オンライン家庭教師の注意点 2024年最新版

本日もよろしくお願いいたします。昨日、教材展示会に参加しまして、オンライン授業に関するルールがある程度定着しつつあります。
そんな中、今回の情報で新しい内容が出てきましたので、その新情報を中心にお話ししていきたいと思います。
最後までお付き合いよろしくお願いいたします。


■今までの記事

上記の記事は、コロナ禍を受けて、オンライン家庭教師をしていた時に著作権、塾用テキストなどを使用したときの注意点をまとめたものです。
今回のお話を受けて、一部ルールが変わったところがあるので、その話を中心に話していきたいと思います。

■テキストの対応

コロナ禍において、当初はまちまちだった対応だったものに対して、ある一定の方向性がついたので、こちらについて話していきたいと思います。

➀テキストの書画については基本的には避ける

まず、テキストについてですが、これはテキストの文言、写真などに著作権が生じます。そのため、テキスト自体をPDFファイルなどに落としてミラーリングすることなどはよくないです。
特に、英語の長文、国語の長文、社会の資料・写真などは注意が必要になります。
実は、今回の話で一番驚いたのが、テキストなどに書かれている英文、問題文などにも著作権がかかる可能性がある、ということです。
これに関しては、嘘だろ!と思ったのが率直な感想ですが、出版会社様から聞いたら、オンラインに関しては注意したほうがいい、と言われました(口述で少し触れます)。

②入試問題などのデータ類

入試問題のデータなどを購入しても、それがオンラインで使えるか、というと別問題です。
僕が公立高校入試で使っているManabi(アート工房)については、オンライン家庭教師にも対応できるように許諾をとっているため、特に問題はありませんが、今度新しく出る県中入試の過去問データ(学書)についてはオンライン授業での使用ができないそうです。XamやセンターTenについては詳しく聞いてはいないが、たぶん問題はないと思います(こちらについてわかる方がいましたらご教授ください)。
そのため、データを買ったから、という理由だけでオンライン授業のミラーリングができるわけではない、というのはご理解ください。
紙ベースで使用するなら問題はないのですが、オンライン授業で使用する際は気を付けてください。

③テキストの読み上げも厳格化する

先ほどの➀で触れた話ですが、今回新たに出たものがテキストに書かれている本文の読み上げです。授業などを録画しているなら特に注意が必要です。
これについては、コロナ禍当初ではそこまで言われませんでしたが、近年のオンライン家庭教師が普及してきてからルールが厳格化されました
そのため、本文などを読み上げるときにもそのまま読むのではなく、しっかりとアレンジして対応するようにしましょう。

■オンライン家庭教師での使用許諾はテキスト・科目・用途による

実は、オンライン家庭教師でテキストを使用する際ですが、大前提は「教師・生徒ともに指定テキストを持っていること」ですが、テキストのミラーリングなどについては、基本的には避けたほうがいいです(オリジナルテキストなどの場合はこの限りではない)。
あとは使用するテキスト・科目・使用用途によって許諾の仕方が変わってきます。
たとえば、要点整理の空欄補充をミラーリングするのもテキスト作成者側の著作権がかかわってきますので、おすすめはできません。
また、問題演習の部分もそのままミラーリングするのはよくないです。

その対策としては、ホワイトボードをミラーリングして、解説などを記述すれば対応できると思います(俗にいう二次使用)。要点整理についても、自分で記述するように工夫することで、対応できると思います。
ただし、科目や用途によってはこのような二次使用に関することもアウトなケースがありますので、それらについても出版会社様などに相談したほうが確実です。

ただし、ミラーリングについて出版会社様から許諾がとれるのであれば特に問題ないと思いますが、国語の長文については、別途素材文を使用している作者に許諾が必要な場合がありますので、注意をしておきましょう
そのため、出版会社様に許諾をとって使用するようにするのが理想です。

個人で行っている場合、公立高校入試の問題(共通テストについても)については許諾を取っておくほうが確実です。そして、自分で出版会社様に許諾をとることも忘れないようにしましょう
使用目的・用途などをしっかりと伝えておくと、出版会社や仲介会社様よりアドバイスをしてくれます。

あとは、デジタル教材を購入するのが確実ですが、こちらは定期的にオンライン授業を行うようなところでなければ赤字になりますので、導入する際はご注意ください。

■ルールはより厳格化しつつある

今回の話を受けて、オンライン家庭教師が増えてきたことで、今までテキストの使用がオンラインに対応していなかったところも対応しつつあるようになりました。
と同時に、オンライン授業に対応した新たなルールもできつつあります。そのため、今までのルールが変わってくるので、テキストを使用する際には注意しておきましょう
確実なのは、自分でテキストを作成することです。ただし、資料などについては使用の際は自分で作成するなどすると著作権については対応できると思います。資料などについてはどこかに引用を書くようにしましょう

今後もルールが新たにできた場合は報告させていただきます。

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