諦めない姿勢

本日もよろしくお願いいたします。思った以上にオンライン家庭教師での業務が多忙となり、note更新などの予定が順調に遅れています(笑)
しかし、週1でnote更新を行うと決めている以上は、時間のある時に更新をしていきたいと思います。
今日は受験生応援の意味も込めて、あきらめない姿勢について話したいと思います。過去記事もありますが、それをもう少し膨らませた話となります。
最後までお付き合いよろしくお願いいたします。

■過去の記事

上記記事は、ちょうどラグビーワールドカップが開催されていた時期に書いたものです。その記事から約2年がたちます。そこから積み重ねてきたことを含めて、今回は記事を書きたいと思います。書いている内容はほとんど上記記事に触れていることが中心となりますので、今回はそれとは違う視点で話せたら、と思います。

■本人が諦めない姿勢をもつには

本人が諦めない姿勢を持つために重要なこととは何か、というと、コーチングをしている側の人間が諦めない姿勢を持つことだと思います。生徒には最後まで諦めないで、と檄を飛ばすケースがたくさんあります。実は、コーチする側も様々な引出しを持っていなければならないのです。この引き出しの量が多いほど、各人に対するアドバイスする幅が広がっていくのです。間違ってほしくないのが、そのアドバイスが全員に通用するとは思わないことです。一つの一般論として考えるなら問題はありません。しかし、間違ってほしくないのは、一つの一般論は一つの回答として提示するのは悪い話ではないのです。それを押し付けるようなやり方はあまり好まれない、ということです。生徒も様々な不安を抱えます。そんな時に指導している立場の人間がドンと構えているような姿勢も時には大事になってきます。

■ヤクルトの高津監督の姿勢は一つのモデル

そんな中、2021年のセ・リーグで優勝した高津臣吾監督の「絶対大丈夫!」という言葉は様々なケースで使えるフレーズです。別に言葉の安売りをしようとはしません。
そして、選手がうまくいかなくても決して選手のせいにするのではなく、指導する立場の人の責任だ、という考えを持たれており、その結果、選手も一丸となって戦ったのでは、と思います。

これは、家庭教師や個別指導などで指導をしているケースでも十分に考えなければならないと思います。現在、僕はオンライン家庭教師でたくさんの日本史受講生を抱えています。その一人一人に合うやり方を日々試行錯誤しています。全体に対して使える話、ここに応じた対応など考えないといけないことがたくさんあります。そのうえで僕の未知の領域に踏み入れることも多々あります。
自分が指導した対応でうまくいくならそれは問題ありませんが、失敗したときには、自分の力が足りなかった、と痛感してしまいます。
こう見えても、僕はうまくいかなかったときにかなり引きずるタイプです。ですが、どこかで次の指導にどう生かさないといけないか、ということも考えないといけません。失敗したことを引きずっても、次の生徒に悪影響を及ぼす恐れがあるのです。そうではなく、講師も自分でできることのすべてをぶつけるつもりで指導に当たらないといけないのです。ここの部分は適当な指導をすることは許されません。そのための準備や学習はしっかりとしないといけません。

確かに日本史での指導も何年もたちましたが、論述に関しては自分の中で明確な回答を出せないまま数年たっている感じです。自分でもやらないといけない、とわかっているのにできていない現状に苛立ちながら、もっと上のステージに立てないといけない、と思っているのです。
でも、そんなときに、「絶対大丈夫!」という姿勢をもって仕事に取り組めば、何か一筋の光が指してきそうな気がします。そのためには、有識の先生のアドバイスなどを生かして頑張らないといけません。

■生徒も不安になるのはわかりますが

この時期で思ったよりも成績が上がっていないで慌ててる受験生も多いと思います。その気持ち、すごくわかります。
ですが、不安になる前に、今の自分にできることを探してください。そのできることをしっかりとしたうえで、今自分にのしかかっている大きな試練に立ち向かってほしいのです。何度倒れてもいいのです。最後の本番でその壁を乗り越えられればいいのです。僕も合格からの逆算をして指導に当たります。なので、受験生には今の現状を気にするよりも、不安になる自分自身に克たないといけない、ことを伝えています。これは指導者側でも同じです。指導者が諦めてしまえば、その時点でその生徒の受験は終わりです。
ですが、最後の最後に何が起こるかわからないのも受験です。指導者は結果はどうであれ最後までその生徒の面倒を見る責任があるのです

僕も指導者として中学入試に携わっていた時に、どうしても志望校に合格したいという小学生を指導していました。その生徒は直前の模試の成績もE判定で、到底合格するレベルに到達していませんでした。この時に担当していた僕以外の講師は合格は無理だろう、という諦めモードでした。しかし、僕が一人で全科目のフォローを行って最後まで諦めない姿勢をもって生徒に接しました。
最終的には、志望校に合格したという僕にとって元祖の逆転合格を実現しました。このとき、合格した連絡をしたとき、関わったすべての先生たちが驚きと喜びが入り混じっていました。しかしその代償として、僕の体と精神はボロボロでした。その年度末にFA宣言をして、日本史指導を中心としたフリー講師になりました。

■自分も受験期にその境地を経験しているからこそ

僕も受験期は相当不安でした。ほとんど塾や予備校に行かないで自分でやっていた感じでした(予備校の単科授業は受講していた)。ですが、入試1か月前になっても自分の力を信じ切れず、本当に合格するのか、という不安に駆られていました(実際は一浪しています)。
しかし、センター試験(当時)本番で奇跡が起きたのです。そう。今までやってきたことの成果が本番で突如出てきたのです。その試験自体はすべてがうまくいったとは言い切れませんが、手ごたえをつかんだ感じでそのまま本線の私立入試に臨むことができました。
その結果、不安要素だった英語・国語も何とかクリアーできて入試は合格しました。残念ながら本線の大学には合格しなかったものの、最低ラインの大学には合格できたので、僕としてはそれなりにうまくいったかな、と思いました。と同時に、自分自身の後悔もあったのは事実です。もう少し本腰入れて学習できていたら、もっと早く取り組めていたら……という後悔の念。もう少し頑張れたのでは、という自責の念。
この体験があるからこそ、今指導している生徒にはこのようなことを思わないように指導の際に気を付けています。

僕の座右の銘である「奇跡は起きるものではない、自らの手で起こすものだ!」はこういった自分自身の受験体験から生まれたものです。そこから、僕も予備校などで勤務しているときに生徒に常々口にしているフレーズでもあるのです。加えて、自分自身への喝を入れるためのものでもあるのです。
この体験があるからこそ、逆転合格が毎年数々出てくるのです。でも勘違いしないでください。本当に逆転合格をする生徒は、最後まで諦めない人であることを。そして、その諦めない先に一つのご褒美が待っていることもあります。

現在、オンライン家庭教師などで最後の追い込みをしている生徒には、ぜひ、この最後まで諦めない姿勢、そして、奇跡を自分自身で起こせるように頑張ってほしいです。僕もその気持ちに負けないように全力で指導していきます。もちろん、自分自身にも克ちたいと思います。
そして、入試後に自分はやり切った!という自信をもって次のステージに進んでほしいです。その過程で結果がうまくいかなかったとしても、次でリベンジをしてほしいと思います。

■最後に

入試は自分自身にとっての最大の試練です。その試練を乗り越えた先に栄光のゴールが待っています。苦労しないで合格するのは稀です。どこかで人生は挫折を味わいます。そのときに助けてくれるのは周りの人たちや身近な人たちです。その方々の支えがあるからこそ自分がいる、という気持ちをもって行動してほしいです。そして、その体験を後輩にしっかりと伝えていただきたいと思っています。
受験もこれからが本番です。今の現状を打破するために、今できることを全力で行ってください。

皆様のサポート、よろしくお願いいたします。サポートいただいたものは一般社団法人CAMELの活動費として活用させていただきます。