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『感情』



   私は基本的に感情が表に出ないタイプの人間のようだ。

   生きている中で「喜怒哀楽」いずれかの感情を抱いている訳だが、私の場合はその感情が顔に出ないらしく、「無表情」だとか「何考えてるか分からない」などと言われることが学生時代、付き合いの薄い人間からよく言われることがあった。

   たしかに気づいた時には、感情が表に出ないように自分でセーブしている時も多々あった為、「無表情」と言われることはまだ良いのだが、「何考えてるか分からない」はちょっとヒドイのではなかろうか…

   他人が何考えてるかなど分かるはずがないのだからそこまで言わなくてもと若干怒りすら覚えることもあった。

   良く言えば「ミステリアス」というカッコのいい表現として捉えることも出来るのだが。当時の自分は「ミステリアス」など微塵も求めていなかった為、負の感情しか抱かなかった。

   しかし、今考えてみると、「ミステリアス」……悪くないのでは?と若干思ってしまった。

   自分がそういうタイプだからなのか、男女問わず表情が豊かな人に魅力を感じる。

   話は逸れるが学生時代、自分を自分でプロデュースしてキャラを付けたりする人は結構多いのではないだろう。そう考えると当時の私も学生なりに体裁を保って人間関係が上手く築けるようにしていたのかもしれない。

   大人になったこれからは、学生時代以上に立場や体裁などだけで繋がる薄っぺらい人間関係を多く築いていかなくてはなくなる。

   そういう状況の時に、自分を律して「大人」になれるだろうか…。

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