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社会への船出にやさしい世の中を

ここ近年、特に地方の中小企業にとって人材不足は大きな悩みのひとつでした。

わたしは印刷会社に勤めているにも関わらず

取引先の人材採用支援を担当することもあり、人1人雇用するための企業側の苦労をとても感じています。

内定辞退連発など、企業の努力が報われないシーンを目の当たりにするたび

なんとも言えない気持ちになっていました。

しかし、そんな状況の中で

「今のままなら若い子入らんわ。我々が変わらんといけん。」

と、社内改革をする企業が増えました。

モラルのある接し方や指導の仕方。

福利厚生などの制度見直し。

給与面も。

(たぶん見てないだろうけど)高校生のみなさん、

私が高校生だった頃の最低賃金いくらか分かります?

614円ですよ。

まじでこの時給で働いてた同級生いましたよ。


人事部以外の大人のみなさん、

今の最低賃金いくから分かります?

790円ですよ。

時給1,000円のバイトなんて、都会だけだと思ってましたわ。


これには、さまざまな社会問題がキッカケとなり

さまざまな法律も変わりました。

法律が変われば、制度が変わる。

働く人に優しい社会を目指そうと、日本は舵を切りました。

そして

少なくとも、日本全国の平均値を取れば

ここ15年間で職場環境が良好になったことは間違いありません。

大人のひとりである私も、働きやすいなぁと感じているひとりです。


大事なのはここからです。

職場環境とは、誰の立場で良くなったと判断すべきか。

10年も20年も勤めてらっしゃる社員さんの立場ではございません。

10年も20年も勤めていたら、

嫌な上司や同僚は退職している可能性も高まりますし

なにかと意見も尊重され、通りやすいだろうし

自分自身に文句を言ってくる人も減る。

自分が職場に染まっているのか

職場を自分色に染めているのか

どちらかなのです。

もし、10年20年勤めてて、「居心地悪いわぁ」と感じてらっしゃるならば

転職をおすすめします。わたしがサポートしますよ。お気軽にご相談ください。


話を戻します。

働きやすくなった指標は、新入社員の働く環境にあると考えます。

これは、ただ単に「若いもんに優しくなった」企業さんもいらっしゃれば

これまで積み重ねてきた会社の風土を、若い子たちでも理解できるよう、企業が「分かち合う心」を持てるようになった。と言えるからです。

イチローさんは言います。

「ただの優しさは、なにも優しくないですからね」


しかし、新規採用についてなかなか厳しいニュースが飛び交います。

この春、ご苦労をされた求職者の皆様のご心痛を思い、ご同情に堪えません。

そして、これから社会へ踏み出そうとされている皆様も

きっと大きな不安を抱えていらっしゃることと思います。


経済活動が停滞していく中で、雇用を増やしましょうというのは現実的ではありません。

しかし、せっかく良くなった職場環境を

また振り出しに戻すことだけは避けていただきたいです。

新しく加わる仲間を

どうかあたたかく迎え入れる準備をお願いいたします。

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