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■東海テレビ 公共キャンペーン「この距離を忘れない。」
これまで、震災、戦争、LGBT、発達障がい..といった社会的テーマを取り上げてきた東海テレビ放送の報道局が、新型コロナウイルスをテーマに「距離」を切り口にしたCM。
対面取材ができないため今回は主にリモートで取材、制作。社内で撮影した以外の映像は、出演者自身に撮影したい内容を伝え撮影したそう。
妊娠中の妻を守るために別居を決めた新婚夫婦。休校中の小学5年生5人のオンラインでの会話。世界最貧国ブルンジに嫁いだ日本人女性による現地の様子や政治に対する意見。オンラインスナックのママ。施設に入居している祖母との面会。
CMの最後は「そのとき距離は、」の言葉に続き、さまざまな言葉が当てられたメッセージで締めくくられている。
そのとき距離は・・・・
思いやりになった。
教材になった。
脅迫になった。
政治の道具になった。
怒りになった。
覚悟になった。
愛の証になった。
立ちはだかる壁になった。
ヒントになった。
引き金になった。
理由になった。
差別になった。
言い訳になった。
起爆剤になった。
思い出になった。
罵倒になった。
汚名になった。
侮辱になった。
軽蔑になった。
皮肉になった。
称賛になった。
社会問題になった。
ありがとうになった。
ごめんなさいになった。
流行語になった。
ゲームになった。
立ち止まらせた。
人を遠ざけた。
人を近づけた。
前進させた。そのとき距離は、わたしたちに、
大切なことを考えさせた。この距離を忘れない。
7月15日現在。コロナ禍のことに直接触れている広告の中でいちばん好きなものだ。物理的な距離が、奇しくも、にんげんの心理的な距離を考えさせるきっかけになったことを伝える広告なのだと思った。最後の走行音からのコピーの決まりがグッとさせる。
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