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環境破壊の原因は私たちにある?日本のファストファッションの行方。そして私たちにできることとは何だろうか?

 どうも、こんにちは。
KOUKI👖2年後にサウナ&古着店をオープンさせる男です。この度、オンライン古着屋RANAを設立することになりました。販売の開始は、2024年5月中旬頃を予定しています。応援のほど、宜しくお願いいたします。
 詳しい詳細は、インスタアカウント@kouki_lifechannel で案内していきますので、良かったらフォローのほう宜しくお願い致します😀

 さて、本日は、私が古着ビジネスを始めようと思った要因である、服のゴミの山の問題について書いていきたいと思います。皆さんは、今、当たり前のように購入し、着用している服の行方についてはご存知でしょうか。数年後には、その服は着ていない人がほとんどだと思います。新しい服が当たり前のように手に入り、汚れたり、流行が過ぎれば、ゴミとして捨てる人がほとんどだと思います。実際に私もその一人でした。この記事を読むことによって、皆さんも服を大切にしようと思ってもらえたら嬉しいです。では、前置きは少し長くなりましたが、中身について詳しく見ていきましょう。


1.環境破壊の原因とは何か?

1-1.そもそも環境問題とは何か?

 環境問題とは、人々の活動によって地球環境に変化が生じて起こる問題のことです。環境問題は特定の地域だけに限定されるものから、地球規模での影響を及ぼす問題までさまざまな種類が存在します。

1-2.世界的の環境問題の歴史とは?

 世界的な環境問題の歴史を見ていく上で、絶対に欠かせないのが18世紀後半に始まった産業革命です。経済が発展してきた一方、化石燃料の使用による大気汚染や有害物質を含む廃水による水質汚濁などの公害が発生し、環境の悪化が明るみに出ました。

図:環境破壊に対して国際連合はじめ世界全体で取り組んだ内容

 1972年の国連人間環境会議から20年を経て、持続可能な開発に向けた地球規模の取り組みを構想・実行するなど、世の中の環境に対する意識が年々高まっています。1997年の京都議定書の失敗も踏まえた上で、2015年のSDGsおよびパリ協定の採択を機に、政府や国際機関だけでなく民間企業や地方自治体レベルでの行動が加速しました。

1-3.日本の環境問題の歴史とは?

 日本の環境問題の始まりは、明治以降の近代化政策であるが、特に第2次世界大戦後の1946年頃からの工業復興期に環境問題が深刻化し、公害対策の法律や規制が整備されていきました。

図:環境破壊などの環境問題に対して日本が取り組んだ内容

1-4.環境破壊の原因や要因とは?

(1)地球温暖化
 大気と地表で吸収された太陽光は、通常、赤外線の形で地球外に放出されます。この赤外線のエネルギーの多くを吸収し大気中に再放出するのが、二酸化炭素(CO2)やメタン、一酸化窒素などの温室効果ガスといわれています。温室効果ガスが増えると、温室効果が強くなり、地球表面の温度が上昇します。これが地球温暖化です。温暖化の半分以上は、石炭・石油などの化石燃料を燃やすとき排出されるCO2によっておこり、気温の上昇が続けば、極地の氷の融解や異常気象により低地の水没や内陸の乾燥化などの被害が起きることが心配されています。

(2)オゾン層の破壊 
 地球の上空にあるオゾン層は、太陽光に含まれる紫外線を吸収する働きを持っています。冷蔵庫の冷媒や洗浄剤、スプレーなどに大量に使用されてきたフロンガスは、オゾン層を破壊させる要因となっています。オゾン層が破壊されると、強力な紫外線が地表に降り注ぎ、皮膚がんや白内障の原因となるなど、人体に悪影響を及ぼすことになります。

(3)酸性雨 
 大気中の硫黄酸化物や窒素酸化物が増えると、降る雨が地表に達したときにはレモンジュース並みの酸性となっています。その結果、森林が枯れるほか、建造物にも被害が出ます。日本でも鎌倉大仏は銅製なので酸性雨でボロボロだと言えますね。

(4)砂漠化 
 過剰な家畜の放牧や森林伐採が、乾燥帯において砂漠化を進展させています。

(5)森林破壊・熱帯林の減少
 道路や耕地の開発・焼畑農業・薪炭材の採取・過剰な家畜の放牧・先進国による過剰な伐採などが原因です。その減少は地球温暖化や砂漠化の原因ともなります。

(6)有害廃棄物の移動(越境汚染・公害輸出)
 1989年にバーゼル条約(有害廃棄物の国境を超える移動及びその処分の規制に関する条約)が採択されました。これは水銀やカドミウムなど有害廃棄物の輸出入を規制するものです。具体的な内容は以下です。

〇廃棄物の発生を最小限に抑え、国内処分を促進。
〇廃棄物の輸出には、輸入国の書面による同意を要する。
〇非締約国との廃棄物の輸出入を原則禁止
〇廃棄物の国境を越える移動が不法取引によって行われる場合、輸出国は、廃棄物の取引を含む適切な措置をとる。

※これまで規制対象とされてきた廃棄物は廃油などでしたが、2019年に、リサイクルに適さない汚れたプラスチックごみが加わりました。プラスチックごみは世界で年間約800万トンが海に流れ込み、海洋環境や生態系に深刻な影響を及ぼしているともいわれています。

(7)野生生物種の減少
 乱獲や環境汚染などにより、多くの野生生物種が絶滅の危機に陥っています。野生生物種の減少は生態系を破壊するとともに、人間の生活にも深刻な影響を及ぼすことになります。

2.日本のファストファッションの行方とは?

2-1.日本のファッションの現状とは?

 ファッション産業は、大量生産・大量消費、大量廃棄により、製造にかかる資源やエネルギー使用の増加、ライフサイクルの短命化などから環境負荷が非常に大きい産業と指摘されるようになり、国際的な課題となっています。そして、衣服の生産から着用、廃棄に至るまで環境負荷を考慮したサステナブルなファッションへの取り組みは、近年急速に拡がっています。衣類の多くを海外に依存する日本においては、その環境負荷が見えにくいのが現状です。また、使用後に手放された衣類は十分に活用されているとはいえません。そこで、環境省は2020年度より日本で消費される衣服と環境負荷に関する調査を実施した。
※サステナブルファッションとは、衣服の生産から着用、廃棄に至るプロセスにおいて将来にわたり持続可能であることを目指し、生態系を含む地球環境や関わる人・社会に配慮した取り組みのことを言います。
【参照:環境省HP(https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/)】

2-2.ファッション産業の特徴や環境負荷等の実態とは?

(1)海外で生まれ日本で消費される服の一生

図:洋服が作られてから廃棄されるまでの流れ

 私たちが普段着用している服が生産から廃棄に至るまで、それぞれの段階で環境に影響を与えています。衣服は様々な素材が混合されている上に、海外における生産段階は、数多くの工場や企業によって分業されているため、全体的な環境負荷の実態を数値で掴めないという問題点が挙げられる。

(2)1枚の服にも、こんなに資源が

図:生産時における産業全体の環境負荷

 製造の中で、膨大な量のCO₂を排出していることが、上の図から読み取ることができます。また、栽培時の水消費や化学肥料による土壌汚染等により、水質汚染問題も深刻な問題となっていることもわかります。つまり、服1着を作るのにたくさんの資源が必要となり、大量生産、大量消費の今日、その負荷は計り知れないということがわかります。

(3)より安くより多くって、いいこと

図:国内アパレル供給量・市場規模・衣類の購入単価の推移

 上の図から、国内における市場規模は下がっているものの、国内に
おける供給率は増加傾向になっています。また、衣服1枚あたりの価格推移
は2021年のデータは2,785円と安価になってきており、大量生産・大量消費の影響により、このような傾向になっているとも言えます。衣服のライフスタイルの変化により、安価なものを短期使用し、そして大量に廃棄し、また新しいものを安価に生産するという負の連鎖が懸念されます。

図:一人あたり(年間平均)の衣服消費・利用状況

 購入枚数が、手放す枚数よりも多いことが上の図から読み取れます。また、1年間に1回も着用しない服は35枚という数値も見られます。私自身も去年は着用したが、今年は着用していないというものが複数あるなと思いました。これは流行の変化や個々の嗜好によって左右されることが数値に表れていると考えられます。

(4)選ばれているのは、どんな別れ方

図:服を手放す手段の分布

 服を手放す手段は大きく分けて3つあります。1つ目は、古着として再流通すること。2つ目は、地域や店舗で回収してもらうこと。3つ目は可燃ごみ・不燃ごみとして廃棄すること。上の図から、圧倒的に可燃ごみ・不燃ゴミとして廃棄する割合が多いことが読み取れます。その背景には、①回収してもらうまでに手間がかかる、②古着として販売しても大した額にならない、③知識がない、知らない、という理由があると考えられます。

図:手放したあとの服の行方

 ゴミとして出された服は、焼却され、処分・埋め立てとなります。この際に膨大な量のCO₂が排出されたり、異臭や埋め立てる土地の問題等、多くの課題が発生してきます。そして現在、手放した服が、再利用、再使用される割合は合計34%となっており、その割合は年々上昇していると思われるが、まだまだその割合は先進国にしては低いのではないかと思われます。

(5)捨てられた服のゆくえ

図:可燃ゴミ・不燃ごみに出される衣類の量と焼却・埋め立て量

 服がごみとして出された場合、再資源化される割合はたった5%と、残りの95%は焼却・埋め立てされます。その量は年間で約45万トン。この数値を換算すると大型トラック約120台分を毎日焼却・埋め立てしていることになります。この図から、私たちが衣服を捨てることでどのように環境負荷を与えているのか読み取ることができたかと思います。

3.回収された衣服のうち、海外へのリユースの現状とは?

3-1.先進国の「リユース」が押し付けたゴミの山とは?

 アフリカ西部ガーナの首都アクラで、ゴミの埋め立て処分場があふれかえっています。原因は先進国が輸出した大量の古着。「リサイクル」や「リユース」といったかけ声のもと、結局は大量生産、大量消費社会が廃棄物をアフリカに押しつけているという構図です。

3-2.1週間に1500万着そのうち半分近くは「ゴミ」に?

 この市場で30年、商売を続けているピーター・クアンサさん(55)は、輸入品の中に売り物にならない服が多すぎるとして、「先進国の人々は、アフリカ人はどんな服でも着ると思っているんだろう。それは間違いだ。我々だって高品質の服を着る権利があるんだ」と憤る。

4.私たちにできることってどんなことがあるだろうか?

図:SDGsの17つの目標

4-1.衣服の行方について知ることが大切!!

 古着の寄付を検討しているものの、寄付した古着がどのような人の役に立つのかよく分からないというのが本音だと思います。寄付された古着は、アジアやアフリカ等の発展途上国に贈られることが多いです。また古着は、ただ単に発展途上国に送られるのではなく、発展途上国での雇用拡大につながったり、古着を捨てずに寄付やリサイクルすることは、人の役に立つだけでなく地球環境のためにもなります。これは、SDGsの目標1「貧困をなくそう」、目標12「つくる責任 つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標14「海の豊かさを守ろう」の4項目に広い意味で当てはまると考えられる。

4-2.実際に現地に訪れて発信する!!

 実際に、私自身がアフリカ西部のガーナの古着のゴミの山問題について知った経緯も、SDGsの取り組みとしてどんなことがあるのだろうかと考えた時に、朝日新聞の記事を見て知ることができました。そして、学校の探究という授業内で、先進国の行動が、途上国に悪影響を与えているという議題から、じゃあ「私たちはどうすればいいのか、解決するための手段は何があるのだろうか」という問いを生徒に投げかけ、グループごとにディスカッションするタイミングを教育現場を通じて行うことで、未来ある次世代が自ら考え、行動をしたいという人材を育成することができるかもしれません。当時の私自身、教師の立場として生徒の提案に対して、「良い回答ですね」としか答えることができませんでした。その理由としては、その実態を自分の目で見ていないことや、実際の声を直接聞いていないことが、問題解決の本当の答えを導き出せていないのだと考えています。つまり、私自身が、現地に訪れてその現状を発信していくことができれば、少しは課題の解決につながるのではないかと思います。

まとめ

 ここまで読んでいただきありがとうございます。ファストファッションが抱える現状を少しは理解していただけたでしょうか。私自身、古着屋をオープンし経営していく上で、もっとそのルーツについて知らないといけないことに加えて、他の古着屋とは違った独自の販売展開をしていきたいと考えております。この記事は、あくまでも私自身の決意表明と皆さんに知っていただき、一緒に取り組みに賛同していただける人がいれば、嬉しいなと思い書かせていただきました。まだまだスタート地点にも立てていない状態ですが、古着屋RANAの企業理念である「過去から未来へ明るい未来をつくる」ために、日々勉強していきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。





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