指摘厨のツッコミを生かしてバズを狙う戦略 by桐生ココ(VTuberぷち解説)

桐生ココのあさココネタです。

今日のあさココで「指摘厨を煽ることができればそいつらが勝手に話題にしてくれる」という話がありました。
私は「それな」という感じだったのですが、これすんなり理解できない人多のでは?と思ったのでちょっと自説を書いてみます。

該当動画
https://youtu.be/4M-NXG7HMxU?t=1168

注意事項:そもそもバズを狙うべきか?

そもそもバズを狙う気がないなら以下はやらなくていいです。そういう配信者も多いですよね。バズを狙うのは諸刃の剣で、上手く行ってもマイナスを残してしまうことが多いです。
ただ、VTuber、Youtuber、インフルエンサーの上位勢はほとんどこれが出来ている印象がありますし、それがテンプレ化していると思います。

人がリアクションする瞬間はいつか?

例えばこういう経験はないでしょうか?

・素晴らしい動画なのにコメント数が少ない
・まともなこと言ってるのに同意コメントが少ない
・否定意見ばかりが目立つ
・明らかに悪いことより、賛否両論な方が炎上する

あくまで経験則なのですが、人はツッコミどころが無いと特にコメントしない生き物です。
そして、最近のSNS状況を考えると「コメントする≒シェアされる」「コメントする≒盛り上がってると判断されてランキングに載る」という状態です。なのでこれはツッコミどころがあるとバズるという主張ですね。

完璧なコンテンツはあまりリアクションされない

悲しいことに、完璧なコンテンツはリアクションをあまりされません。
ニコニコ動画で言えばいわゆる「コメント<マイリスト」という状態です。
もちろん素晴らしければ「良いね数」「高評価数」「お気に入り数」「マイリスト数」のような数字は伸びますが、コメント数は伸びないので、システム次第ではランキングでバズ型コンテンツに負けてしまいます。

そのようなサービスは結構あります。例えばニコニコ動画、Twitter、はてなブックマーク、5chなど。
特にSNSの影響は無視できません。SNSで話題になると、そのまとめ記事が書かれたりレスポンス記事が書かれたりするので更にバズります。

要はボケて放置しろということ

ボケとツッコミの面白さというものに異論はないと思います。
このツッコミどころを用意する方法はつまりボケを放置することで皆にツッコませろという方法です(もちろん自分でツッコんだらだめ)
このボケは場外に向けてやるので、通常のボケとは少し変わってきます。場外ボケとでも呼んでおきましょう。

場外ボケのパターン、基本は「間違うこと」

ボケの種類を調べると結構いい記事がでてきます。

ただ内容を見ると、基本的には1個の動画内で完結するような完結型のボケが多いですね。今回のような場外ボケは少し毛色が違ってきます。どういうパターンが有るか考えてみましょう。

基本的には「何かを間違う」だと思います。「間違いを指摘する」「訂正する」行為がツッコミ(≒コメント≒拡散)になります。

1.「AなのにB」パターン

例:設定が10歳なのに酒を飲んでいる
例:10時間耐久○○したら即終了配信で開始1分で終了する
例:歌枠と書いているのにサムネがゲーム
例:「見て!文野環が動いてるよ!」というタイトルなのに静止画
例:イキる→クソザコ

ツッコミ例:AなのにBしてるの草

2.「BなのはAだから」パターン

事実Bに対して、理由・対応Aを間違う
例:チームで勝利した時にポンコツキャラが自分の成果とばかりにイキる
例:ハゲ頭を気にしてワカメを大量に食べる(ワンパンマン)

ツッコミ例:いや、BなのはAのせいじゃねーよ

3.とにかく何かがおかしいパターン

これはドリフのようなコテコテのやつです。
例:警官がバレリーナの格好をしている

4.一個余分パターン

例:4人グループなのに明らかに違う1人が紛れ込む
例:4人で食事なのに5人分ある
例:人間は2つの性にわけられる、男、女、そして秀吉だ

5.一個不足パターン

例:4人グループなのに明らかに1人足りない
例:4人で食事なのに3人分しかない
例:人間の3大欲求は、食欲と睡眠欲だね

6.空っぽパターン

例:凸待ちゼロ人

7.勘違い、無知

例:えっ!? トナカイっているんでしゅか!???
例:東西南北がわからない
例:言い間違い、読み間違い

8.主語の間違い・主語が大きい

例:ホモが嫌いな女子なんかいません!!!!
例:私のことお姉さんって言ってくれる人類あんまいないんだよね

9.過剰、貧相、雑、丁寧すぎる、暴言

疲れたので後で別途まとめます。
網羅するのは大変そうです。

10.わざと全部言わないパターン

これはむしろブログなどで使われる手ですが、ある説明をする際に、説明すべき情報が不足していると補足したくなりますよね。
そういうのを敢えて狙う手もあります。私もたまにやります。

これはわざとではないですが。こういう風に補足、ツッコミが増えると、例えばはてなブックマークみたいなところではバズるわけです。

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11.頑張って詳しくない領域について語るパターン

「◯◯は好きだけど詳しくないから解説しない」というのはもったいないです。敢えて「私は詳しいんだ!」という態度でドヤ顔で説明すると、「それは違う」と指摘厨おじさんが指摘してくれます。
(なおこのパターンは誰でも使えるのでおすすめです。より詳しい人を炙り出せます)

わざとボケるか、天然でボケるか

上記のようないろんな手があるのですが、わざとらしいとサムいですよね。
結局こういうのはセンスが問われてしまうんだと思います。「こいつツッコミ待ちだ」と思われると上手く行かないかもしれません。
スタンスとしては

1.今ボケてるよ、皆ツッコんでねという雰囲気
2.天然なのか、計算なのか読めない雰囲気
3.完全に天然

とあると思いますが、一番場外ボケとして安定して強いのはおそらく2ですね。1は非常に楽しくて好きなんですが、プロレスだと分かってるので場外に持ち出されづらいです。なお燃えやすいのは3です。ネタじゃなくてガチだと取られるわけですからね。燃えると2以上にバズりますが今度は鎮火対応が必要になります。

失敗すると燃える

「こんな○○はけしからん!!」というのもリアクションなので同じ状態です。
ただしこれはマイナスの効果ですよね。
このツッコミどころを用意する方法は、一歩間違うと燃えます
ツッコミによる拡散≒炎上の仕組みと思っていいと思います。

誰かがちょっとしたボケをして、それが上手く拡散された時に「○○さんが燃えてる」って言ってる人を見たことはないでしょうか?
そのくらいにツッコミによる拡散と炎上の差が曖昧です。

対立構図は消えない炎なので避けるべき

応用ですが、A vs Bという派閥に分かれてお互いにツッコミしあっている状態になると無限に燃えます。
わかりやすいところだと

右翼 vs 左翼
信者 vs アンチ
オタク vs フェミニスト
男 vs 女
あとはゲハ、スポーツチーム、宗教論争でもよく起こりますね

皆が全力で避ける話題です。
こういう対立構図を発見したら、触れるのは相当な覚悟が必要になります。

炎上しやすいもの

これもちょっと網羅は難しそうですね。
今度ちゃんとまとめてみたいです。

・洒落になってないもの、スタンスに関わるもの
・悪意があるもの
・ショックが大きいもの
・対立構図にある話題

場外ボケは次の配信でフォローする

・言い訳する
・説明する
・謝罪会見する
・次の企画につなげる

色々あります。
上手い人はここで注目を集めてから、さらに場外ボケをかましたり、次の配信への流れを作ります。

まとめ

・バズを狙うためボケて放置する方法がある
・完璧なコンテンツは、時としてバズ型コンテンツに負ける
・バズと炎上は紙一重
・ボケ方法はいろいろある
・炎上に気をつける

ボケ方法のパターン網羅と、炎上パターンまとめはそのうち作りたいです。あと、この事を踏まえてファンはどう振る舞うと界隈がより良く回るのかとか書いてみたいです。今回は長くなりそうなので割愛しました。


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