパムサイトに繋がるような広告が多い現状では、残念ながら広告をブロックすべきだという主張に納得せざるを得ない。広告先を閲覧することがリスクになっている状態では、とても広告を見ようとは勧められません。
 人に見る事を勧められなくて何が広告か。プラットフォームに関する問題は今後もしばらく続きそうなので、引き続き動向を見て行きたい。

・LINEヤフー不認可のネット広告が増加

 LINEヤフーが2023年上半期、ネット広告の表現や画像が不適切だとして認可しなかったり、停止したりしたアカウントは3914件に上り、去年の下半期に比べておよそ100件増えたらしい。
 特に長く販売しているにも関わらず今だけ安いと謳って購入を急がせる「ダークパターン」という広告は2023年のnonnotooが筆頭候補に挙がるし、電子書籍や出会い系サイトで過度に性的な表現が増えたというのもShort広告界隈で確認していた通り。自分のような素人が確認していた事とLINEヤフーと言う胴元側の確認したデータが近似していたのは結構嬉しいですね。
 2023年の広告まとめは以下をどうぞ。

 ちなみに「電子書籍や出会い系サイトで過度な性的広告が増加傾向にある」という情報は結構ありがたいかも。
 電子書籍サイトはあまり周回出来ていなかったので、暇があれば見ても良いかな。多分バナー広告のエロ推しが激しくなっている事をこう表現しているんだと思いますが。

・2023年12月のVtuber初配信告知

・小鳥谷なの

 Vtuberはろくに見ていなかったし、そもそもこういうのは個人の広告じゃねえかと思っていたんだけども、Vtuberの初配信告知に関しては見ている人も多そうなので自分も確認していくこととしました。今回見つけた小鳥谷なのはすぺしゃりてという事務所に所属するVtuberらしいです。
 そもそもすぺしゃりてというVtuber事務所自体1期生がこの小鳥谷なのを含む7名だけなので、まだまだ駆け出しの事務所。その割に中々凝った告知映像や映像編集が行われている辺り、他のVtuber事務所から流れた人材や腕のある編集者などがバックについていそうな雰囲気がある。
 今後すぺしゃりて勢が躍進したらこの広告から知っている人は古参ぶれると思います。覚えとけよ~~~

・にじさんじ

 にじさんじは5周年記念ライブのネット配信市長チケットの広告を出していた。こうして見ると今バカ受けしている企業のVtuberはアイドルライブ的な要素をやりやすいくらいの人物が多数いるんだから、タレントの多さってのは正義だと思いました。
 自分がこういうのが好きな学生だった時代は皆AKB48を追っかけてた記憶があるんだけど、今時の高校生は割と堂々とにじさんじやホロライブを追っかけているんだろうな、と思うと隔世の感がありますね。三次元の人を追いたい場合はK-POPアイドルになってくるのかな。

・ひろゆき

 ひろゆきも広告とかするんだ。一見すると普通の切り抜きに見えるが、ひろゆき本人のアカウントから投稿されていて、限定公開仕様になっている辺りからひろゆき自身の広告だという事がよく分かると思います。
 しかし、何故この期に及んでひろゆきが自身の広告を出したのか。それはおそらく本当に「この期に及んで」だからじゃないですか。ひろゆき切り抜き動画も最盛期ほどは話題にならなくなってきた昨今、改めてひろゆきブランドを告知していこうと考えたからなんじゃないかなあ? と予想。
 確か企業選びのアドバイスで、二浪の人に厳しい物言いをする切り抜きも昔どこかで見た事あるもんね。今後もそういうひろゆき名シーンみたいな広告が、ひろゆき本人からリリースされていくんじゃないでしょうか。

・英雄伝説 閃の軌跡:Northern War

 軌跡シリーズのソシャゲらしい、閃の軌跡の広告を確認。ただし『閃の軌跡』だけで検索すると普通のゲームの方が出てくる点に要注意。このゲームは『英雄伝説 閃の軌跡:Northern War』です。閃の軌跡NWと略されているのがこれ。
 比較的オーソドックスなソシャゲっぽいが、そんな雰囲気は広告だけを見ている分には感じません。キャラが切り替わるときの効果音が妙にレトロゲーム感がある点だけ気になりますが、それは自分だけである可能性もあるので深く言いません。

 カカポとか久々に見たわ。このmeme特有の機械音声は使っておりません。
 広告の内容も下ネタ。反応を見てると公式が安直な下ネタ、memeに走るのはリスキーだからやめておいた方が良いと思いました。

 属性相性やチーム効果を考えて編成すると勝てます、みたいな実況広告。
 広告において属性相性を紹介するのって正直そんなに良い事かなあ? と最近思っています。もちろんそれがベストなら良いんだけども、属性相性と言うシステムはあまりにもありふれ過ぎていて、わざわざ広告する必要があるのかと思ってしまう。

・ドラゴンクエストモンスターズ3

 ドラゴンクエストモンスターズ3は霜降り明星、粗品とコラボ。最近の粗品は他の芸人に嚙みついた、借金を増やしたみたいな話題が多い印象があったので、普通にツッコミ業をしている方がちょっと新鮮でした。
 映像に向けてツッコミを入れるのは陣内智則感があるけども、そこで粗品を採用したのはやっぱりネームバリューとか、アンバサダー任命してええ感じにニュースになりそうな所を選定した感じがあります。広告自体は普通に良い内容です。

・FINAL FANTASY Ⅶ EVER CRISIS

 FFⅦがスマホで遊べるアプリも久々に広告で見かけたような気がします。無限にリメイクされるFFⅦという作品の怪物ぶりにはビックリだな!
 広告の内容自体は普通です。現代スマホのグラフィックは素晴らしいということくらいは分かる。

・Fate/Samurai Remnant

 ネタ画像の広告だけでここまで持っているのも珍しいと思います。ランサーの走りが面白いってネタももう2018年、6年前のネタよ。そんな昔の話でこんな話題になるんだからFateブランドの強さにはビックリだぜ。
 だいたい2020~2021年頃にFGOの広告を見かけなかったのだって、FGOのネットの話題力が高過ぎて広告を全然やらなくても天下を取っていたからなんじゃないか。それが今ようやく広告をたくさん見かけるようになってきたのは、メインストーリーの更新が少なくなっているかららしい。2022年くらいに完全に止めてしまったので、FGOの現状にもすっかり疎くなってしまったのだが。

・メタルギアソリッド:マスターコレクション

 年末で時間があるんだから、メタルギアもやれよ! というKONAMI様からの圧です。
 「はじめタルギアSALE!」というコピーは安直だと思う人もいるかもしれないが、分かりやすさで考えたらこういうも一つの考え方ではあるんじゃないかなあ。

・鬼滅の刃 目指せ!最強隊士

 鬼滅の最新すごろくゲームのご紹介。年末で皆が家に集まるタイミングではこういうパーティゲームが欲しいものだが、このゲーム自体は4月に販売されるので予約しか出来ません。なんて気の早い広告!
 それはさておき、この時期にわざわざ予約受付中の広告をやるという事はクリスマス前に予約して欲しいな、という目論見を感じますね。新商品の売り上げを確約するちょうどいい口実でしょう。
 でもこの時期に予約した子供、4ヶ月後まで興味を抱き続けられるでしょうか。いざゲーム本編が来た時にはやる気無くしてる、みたいな悲劇もちょいちょい見受けられそうな気が……

 ゲーム画面を見てもやはりマリオパーティの鬼滅版という印象を受ける。
 実際楽しそうなだけに、翌年4月発売のゲームを12月に広告しているのが余計に浮いてるね。とはいえ子供が自由にねだれるのはクリスマスと誕生日くらいのもんだし、しょうがないね。

・ファッションドリーマー

 こちらもクリスマス前の広告じゃないかなあ。子供向けゲームカタログが広告を見ているだけで出来上がっちまうよ。
 実際着せ替えゲーム自体は男性が遊んでも楽しいもんですよ。アバターとか着せ替えるの楽しいでしょ。

・モンスターハンターNow

 吉沢亮、黒島結菜を起用した新作広告。これも年末年始で多少暇が出来るタイミングだからこそ、モンハンを始めやがれよというカプコンからの圧です。
 周りの皆がモンハンの真似をしていて、ジンオウガのシルエットが出て来てオチとするノリは昔のプレステ時代の広告みたいで好きです。別にスマホゲーになってオタクたちがおじさんになっただけであって、面白い広告自体はいっぱいあるもんですよ。

 この広告で見ると分かる通り、ジンオウガが登場したから先ほどのTVCMでもジンオウガがメインになっていたんですね。
 その辺もしっかり予定して作っているんですね。普通の広告なら当たり前かもしれないが……

 何で英語の広告なんだ。一応字幕は喋っている所に合わせて色がついており、英語に関して不得意な男でも見やすくていいですね。
 何故モンハンNowが英語の広告多めなのかは、Nianticが絡んでいる辺りが理由になってくるのかなあ。日本もちゃんと吉澤亮を起用しているから、別に広告の一つや二つ英語に字幕という形式でも悪くはないのかもしれないが。

・ポケモンユナイト

 ポケモンユナイトはマスカーニャが参戦したことをメインに広告を出していた。
 内容はユナイトあるあるみたいな内容なので、割と普通の内容かな……闇のあるあるを言うなら変わってくるけど、わざわざそれを広告しなくていいしな……

 英語の自動音声で無理矢理日本語を喋らせるの、懐かしい作風だなあ。
 おもしろフラッシュ倉庫のノリって現代でも通じるのでしょうか。自分は懐かしいねって感想になったけど、案外これをやっているバイヤー高橋という人が人気であるせいかそれなりに話題になったようです。

 ツッコミって変に入れるとテンポを削がれるだけだと思うんですよね。
 新要素の紹介だと思うんだけど、もうちょっと上手いやり方があったんじゃないでしょうか。

 年末年始のキャンペーンを紹介する。たなしょうというYoutuberを起用して紹介している。
 でもポケモンガチ勢あるある要素はかなり薄い気がする。

・ゼルダの伝説 ティアーズオブキングザキングダム

 任天堂特有の家族皆で楽しく遊ぼう、的な内容が光る広告。
 大企業はこういう真っ当な広告を真面目に出来るんだから素晴らしいですよね。目立たないし印象に残らないかもしれないけど、こういう広告を地道にやっていく。それが良いんだ。

・メイプルストーリー

 メイプルストーリーってまだやってたんだ。2003年12月から日本ではサービスが開始したらしいので、なんと20周年というデカすぎる節目を迎えたことになります。
 だからNEWAGEという所を掲げて、新しい時代だから今始めてもOK! という所を告知したかったんでしょう。メイぷる木の子という謎のVtuberらしきキャラも添えており、今時でもちゃんと遊べるゲームだという事を主張したいように見えます。

 今までのメイプルは序章に過ぎなかった! というキャッチコピーは中々パワーがありますね。20年も序章やってたとしたら完結は100年後なんじゃないか。
 そもそも最初期からメイプルストーリーをずっと最前線で続けていました、というようなスーパープレイヤーはどれくらいいるのだろうか。実際探せばいると思うけど、最初期のメイプルストーリーの記録とかもう古事記並の貴重文献なんじゃないの。

 ハイパーバーニングイベントなる物を紹介している。
 レベル260まで3レベルずつアップするしレベルアップも半分になることで、6次転職まですぐに行けますという所を紹介している。
 ちょっと調べた感じ6次転職はちゃんと最新の進みどころらしいけども、結局それはそれで大変みたいです。まあその大変さを皆で楽しめるだけ良いんですかね。

・PUBG MOBILE

 11月に引き続き、兎田ぺこらとコラボを実施。
 音声自体は使い回しっぽいので、かなりコスパのよろしい広告だと思います。

・SDガンダムオペレーションズ

 最高レアらしい★6ユニットを手に入れよう。
 最大300連無料ガシャの紹介や、最高レアの主人公級の機体も手に入れやすいという所が充分に伝わってきます。マジで変に捻らず、こういうので良いんだよなあ……

・陰の実力者になりたくて! マスターオブガーデン

 主様だのマスターだのと服従した少女アピールの激しかったカゲマスもいよいよ年末である。オタク向けアニメソシャゲでは中々の成果を上げたし、小さな画面で動画を見せてデカい静止画を主に見せるカゲマス式も広告ではよく見かけるようになったしで、躍進の年だったなあと思います。
 そんな頻繁に広告は見かけなくなったけども、2024年もぼちぼち見かける程度の立ち位置に落ち着きそう。

 単純にメインの美少女軍団を並べた映像。
 オタク向けゲームの広告はこれが一番正解かもしれない。凝った事はナシ!

 ベータという人気キャラを紹介。
 これまで広告を見てきたあなたなら、いつ頃の広告で登場したベータかもうお分かりですね。ちなみに2種類くらい広告では見覚えの無いベータがいました。スミマセン。

 普通に新キャラを紹介する広告。
 見映えする良い広告なんだけど、広告によって新規ユーザーのもらえる石の数が違うのは割と気になる。この映像では9200個で、さっきのベータの映像の場合は6200個なんだよな。

 コミケに合わせて広告を掲示。コミケの広告となるとブルアカばかりが話題になるが、ちゃんと国産ゲームも広告を出してるじゃんね。
 オタク向けゲームならこういう野外広告もやり得でしょうね。

 ところでロリ神レクイエムを幼女化させたメインヒロインたちに踊らせた動画がそれなりに話題になっていたようだが、全員バージョンは完全に踊りが同期しているせいですげえ違和感がある。
 アイドルゲームとかでキャラそれぞれに振付を設定したり、フォーメーションを工夫したりのは、この辺の同期し過ぎていて気持ち悪い所を取り除くためなんだなあと思いました。
 でも一発ネタとしてやるだけなら別にそこまでこだわらなくてもいいだろうし、これはこれでシュールで面白くて絵面に圧が出ると考えたら同期させた方が正解なのかも。結局話題になった方が正義だし、これはこれで良いと思いました。
 アニメダンスを主要人物に踊らせたキングスチョイスも似たようなもんなのだが、カゲマスの方が話題になったのはやはりオタクというかやってる人の需要をちゃんと読んだ成果だと感じます。

・この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ

 ラノベコラボメーカーであるこのファンも引き続きコラボを継続。広告全体で見るとコラボ力が異様に高い荒野行動が目立ってしまうが、このファンのコラボ力も大したもんだと思うんだよね。

 最大50連無料のルーレットガチャ施策もやっている。
 無料ガチャバトルが1000連、2000連とインフレするごとに、逆に既存のゲームはインフレを緩めてもよくなってやりやすくなっているような気もします。いくら隣の芝生は青く見えるとはいえ、隣の芝が2000連ガチャだといくら何でも着色料で青く染めてるんじゃねえかって気持ち悪さが出てくるし……

・ブルーロック project World Championship

 ブルーロックのアプリも一周年。ウマ娘のシステムまんまじゃねえか、というツッコミを受けつつも、なんだかんだ大人気ゲームとして継続出来たようで良かったですね。
 これは年末年始らしいおみくじ広告です。

・ドラゴンボールレジェンズ

 ドラゴンボールも年末らしく孫悟空を広告に登場させていた。身勝手の極意までは知ってたけど、身勝手の極意``兆``は知らなくて、申し訳ありません。
 身勝手の極意``兆``は「みがってのごくいちょう」じゃなくて「みがってのごくいきざし」と読ませることすら分かってないんだもん。最近のドラゴンボールのインフレぶりは相変わらずすごいよ。

・ドラゴンボールZ ドッカンバトル

 年末年始はやっぱり孫悟空。一番人気のキャラはいつだって悟空だからしょうがないね。
 レジェンズとドッカンバトルで悟空の時期を変えているのは、やっぱり同じゲームで意図的に被らないように調整しているんでしょうね。悟空は被ってもバージョンまで被せるな。

 12月前半もドラゴンボールファイターズからの輸入キャラである人造人間21号をリリース。
 ドラゴンボールファンは様々なゲームから登場するオリジナルキャラをちゃんと把握しておかないと誰が誰だか分からなくなっちゃうんだから大変だあ。

・バキ KING OF SOULS

 絵面の濃さだけで勝負した広告。
 この大量に行進している人は確か劉海王だったと思うんですけど、実際そうでしたっけ。よく一瞬で顔をはがされた人をたくさん並べて行進させようと思ったね。

 クイズミリオネアみたいなノリの広告。
 結局全部もらえるのはいつものやつ。今時の若者はミリオネアとか知らなそうだけど、そういう人よりもミリオネアを知ってるような世代の方が金持ちが良さそうだしって話?

 カッコいい感じのキャラ紹介広告。
 多分こういう感じで動くLive2D的なアニメーション自体はゲーム本編にもある物と思われます。

 画面を連打してビスケットオリバを攻撃しよう。
 最近X広告の仕様が変わったせいで広告動画を連打して止めたり動かしたりが出来なくなっちゃったので、時期の問題もあって広告の狙いが充分に達成できなくなってしまった悲劇の広告です。
 広告でそこまでノリノリになって遊べる人も中々マニアだと思うが……

 バキはこういうタップを活用する広告を色々出していた。
 こういう広告で遊んでいる人は中々見ないけど……

・はじめの一歩 ファイティングソウルズ

 年末らしいおみくじスタイルの広告。
 6秒の広告で伝えられる限界を考えると、おみくじというのも中々に良い着眼点かもしれない。適当に見てたら止め損ないそうだけど。

 660連ガチャのご紹介。
 少ないとは言わないけど多いとも言えない微妙なラインのガチャ数だなあと思いました。その辺はあくまでゲームの都合が強いでしょうけども……

・金色のガッシュベル!! 永遠の絆の仲間たち

 令和の時代に金色のガッシュベルのソシャゲが登場。こういうのを見ていると、ガッシュベルを見ていたような世代をメインに狙ってもソシャゲで一儲け出来ると認められたんだなあと思いますね。
 広告自体はかなり普通の内容です。

・BLACK LAGOON Heaven`s shot

 ブラックラグーンのゲーム。G123産なのでビビッドアーミーを思い出してしまうが、こっちは多分あんまり関係無いと思います。無いよね?
 最初G123という理由だけでちょっと身構えたけども、案外G123のアニメ系広告は真面目なんですよね。変な広告やってるのはビビッドアーミーとトップウォーだけ。

 原作の画像を使っているらしい広告。
 これだけでそれなりに拡散されているんだから、いかに原作の人気が強いかって話。

・資産性ミリオンアーサー

 生成AI、AIチャットというワードが大流行する一方で、すっかり話題を聞かなくなってしまったNFTゲームの広告です。こういう話を聞かなくなった金儲けのお話、たくさんありますよね。Web3だの、メタバースだの……
 すぐ金儲けにならないだけで研究し続ければ今後花開く可能性はあるんじゃねえかと思うんだけど、時間には限りがありますからね。10分で絶対儲かるみたいな話じゃないとタイパ重視の現代社会では見向きもされねえってワケ。
 この広告自体は無料でNFTがもらえる、という内容だけど、無料でもらえる時点で現状その辺に落ちている1円玉くらいの価値になってしまうのでは。ずっと持ってるとひょっとするのかもしれないけど、売ろうとした時にサービスがあるとも限らんし。

 ビックリマンチョコみたいなシールを紹介。
 こういうのが好きな人は良いんじゃないですか。

・ファンキル-オルタナティブ・イミテーション-

 ファントムオブキルもNFTゲームに参戦。急にNFTブームが来たのか、それともNFTブームになったのを見てから作り出したのが今リリースされ始めたのか。
 とりあえずNFTゲーム特有の遊べて売買が出来る、という所まで告知しているのは一緒。

 こちらはキャラ紹介。
 NFT特有の無二性を紹介しているが、おそらく見た目は一緒なんだろうしな……

・レスレリアーナのアトリエ

 レスレリアーナのアトリエはクリスマス衣装と称してサンタコスプレを出していた。このゲームの場合、むしろこういう衣装が無い方が拍子抜けだと言われそう。
 でも意外とサンタ衣装みたいな広告を今年は見かけなかった気がします。ぼちぼちソシャゲもキャラクターに季節のコスプレをさせてガチャを回させる商法に限界を感じ始めたのか、それともわざわざそんなコスプレを広告してもしょうがねえと思ったのか。その辺の意図は分かりません。

 アトリエはケツを紹介する広告をリリース。
 変にエロ推しに走り過ぎず持ち味を活かした良い広告です。

・ゆるキャン△つながるみんなのオールインワン

 こちらもサンタイベントをご紹介。
 この広告を見ている時には、まさか2月から3月まで長期メンテナンスに入るとは夢にも思っていなかったのである。この通知を見るに、どうも不具合が多かったんでしょうね。
 こういう長期メンテから復帰できないゲームとかが多いのも、やっぱり長期メンテで改善しようと思ったらそれ以上の不具合が出て来て収拾がつかなくなっちゃったとか、そもそも長くメンテしているうちに皆の興味が薄れちゃったとか、いろいろなリスクがあるからでしょう。それでもやらなきゃお話にならないという判断だと思うが……

・モンスターストライク CUBIC STARS

@モンスターストライク CUBIC STARS

【モンストファン必見】全方位にハマるアクションRPG!新コンテンツも続々登場!

♬ Promoted Music - モンスターストライク CUBIC STARS

 モンストのシリーズゲームは相変わらずモンスト本家のキャラが分家にやってくる、という所をアピール。
 それはそれで良いと思うが、モンスト系のゲームは大体本家モンストから分家ゲームにキャラがやってきました! という自社コラボの話が多いのは気になる。モンストのタワーオブスカイはホロライブとコラボしてたけどサービス終了してしまったし、決して他所とコラボしてればよいというもんでも無いだろうが。

・メメントモリ

 年末年始特有のメメントモリ広告。
 ふざけも無ければキャラ紹介も無い普通の広告。今ならナターシャもらえるも無くなり、単に100連ガチャを推すだけになりました。
 正直それでも良いと言えば良いのかもしれませんけどね……

 シンプルに賞を紹介するだけの広告。
 実績を叩きつけろ!

・ヘブンバーンズレッド

@ヘブンバーンズレッド

メインストーリー断章Ⅱ『死にゆく季節でぼくらは』開幕!

♬ Promoted Music - ヘブンバーンズレッド

 年末になって広告が激増したヘブバンの広告もたまには見てみましょうか。ヘブバンほどたくさん広告をやっていて、売り上げも良いらしいと話を聞く割に、ゲームをやっている人の話題や二次創作を全然見かけないのは珍しいと思うんですよね。
 二次創作の多さや話題の多さでゲームの面白さが決まる訳では無いとはいえ、ここまでネタバレ禁止の雰囲気でやれるものなのか。このガールズバンドをやっているような広告もずいぶん見かけるけども、そこから演奏してみたみたいな話題も聞かないし……
 本当に外から見て一体何が起こっているか分からないし、広告自体は大変まともなのもあいまって広告の数の割に言及の余地が少ないなあと思いながら見ています。どこかにあるヘブバン界隈が盛り上がっているならそれで良いのだが。

 年末年始なので新たにキャンペーンもやっていた。大陸系ゲームでよくプレゼントしているSwitch、PS5以外にも韓国旅行、台湾旅行もプレゼントしており、その豪華さは海外ゲームとも真っ当に打ち合える内容だと思われます。
 なおこの旅行はJTB旅行券のプレゼントだけみたいです。スケジュールとかがどうなっているのかは当選者のみぞ知る。

 ガチャ企画もやっているが、毎日無料10連ガチャ、最大100連ガチャと大人しいガチャ数。
 実際これでも多いし、何なら精密な3Dモデルがついてくるんだから多い方だと言って良いんですけどね……

 細かい事を言わずに、100連ガチャの紹介に重きをおいた映像。
 毎日10連ガチャで合計100連ガチャ、という仔細を言わないパターンの伸び方を見ていると思われる。

 ストーリー、キャラ、音ゲーパートを紹介。
 元々音ゲーパートはあったけども、このアイドルゲームっぽい絵面で音ゲーのパートを絡める事に意味がある。アイドルイベントに絡めて音ゲーを改めて紹介し、既存の層以外(主にアイマスやラブライブが好きな人たち?)に訴求するチャンスを見出した。

 上記の映像をそのまま画像広告にしたような内容。
 やっぱりさっきの映像広告がいちばんまとまりが良かったんだろうなあ……

 もうちょっとシンプルにストーリー紹介、キャラ紹介だけやった広告。
 この場合は海外旅行プレゼントキャンペーンを概要文で推して、効率的な補足にチャレンジしている。

 バンドシーンを紹介する広告。以前もやってたけど、演出を少しずつ変えている。
 自分はこの辺の美少女がバンドをやるタイプのアニメを全然通ってこなかったので、この広告の良さがイマイチ分かっていない。ハルヒのGod Knowsに始まりエンジェルビーツ、けいおんなんかをちゃんと見ていた人は喜ぶのかもしれないが、自分はそういうオタクの必修科目的な所をちゃんと見ていない。
 代わりにイメージに残っているのが、深夜アニメを見ていた時に必ず流れるヴァイスシュヴァルツの広告で、申し訳ありません。勧められたアニメ本編は眠くて覚えてない癖にヴァイスシュヴァルツの広告のテーマBGMばっかり記憶に残って……

 メインストーリーの紹介広告。
 広告なのに第四章後編クリア後の視聴をオススメしますってのも中々チャレンジャーだよ。自分は第四章後編未クリアで見たけど、全然分からなかったので第四章後編クリア後の視聴をおすすめするのはマジっぽい。

・にゃんこ大戦争

 にゃんこ大戦争もある程度時期を決めて広告してそうな感があります。ざっくり言えば年末年始と周年期は絶対に見かけるタイプの広告ですね。
 内容は別にどうってもんでも無いんだけど、結局こういうのは時期が大事だろうし、今やっていたって事実の方が大事だと思いました。

・グランブルーファンタジー

 グラブルのゆく年くる年キャンペーンは毎日最高200連ガチャをご紹介。昨今のガチャインフレに比べるとかなり少なめに感じるが、普通に考えたら毎日最大200連ガチャでも充分なもんですよ。
 天司シリーズがもらえるというのもやっている人には嬉しいのだと思うが、別にグラブルをやっていない人には知ったこっちゃ無いかなって印象を受けてしまう面はあります。やってる人にとってありがたければOKですけどね。

・グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-

 ストシックスブームによって訪れた空前の格ゲーブームに乗るべくやってきた新作ゲームがグラブルバーサスである。
 ロビー機能もあるし、ぐらばとっ! というフォールガイズみたいなミニゲームもある。格ゲー勢以外の人も取り込もうという頑張りを感じる内容になっていたのが印象的でしたね。

 ナルメアを紹介する広告。
 グラブルバーサスは全体的にキャラがかわいかったり、普通にカッコよかったりするからいいですね。2024年には鉄拳8やUNI2も出たし、格ゲーブームがもう一回やってくるのかも。

 キャラを多数紹介するタイプの広告。
 あんまり変わった事はしていないが、女性キャラだけ紹介している辺り明らかにオタク向け。

・シャドウバース

 かつては天下を取ったシャドウバースがパクったのは、Toon Blast系の偽パズル広告でした。当然「映像はイメージです」「シャドウバースのゲーム内容とは関係ありません」という注釈文も添えております。
 2023年の広告だと射的広告の方が印象に残っていたんだけど、レッドエーテルが溺れるほど手に入るという所をアピールしたいならこっちの方が良いのかも。これはいくら何でもふざけすぎというご意見も多く、皆が満足する広告は中々生まれないもんだとも思いますね。

 Cygames特有の年末キャンペーンラッシュ。
 これはほーちゃんビンゴというイベントで、色々なアイテムがもらえるんですって。LINE会話風広告として、一般的なオタク趣味の方が好きそうにはしてあると思います。

 ほーちゃんビンゴの広告……なのだが、カードを繋げてメッセージを作るカードオタク特有のノリを公式の広告が逆輸入してきた。「ルームマッチデナントスゴイアイテムモラエル」というテキストを作って告知していたが、こういうのは色々な色のカードを組み合わせたり、感嘆符のあるカードを持って来て無駄に勢いを作ったりするものである。シャドバには普通のカードが多いようなのでその辺のドライブ感は無い。
 というか元ネタのカードオタクがやってる文字を繋げるやつも、ある程度元ネタが見えるから面白いんですよね。デュエマの「百合の邪魔になる男絶対殺しタルランサー」はクリスタルランサーが無理矢理突っ込まれてる辺りに元ネタを知らない人間を笑かす力があるし、遊戯王の「百合の間に割り込み隊長を抹殺するエルフの剣士」だってエルフの剣士と切り込み隊長を強引に突っ込んだ無理矢理感が面白い訳です。
 その点真っ当な告知に仕立てようとしたシャドバはいささか地味な感を覚えてしまうのは多少致し方ないのだろうか。原型が分からないほどに切り刻んでしまったのがちょっとシラケる原因だと思われる。

 ゆっくり音声だけつけている広告。ほーちゃん側にボイスをつけるのは色々と難しかったんでしょう。
 何がもらえるかは分からないです。とりあえずキャンペーンだけ伝えたかった形。

 シャドバ特有のローウェンがふざける広告。
 100パックもらえるキャンペーンはもっと告知してよかったんじゃねえかなあ。

 ワインみたいな紹介をしているエーテルキャンペーン。
 7年に1度って言うキーワードは7周年を超えているから持って来たのだろうか。

 こんなにレッドエーテルが酒みたいな扱いをされるのは過去になかったんじゃないですか。
 今回はボイスもありません。

・アズールレーン

 アズールレーンは年末特有のイベントアニメを公開。
 年末年始の盛り上がり凝ったアニメを出す予定を作れるYosterってすげえなと日に日に思うんだよなあ。自社でアニメスタジオを持ってるって強みが生きまくっている。長期的に見るとこれは正解だったんじゃないかと思います。

・ブルーアーカイブ

 ブルーアーカイブはコミケに広告を出展。良いよなあブルアカは。野外に広告を出せばインターネットのオタクが勝手に広告を撮影して拡散されるくらい愛されていて。それだけ誠実にやっている証です。
 万が一ブルアカが広告で射的をやったり、ピン抜きパズルをしていたらこんな人気にはならなかったでしょう。真面目が一番。アリさんマークの引越社。

 冬キャンプイベントのキャラ紹介広告。
 広告自体はブルアカ特有のテンプレ通りの内容。

・アークナイツ

 アークナイツはシンプルにキャラを紹介する広告だけやっていた。
 割とこのキャラ紹介広告が後々まで擦られたりするのが面白いんですよね。擦られない場合も普通にあるけど。

・原神

 人気キャラ、モナを紹介する広告。
 演出もオシャレだし、文句の無い広告だ。変なおふざけ以外何でも出来るな……

 そう思ったら原神もYoutuberに案件を投げて、変な映像要素を案件で補っていたのはちょっと面白いなと思います。こういうふざけた広告をやる際に本家の手は煩わせねえぞって話。
 一応ゲームの要素はちゃんと紹介している。この辺は信頼がある所を選んでいるんでしょうね。「本動画はプロモーションを含みますが、二次創作物になります。 企画や構成についてはクリエイター様の特色を活かして制作いただいておりますが、動画内に含まれる二次創作物、表現内容は『原神』公式とは一切関係ございません。」ってあるし。

 ゆっくり実況もある。
 こういうの見てると本当は原神も公式側でふざけたノリの広告をやりたいんじゃないの? と思ってしまう。でも公式で遊んでたらクソ広告やめろって言われちゃうから案件先にふざけてもらおう、という落としどころを見つけたのは賢いなあと思います。
 原神ほどのビッグネームがふざけたって「公式ご乱心w」とかってオタクは喜ぶんじゃねえかなあ、とも思うんだけども、完全にリスクを排除したいならやっぱりおふざけも外部委託が板よ。お堅いイメージを保ちながらふざけたプロモーションをしたい時はYoutuberをこき使おう。

・崩壊:スターレイル

 ★4キャラが4体無料でもらえる! というキャンペーンの告知。
 周回で使えるキャラ、支援役、回復役、運ゲーキャラと、いろんなキャラを無料で獲得出来ますよ、という事を紹介している。これは実際にストーリーを進めれば仲間になるらしいので、当然誇大広告ではありません。
 画面左下には「※ゲーム内の特定条件を達成する必要があります」という注釈文も添えて、万が一のご意見対策も万全だ。

 初心者用施策はこちらでも紹介。
 年末年始のタイミングで始めろ! という圧を感じます。

 ストーリー、バトル面を紹介する広告。
 それにくわえてTGA 2023 (Best Mobile Game) 、App StoreのGame of the Year、Google Playの2023 ベストゲームなど、そうそうたる実績を羅列してパワーを高めている。
 まあ2023年の真っ当な広告、ゲームという面で、崩壊スターレイルはちょっとレベルが違う感じがありましたしね……

 キャラ紹介広告。
 こういう見た目のキャラは原神でも見覚えがある気がする。会社同じだからしょうがないが。

 有名声優の紹介。
 ここに来て有名声優を推すんだ、って気になりました。まあやって損は無いと思いますけど……

 崩壊スターレイルはどこでも、いつでも遊べることをアピール。
 勤務中でも遊べるぜ! というのはこんにちワン! ヒーローに対抗したくなったのか?

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