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2024/07/21 老いるとは失っていくこと
おはようございます🙏
7月も第三週終わりですね。
皆さんは歳を思ったよりとりすぎて、人生詰んだと感じたことはありませんか?
私の闘病と寛解、その間にも無情にも時間がなくなっていきました。
つまり、還暦間近で歳をとっていることを忘れてしまったのです。
その間に父を亡くし、母は認知症状が進行しています。
良いことは続かないし、悪いことも続かないといいます。禍福はあざなえる縄のごとし。
でも、オープンでの仕事にあるカウンセラーさんとの面談でこう告げられた事があります。
「歳をとるとあとは失う物ばかりですよね」
たしかに、手元に物持ち良く残していた記憶の宝物もいつの間にかなくなっています。母の認知症状も改善することはありません。本当に、あとは失う物しかないのです。人生の終わりに向けて。
セオドア・ドライサーも詩の中で、"rage, rage, against the setting sun"だったと思うのですが、学生時代にゼミで恩師から教わったときに分からなかった一節で、この歳になってやっと、
「これは今の自分を指している」
という確信を持てます。
先日出席した高校やゼミの同窓会で、元ゼミ生のなかで一番老け込んでいたのが自分と分かったのです。家庭を持ったこともないのも自分だけでした。
いま気づいたところで足掻いても無駄で、失う物しかないし、若い人を見てときめいてもそれは、統合失調症初発30代のころの自分でしかありません。
人の命もまた、後戻りができないから良いこともあるし、後戻りできないからやり直しが利かないところがあります。たとえば市場の利率が下がれば会社は喜びますが、利率が下がれば困るのが銀行預金等の利子で儲けている人達であるように、あっち立てばこっち立たずなのです。タイムマシーンは実現できないほうが諸々の面倒は起きないはずなのです。
私もまた、失うところまで失って、何も新たに得るところもなく消えていくのが宿命だと思っています。一桁や10代、20代、働き盛りで病気に落命する若者・壮年の人たちがいるように、私も一瞬先は闇で、今日一日無事に過ごせたことを神仏に感謝する感じになってます。
2024/07/21 ここまで
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