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『静かな夏』



   夏の甲子園が開幕した。昨年はコロナウイルスの影響で中止となった為、2年ぶりの開催だ。

   しかし、コロナウイルスの影響で例年通りの甲子園とはいかない。無観客での開催だ。
真夏の夏空の元、灼熱の如く暑いグラウンドでプレーする球児達の1番のモチベーションとなるのは観客席からの歓声であっただろう。

   「甲子園」それは野球をやったことがある人ならば一度は目指した夢舞台だろう。

   セミの鳴き声が鳴り響く夏休み、TVの前で夢中になって球児達を目で追い続けた甲子園。そこにはアルプススタンドからの鳴り止まない歓声があった。野球少年たちはそれに憧れていたのだ。スタンドからの熱い視線と歓声ありきの甲子園に…

   球児達のモチベーションは大丈夫だろうか。いささか心配である。

   唯一の救いはブラスバンドの演奏は許可されていることくらいだろうか。地方大会を見ていると、ブラスバンドの応援も禁止されていた。グラウンドのスピーカーからは録音したブラスバンドの無機質な音が流れていた。

     私自身、学生時代はグラウンドで白球を追いかけ、甲子園に憧れた野球少年の端くれである。生演奏と録音された演奏では天と地ほどの差があることは容易に想像できる。

   球児達はこれから一球一球に命をかけてプレーするだろう。しかし勝負の世界は残酷だ。負けたら終わり、高校野球に費やしてきた3年間を賭けて戦うのだ。

   しかし、舞台は憧れの甲子園。フワフワと浮き足立ち、普段通りのプレーなど出来るはずがない。だがどのチームにも同じだけプレッシャーがかかっている。その中で1度も負けずに夏を終えられるのはのは1チームのみ。

   今年はどのチームが深紅の優勝旗を手に入れるのだろう。

P.S.…自己考察というタイトルを付けていながらなんの考察もしていない。
これじゃ只のありふれたネット記事だ。

自己満足だからいいのだが…
   

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