とある8月13日雨のち曇り(母の日記)

午前中はずうっと家
■■(※私の姉)お昼来る
午後1時お墓へ
そしてスーパーへ
〇〇(※私)に頼み △△(※私の兄)に少し届けてもらう
ごめんね。
家に来たいだろうに 1人で
みんなどうしたら?
ソラ どうしたらいいのでしょう?

 以上がとある8月13日お盆の母の日記だ。

 私の兄は私と10歳ほど年が離れており、私が中学あたりの頃に父と喧嘩をして実家を出て行った。

 高校の時は、兄に時々遊びやご飯に連れて行ってもらうこともあり、働いて普通にアパートを借りて1人暮らしをして車に乗って迎えにきてくれる兄はすごいなと思っていた。

 そのときの私は週に6日アルバイトをして自分の好きな物を買うことくらいしかできていなかったので、10歳上の兄の事はカッコよく見えたのだ。

 私はまだ世間知らずだった。

 母は私に兄の話をすることはなかったのだが、私が車を持ち母を銀行の支払いに連れていくことが多くなったことで徐々にわかってきたことは、母は兄のアパート代を払っていたのだ。

 それを母は父に隠し、姉、私にも言っていなかった。

 私が買えないような洋服を、兄はずっと着ていたので給料もたくさんもらっていると思っていたのだが、そういったものも母が生活費を渡すこともあったため買えていたということもわかってきた。

 今回の日記を読んで、お盆なのに1人でいる兄に母と買ったスーパーの寿司を私が届けにいったことを思い出した。

 兄が父と喧嘩をして出ていくことは兄と父の問題なのに、母は、ごめんね。家に来たいだろうに1人でと、書いている。

 母は、みんなどうしたら?とも書いている。

 母は自分がもっとどうかできればと、責任を感じているように思う。

 そして、そんなことを私には言ったことはなかった。私を心配させたくないから?
 いや、単純に私が頼りない、私に言っても意味がないと感じていたと思う。

 母は思っていなかったとしても、私、父、兄はただのお荷物だと、私は強く思う。

 「みんなどうしたら?」

 その質問に対して、私は

 「どうしようもないでしょ」

 としか答えることができないような人生を送っている。

 今日も後悔ばかりだ。


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