桐生ココの炎上対応が神がかっていた話(VTuberプチ解説)

桐生ココのまとめ記事がいくら書いても終わらないので、細かい記事も書いて行こうと思います。
2020/03/06の桐生ココのあさココが、ゾッとするくらい神がかっていたので軽くまとめます。

桐生ココの同期が炎上した

まず何があったか?

・桐生ココの同期がやらかして炎上して1週間休みになった
・桐生ココはあさココという朝ニュースをしている
・どんな事件にでも全力で踏み込んでいくスタイルが受けている

さて、自分が桐生ココならどうしますか?

・全力で触れていって、フォローする
・事実だけさっと触れる
・知らんぷり、すっとぼける
・完全ノータッチ
・お気持ち表明

まあこんなところですよね。SNS界隈を見てもそんな選択肢ばかり目に付きました。
ただ、どの選択肢でもマイナスしかない感じがしませんか?
触れたら触れたで、まだ事件を知らない人にまで拡散されるし、今後それでいじらなきゃいけなくなる。下手にスルーするとタブーを作ったようで違和感を残してしまう。そもそもあさココの主義に反している。
これは難しいです。どうやっても誰かを傷つけそうです。

桐生ココの実際の対応

https://youtu.be/v_gjU8RYt4g?t=986
これです。

ざっくり簡単にまとめると

あさココの自称アンチおじさんが居る
自称アンチおじさんが「初期のほうがおもしろかった」とツンデレしている
(ここまでは以前からネタにしている)
自称アンチおじさんは最近「あさココリークが採用されない」とキレている
そのネタが採用されないのはたぶん事務所NGか取材NGだから
(常々、どんな攻めた内容でも許可はとってると念押ししている)
闇組織に握りつぶされた記事が多々ある、悔しい
もちろんそれ以前に人を傷つける内容、同じホロライブの仲間を傷つけるような内容はやらない

皆さんどんどんあさココリークしてくださいね

こういう風に言っています。

巧妙すぎる批判の回避術

上記の内容がどうして巧妙かわかるでしょうか?

まず、具体的に炎上案件について言っていません。なので炎上事件を知らない人には「自称アンチおじさん面白い」で終わる話です。
炎上について知ってる人には「事務所・本人・または事後判断で記事にしないと決めた」と言っているように聞こえるでしょう。

責任の所在が3つに分散していることで、これ以上燃え広がることを抑止できています。1つだとそこに論点と炎上の流れができてしまいます。

個別案件に言及せず、一般論で言ってるため、論点を炎上自体じゃなく桐生ココ自体の主義主張に移すことに成功しています。しかもその理由は至極まっとうなものです(取材NGや、傷つけることはしない)

これまでやってきたあさココの主義とも矛盾していません。

新しい主義主張を掲げていません。これまでと主義・思想の一貫性が保たれています。特別な事は言っていなく「桐生ココならそう言うだろう」の延長線上で対処しています。

個別案件について触れていなく、別に「例の炎上事件が悪い」とも「悪くない」とも言っていないので、今後その事案に対して何を言ってもダブルスタンダードになりえません。

そして、これら全てが今回の炎上のことだとは一言も言っていません。
護身完成です。

誰も傷ついていないし、桐生ココの株は上がる

炎上処理というのは、頑張っても言えば言うほどマイナスになるということが常で難しいため、基本的には放置が最適解なのです。
しかし桐生ココの対応は、対処によって誰を傷つけていないのが恐ろしいところです。
しかもそれの話自体が面白いんですから、ゾットするほど上手いですよね。

炎上に有効な責任回避方法

実は今回の対応って会社がよくやっている手ですよね。
社会人なら、この対応は「どっかの企業っぽい」「政治家っぽい」と感じたのではないでしょうか。私はそう感じました。
世間というのはどうしても責任回避ゲームになりがちですから、ここらへんは大凡やり方が決まっていると思います。

今回、桐生ココほどではないにしても参考にできそうなのは次の通りです。

・具体的なことを言わない、一般論で主義主張する
よく聞く「個別事案については答えられない」ってやつです

・責任の所在を分散して有耶無耶にする
悪い会社がよくやる最悪な手です、今回初めて優しい使い方をみたきがします

・お上、上司に責任をなすりつける
使い方次第ですがこれも使えますね、自分は頑張ったけど仕方ないんだという。ただこれは自分の努力を見せておかなければ逆効果です。責任転嫁に見えます。

・論点をずらす
炎上すると、それが良いか悪いかで論争が起きてひたすら燃えますから、是非の論点をずらす必要があります

・身動きしやすい思想の一貫性を持つ
これは人生レベルの話になってしまいますが。どういう事態に陥ろうと今までの主張を繰り返すだけで上手く事が運ぶような思想を用意しておくと、いざという時でも対処が楽です。桐生ココは常々「これはこう言われてるけど、私はこうおもうんだよなー!!」と思想を伝えています。論理武装してる感じです。

分かる人にだけ分かるようにお気持ち表明メソッド

炎上対応でよく失敗してるのは

事件が起こる
→ 少数の人に謝罪・弁明する
→ 知らなかった人が事件について知る
→ 余計に燃える

というやつです。燃料投下ってやつですね。
これを回避するためには、桐生ココがやったように

・抽象的な仮想敵を用意する
・仮想敵に対してお気持ち表明する

という手が一つあると思います。
ただし、一部がガチギレしている場合はかわされたことに対して余計にキレるかもしれませんし、既に十分に知れ渡っているときは謝罪が一番早いでしょう。

おわりに

プロレスレベルの炎上芸はよく見ますが、今回はガチめの炎上芸をみた感じがします。普段こういうメソッドは偉い人が保身のために使いがちですが、プラスの使い方をするのはカッコいいですね。

ただ、このような振る舞いを皆ができればいいですが、普通無理ですし、一歩しくじると余計にこじてそうなので、基本は「触れない」「すっとぼけ」「ほとぼりが冷めるまで待つ」でいいのではないかと思います。

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