無知な起業は人生をダメにする
営業職でトップセールスマンとなり、念願であった独立を果たしました。しかしそれが人生どん底へのスタートでした。
サラリーマン時代に好成績を上げ、自信に満ち溢れていました。しかしそれは企業のネームバリューや商材のおかげだったのです。
【事業資金】
・サラリーマン時代に貯蓄した自己資金100万
・日本政策金融公庫から350万の融資
・信用組合から500万の融資
事業資金950万を準備してリフォーム事業をスタートさせました。前職の経験もあり、飛び込み営業など全く抵抗がなかったので契約をとってきては、協力会社や下請け業者へ工事をお願いして創業当時は売上も順調に推移しておりました。
【順調に推移した売上】
請け負う金額も数百万単位の為、当初は手元に残るお金も多く毎晩のように飲みに出ておりました。もちろん接待なども含めてですが、、この頃に節制して蓄えておけば良かったと今になって後悔しています。
そして独身ですが、頭金500万を入金して26歳にして3,000万の一軒家を購入し、母親と中学生の弟を一緒に入居させました。
母親は5人の子供をひとりで育ててきてくれたので、親孝行もしたかったというのが当時の心境でした。
【急降下でキャッシュが消えた理由】
スタートダッシュは良かったものの、いつまでも事業の業績が良かったわけではありません。業績不振となるスピードの方が早かったのです。
金銭感覚がおかしくなったのか?はたまた経営の勉強不足なのか?設備資金に投資したり、固定費をかけすぎたりと事業を大きくしたいという一心で先行投資を積極的に行っていました。結果的にリターンが少なく資金を圧迫する。
リスク管理をしっかり考えていれば多少業績が悪くても持ちこたえる体力は十分にありました。しかし実際に危険を感じてからは遅いんですね。融資の返済や従業員への給料払いもギリギリでいつしか仕入れ先の支払いが遅延しはじめました。
それでも返済や給料払いは次の月にはやってきます。いつしか売上を上げる事よりも金策に時間を取られるようになり、消費者金融から200万の借入してその場をしのぎました。
もちろん一時的に借り入れて、上手く軌道修正する経営者も沢山いらっしゃいます。ただ私の場合は、驚異の自転車操業でした。最後まで諦めなければ何とかなるというレベルではなかったのです。逆に諦めないという精神論から早く脱却して、早期に事業廃止をすれば余計な借金を抱えずに済んだと思います。
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