『遅刻』
皆さんは学生時代に1度や2度遅刻をしたことがあるだろう。私自身も多く遅刻するタイプではなかったが、通院などで仕方なく遅刻する機会が何度かあった。
遅刻することをラッキーと思う人も中にはいるだろが、私は遅刻するのが大嫌いであった。
遅刻して教室に入るタイミングは選べない。その大体が授業中であることが多いだろう。
授業中は基本的に先生が教壇に立ち1人で喋り、生徒は静かに座っている場合がほとんどだ。教室の中は静寂に包まれている。
その静寂の中を、「ガラガラ」と扉を開けて入っていかなくてはならない。その扉を開けた瞬間の皆の視線が一気に私を方に向けられる瞬間が大嫌いであった。
学生時代の私は目立つタイプではなく、どちらかと言うとかなり物静かなタイプだったと自分自身も思っていたし、周りからもそういう認識だったと思う。なので注目されることがとても嫌いだったのだ。
遅刻しなければいけないことが分かると、その日からずっと教室にはいる時のことばかり頭で考えてしまいずっと緊張していた。
注目されるのなんてほんの一瞬2.3秒の間だけなのは分かっているのだか、慣れていない自分は緊張で眠れなくなるほどだった。
その為、遅刻するくらいなら皆勤賞なんてどうでもいいから休みたいくらいだった。
親がそんな理由で休ませてくれないことは分かっていたので言うことは無かったが、なんとか仮病で乗り切れないかと考えたものだ。
社会人になってからは仕方なく遅刻することがあっても、学生時代のあの静寂の教室に入っていくことはない為、幾分かはマシになったが、遅刻することはいまだに嫌いである。
私の同じような悩みを抱えている人もいるだろう。
良い解決法があるならば教えて貰いたいものだ。
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