見出し画像

広告振り返り:ライト級~2023年11月~


・農林水産省

 農林水産省はフェアプライスプロジェクトと称して、食品の値上がりに理解を示す意見広告を出していた。普段さんざんパワーの押し付けをしているなかやまきんに君が真面目な顔で一礼しているだけで、真面目にお願いされている感が出てしまうのは日頃の行いがあるでしょうね。
 まあそれにしても最近の食品が高いなってのは誤魔化しようの無い所はあります。食料品が値上がりして余暇も中々少なくて困った、という方は無料で視聴できる広告の鑑賞を趣味にするのがオススメですよ。

・厚生労働省

 厚生労働省にもきんに君が登場。もう省庁とズブズブで広告をやりまくれるくらいのパワーが身についてしまったのか?
 国からしてもなかやまきんに君なら安心、というブランドが出来上がってしまった辺り、もうお笑い芸人というよりも広告のイメージキャラクターとしての活動の方が強くなってしまいそうな勢い。一応2023年のM-1ではケイン・コスギと組んでお笑いをやっていたのは知っているけども、やっぱりお笑い芸人よりもクリーンな広告役者としての道を歩み始めているような気がします。
 もういっそ国家の広告には皆なかやまきんに君が出てくるくらいの勢いにならないかな。そこまで来たらさすがになかやまきんに君は伝説の男ですよ。

・ZONe ENERGY

 Xオタクの定番強話題である吉田沙保里を起用すると、一定の話題が見込めちまうんだ。
 ネコと筋肉を出せば広告になるというのは説得力があると思うんですけどね。16秒と言わず全部見たけども、いつもの吉田沙保里の広告だと思いますよ。

・サテライトオフィス

 サテライトオフィスはAI活用をアピール。篠崎愛をいかにもAIらしいイラストに変換してアニメーションさせた篠崎AIとして出演させ、AI活用を謳った。
 生成AIらしさみたいな所は薄い方が好まれそうなもんだけども、実際AIを使って業務が出来ますという所を言いたいのであれば露骨なくらいにAIである事が分かった方がかえって良いと考えたんでしょう。
 将来的にはこんな露骨にAIAIとアピールするのも減っていくでしょうし、その辺の過渡期の広告として要チェック。

・learningBOX

 AIで学校の教材作りをアシストしてくれるらしい。
 何にでもAIがかかってくるのはもうそういうブームなんでしょう。実際どんなもんか知らないけど、とりあえずAIでたたき台を作って人の手で味付けを変えるくらいで仕事が済むのは確かにラクな気がする。
 まあこういうのが出るといずれはAIの生み出した教材そのままで使われていき、変なミスが出てくるんでしょうけども、それは問題になってからじゃないと対処されなさそう。

・XREAL

 ARグラスをつけて、快適にゲームをプレイしよう。いわゆるスマートグラスってやつみたいで、スマホ画面からゲーム画面まで全部目の前であるように大画面で表示できるんですって。
 まだまだ出来ない事もそれなりにあるらしいけども、省スペースでゲームを大画面で遊びたい、という場合は重宝するんじゃないですか。実際日本の住環境の場合、今後さらに需要が出てくるのかも。
 それにしてもこういう目の前に画面が出てくる系のARグラスってのもずいぶん進化したもんです。こういうメガネを装着して遊ぶ周辺機器は以前友達に遊ばせてもらったバーチャルボーイがトラウマになっているので中々食指が伸びないんだけども、現代であればもっと遊びやすいのかも。

・セブンイレブン

 ツナマヨおにぎりに黄エンドウ豆を入れる事によって、将来のフードロス対策をしているんですって。
 別にそれは良いんだけど、最近のセブンイレブンのおにぎりは小さくなった上に高くなってませんか? 昔はツナマヨおにぎりが108円だったのに、今は140円とかになってるじゃん。小さくなったのはお前がデカくなったからだという話かもしれないけども、それを差し引いてもおにぎりが小さく、高くなってますって。
 フードロス対策は結構なんだけど、自分からするとセブンのおにぎりは小さくなってる気がするので小さくなった上に黄エンドウ豆を入れて値上げ!?!? みたいなネガティブイメージの方がどうしても大きくなってしまいます。申し訳ない。

・softbank

 Softbankは神ジューデンの広告をリリース……したのだが、明らかに止まらないオルガ(あるいは走るガンガー)のパクリなんすよね。ネットミームに露骨に乗っかった広告だ。
 最初自分はこの広告に対してほんまいい加減にしろよって思ってたんだけど、結局ネットでは大人気らしいので世の中分かりません。詳しくは以下の記事をチェックだ!

・ハイエナ

 テレビドラマ『ハイエナ』の広告なんですけど、これ見て下さいよ。何ですかこの普通に話題になりそうな四枚イラスト大喜利は。
 一応役者名を入れながら告知にしようとしているようだが、その役者名も一見して分かりづらいので本当に普通のイラスト大喜利に見えちゃうんだよね。#PRが無かったらマジで広告だと思って見てないと思います。
 最後の八木勇征がかわいいというのがオチにあたるようだが、それにしたってこれは広告だと思わないよ。

・音楽ナタリー

 音楽ナタリーの広告が派手過ぎたのでご紹介。スワイプしていくと突然大きなコンサートの紹介が出てきて、さらにスワイプすると元の記事に戻る。
 ここまでデカいとバナー広告、というのも変な気がするが、現状はバナー広告と形容せざるを得ないのだろうか。専門用語で何かあれば紹介をお願いします。

・2023年11月の広告ニュース

・イーロン・マスク、広告出稿を停止した広告主に「くたばっちまえ」発言

 X広告が妙な事になった張本人、イーロン・マスクがまた騒ぎを起こした。今度はディズニーなどの広告主に「くたばれ」と言ったらしい。

 GIGAZINEの記事だけだと「ふ~ん」って話になるけど、実際の映像を見ていると面白いもんだね。イーロンは普通に「Fxxk yourself」って言ってるし、その上インタビュー側も(コイツマジか)ってリアクションになってるやん。
 結局この後、関連する投稿に関しては謝罪してみたり、でもインタビューに関しては開き直ってみたりで態度がぐちゃぐちゃみたいです。イーロンさんについてく人は大変だね。

・Tiktokで流れる動画のほとんどが広告であるという指摘

 Tiktokで流れる動画の30%は広告だった事を、記者がきっちりと測定したらしい。大変な作業お疲れ様です。
 Tiktokは一般的な動画に扮した広告が多すぎるというのはガチなので、広告を見たい人はTiktokを見ると楽しいと思います。Xなんかより快適に広告を見られるし、シェアも簡単で楽しいぜ!

・「社畜の逆襲は今だ」が割とガチのブームになってるっぽい

 こんにちワン! ヒーローの楽曲、『社畜の逆襲は今だ』が他のスマホゲー会社や、Tiktokの動画で使用される例が散見されたのも11月の出来事だと言って良いでしょう。
 最初は一発ネタだと思っていたのに、まさかそんなブームになっているとは思っていませんでした。

 何ならXがTwitterだった頃からある今年の出来事を画像で振り返ろう系の画像の中に、社畜の逆襲は今だに出演しているおじさんが入っているんだからすごいよ。
 しかも割と前列にいて、可愛くてごめんやスイカゲームと肩を並べるこんにちワン! ヒーロー。お前マジかよ。

・くんねっぷの広告ジャッジが公開

 広告動画をキャプチャしてYoutubeに再投稿しているくんねっぷの広告レビューが公開されています。
 自分があんまり見られていないinstagram界隈に明るい広告紹介noteになっているので、こっちも見るとまた新しい視点があって良いと思います。

・Meta Quest 3

 Meta Quest 3は推しの子とコラボした……んだけど、アバターがあまりにもイモすぎる。普段は「推しの子コラボとか食傷気味なんだよね~」ってリアクションになるのに、今回に限ってはさすがにギャップがすごすぎて笑っちゃったよ。
 もうちょっと可愛らしいアバターはいなかったのでしょうか。別に可愛くなくても良いんだけど、だったらアニメと並べるべきじゃなかったのではって感じもしてしまう。
 本当にこう緩急がすごい。絵柄のジェットコースターだよ。

 こちらのバージョンの場合は他社のゲームを採用しているおかげで普通に楽しそうなゲームを紹介しながらアニメも引き立たせている。
 これが普通なんだよな。さっきの広告は何だったんだ……

 これを反省したのか、後続でやった12月の銀魂コラボの時はゲーム内の映像は出していない。
 アニメを描き下ろせる銀魂と、既存のアニメしか使えなかったのかもしれない推しの子。誇大広告があり得るからゲーム内映像を使えと言う声もあるだろうが、ゲーム映像を見せて効果が無さそうだと思ったら全編描き下ろしにしてしまうのも検討すべきだと思います。

・Amazon Music

 Amazon Musicも推しの子とコラボ。
 こっちではアバターは出てきません。出てこなくて良かった……

・PUBG MOBILE

 PUBG MOBILEは兎田ぺこらとコラボ。
 なんだかんだPUBGモバイルもずっとサービスをしているし、やっている人はやっているんだなあと思える内容。荒野行動はHIKAKINとコラボしていたけどその辺は狙いたいターゲットによっても異なるだろうし、Vtuberを今起用したいなら良い線行ってるような気がします。
 ちゃんとゲーム内容を紹介しているのもえらい。普段ゲーム内容なんか広告で全然見ないし……

・パズル&ドラゴンズ

 パズドラはいつもの二宮和也とのコラボだが、なんとVtuberにして出演と言うちょっとだけ新しい試みをやっていた。
 現実のスターは無理にバーチャル化する必要ないのでは? と思うけども、そもそもVtuber文化をあまり知らない人にとってはこれが新しいように見えるのかも。
 こういうのを今後もやるかは分かりません。

・ドラゴンボール超戦士シールウエハース超

 ドラゴンボールのウェハースチョコ。こういうのって現代でもあるんだって思うんだけど、一番面白いのはレアリティの名前。Zレア、シークレットレアまでは分かるけど、エボリューションゴッドレアって何だよ。
 小学生のつけた名前か~!? と言いたい所だが、小学生のつけた名前で良いパターンなのは間違いないです。エボリューションゴッドレアは最高。

・黒子のバスケ Street Rivals

 ひたすら黒子のSDキャラが走り続ける。そんなローディング画面みたいな内容で良いのか……
 一応ゲーム画面は見せているが、それ以外は何ともよく分からん内容。その辺のシュールさまで狙っていたら天才です。

・ブルーロック Project World Championships

 前々から広告を見かけていたけど似たような広告ばっかりだな~と思って食指が遠のいていたブルーロックだが、ここにきて槙野智章のスゴ技シュートで耳目を集める。かつて本田圭佑ともコラボしていたし、サッカー選手との繋がりがしっかりしているなあと感心するばかり。
 その上しれっと2669(ぶるーろっく)連ガチャも告知。下手な海外製ソシャゲに負けないガチャ自慢も忘れずに行っており、広告に対する本気を伺えます。

・バキ KING OF SOULS

 勇次郎が接近してくるだけの内容。
 キャンペーン自体も過去と一緒。とりあえずやっておこうという感じはあります。

・マヴラヴ:ディメンジョンズ

 マヴラヴディメンジョンズは攻殻機動隊とコラボ。何でこのコラボかは分からないけど、荒野行動と攻殻機動隊がコラボした経歴があるんだからマヴラヴと攻殻機動隊がコラボしちゃダメな理由は無いと思います。
 キャラ紹介と100連ガチャ無料の紹介をセットにした王道の内容。こういうので良いんだよこういうので。

・真信長の野望

 ギルド同士の合戦をダイジェストで紹介する広告。普通に面白そうな広告だ……

 ちなみにこの試合をより詳しく見たい場合は1周年記念生放送を見ると良いんじゃないかと思います。
 真面目にリアルタイムストラテジーをやっているだけで面白いというか、公式生放送の内容を真面目に広告にしている事に驚くというか。このゲームが先月まで「偉そうな人を助けたら信長だった!」みたいなおねがい社長テンプレをやっていたなんて思えませんよ。

・モンスターハンターNOW

 モンハンnowは硬派なモンハンみたいなPV、あるいは海外男性の紹介映像みたいな広告が多かった気がするんだけども、ここに来てイケてる若者が現実世界に現れたモンスターを倒すようなCMに変わってきた。
 11月になって普通のテレビCMみたいになったのは傾向の変化を感じる。やっぱり普通のテレビCMみたいなノリの方が目立つと思ったのか、両方試そうと思ったのか。多分両方試そうと考えた気がしています。

・真・三國無双 M

@真・三國無双 M

【真・三國無双 M】 リリース

♬ Promoted Music - 真・三國無双 M

 三國無双がアプリで登場。実は2021年にも三國無双のアプリは出ていたんだけども、それとはまた別のゲームみたいです。
 三國無双もさんざんパクリゲームがスマホで出ているんだから、その需要の高さは間違いないと思います。さすがに本物の無双の後継作だけあって、映像も凝っていてカッコいい。三国極戦とは違うんだぞって所をよく見せつけている。

・アークナイツ

 アークナイツは新衣装スキンの広告を確認。
 最近はデカいイベントの広告とか、デカいコラボの広告ばっかり見ていたのでこういう内容の映像を見るのもたまには良いですね。

 イベントに関係の無い普通の新作キャラ紹介広告も久々に見たもんだ。
 ひょっとしたらアークナイツ関連の動画を検索している人はもっと関連した広告を見ているのかもしれないけど、アークナイツ関連を調べていないとこれくらいしか見つけられていないんですよね。

・アズールレーン

 アズールレーンは閃乱カグラとコラボ。この広告は雪不帰を紹介。
 やはり見どころはキャラの胸や股を隠す技術でしょう。最初は魚やタコで隠していたのに、次は名前の表示で隠して、最後は着せ替え登場期間の告知で隠す。
 このスピーディな局所を隠す技術はまさに職人技。

 こちらはアニメも交えながらの紹介。
 隠し方は雪不帰がすごすぎるんだけど、こっちはこっちでちゃんと隠している。これくらいでも良いんだよな。

 普通のキャラ紹介広告。
 ちょっとだけ局部を名前で隠してはいるが、そこまで過激に隠してはいない。過激に隠すと言うのも意味が分からないのだが。

・ブルーアーカイブ

 ブルーアーカイブはYoutubeのバナー広告機能を活用してカルーセル風の広告を展開。普通のキャラ紹介広告です。
 それ以外に変わった事は無いけど、新技術を積極的に使っているのが一番えらいんだから!

・崩壊:スターレイル

 崩壊スターレイルにしては珍しくタイトルロゴやキャラ名紹介をやっていないのが特徴的な広告。
 そもそもカッターナイフが崩壊スターレイルの世界にあるんだって気持ちもあるんだけども、色々新しいスタイルを試してるんじゃないかなって気がします。

 崩壊スターレイルは妙にキャラ紹介が増えたのは、やっぱりゲーム紹介よりも新しいキャラを紹介しまくった方が良いと考えたのだろうか。
 ぼちぼちゲーム内容は皆知ってるでしょ? という信頼の下やっている感じがしますよ。

・原神

 新聞記者のキャラを軸に、ストーリー的な所からゲームを紹介していく。
 ゲームとして重要なキャラ紹介にしても、ただキャラ紹介をするだけでなく広告として見ていて面白い形を出してくる。原神のやり口は全く賢いもんだ。

 こちらはキャラのセリフ多めの紹介広告。
 なんつーか原神人気を信用した盤石の出来だなあと思います。もはやキャラ名を字幕で出したり、声優名を出したりもしないじゃん。
 原神は皆知ってるからわざわざ色んな要素を紹介する必要すら無いってワケ。

 友達とマルチプレイして宝箱を手に入れよう。色々な謎解きがある事も紹介しています。
 内容としては結構面白そう。変な紹介のナレーションも無い、変な字幕も無い。ただただゲームの事実を普通に紹介する。これぞ広告って内容なんだけど、それだけで褒められるってのもまあまあ問題な気がします。

 自撮りや料理など、戦い以外の面白さを紹介する広告。
 こういう広告にしたって他のゲームの場合「ふ~ん……」くらいで終わりなのに、原神だと面白そうに見えるのはやっぱりタイトル贔屓なのだろうか。
 もしも原神がゲーム内で結婚が出来る広告を始めたら、やっぱり「原神の結婚機能は最高だな~~」と皆コメントしてしまうのか。気になりますね!!!

 3周年の原神は今から始めてもOK! みたいな紹介広告。こういう広告もやるんだ。
 これまでの原神はキャラ紹介やゲーム紹介がメインでゲーム紹介のショート動画は無かった記憶があるんだけども、やろうと思えばやれるんだぞって所を見せてきた気がします。
 実際この広告の内容も最初のストーリーをクリアすれば最新エリアに行けます、という所がメイン。闇雲に課金しろみたいな雰囲気が無いのが横綱相撲なんだよなあ。

 ちなみにロング版もあった。
 水中の要素を紹介しており、キャラ育成、武器育成もいらないという所や、親切なギミックが多いという所まで紹介済みです。
 3周年アップデートのタイミングで、本気の新規ユーザー取り込みを狙っている感じがあります。マジで広告をやるとざっとこんなもんよって話。

@原神

新規登録限定で20回無料ガチャをプレゼント!

♬ Promoted Music - 原神

 Tiktok版の紹介広告。
 ちゃんと色々紹介しているけど、最後の最後に「水だけに時間が溶けます」という上手そうでそんなに上手くない文句が出てくるのが人間臭さを感じる。
 何でそんな事を言っちゃったんだ……

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?