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センシティブな話・選挙をめぐって

1 🐁

 年上のいとこから言い淀んだ電話があった。
その後母が外出先で受けたという。
母が畑仕事先で受けたらしい。

2 🐂

 そういえばうちの南と西正面にはとある党の人々が、昼夜を問わず出入りしているばかりか、リビングルームに入った途端窓越しにポスターが見えるような貼り方をしている。
 この間選挙が告示された日、各党の街頭演説が堰を切ったように始まった。その期にあわせて3人組の黒ズボンにワイシャツのおじいさんたちがポスターを貼り替えて回る。うちの柴犬が室内から低い声で威嚇し吠えていた。犬は正直である。彼らは用事が済むとけげんな顔でうちの中を覗いていった。
 あと当然ながら呪文が耳に付くからその間PCで「中拍子」をBGMにして気持ちを落ち着かせる。

https://radiotalk.jp/talk/647498

3 🐯

 さて、いとこからの電話は久しぶりだ。何かを言いよどんでいる。おそらく「フレンド票」の話だろう。長年一緒に生きていると母とも腹で分かり合える「言わずもがな」。ある一種の哀しさを覚える。

 近所の老夫婦がそうしてやってきたが、私はある意味ショックだった。老人・障害者・「シンママ」に食い込むある意味気持ちが複雑になる政党と後援組織が控えている。抜けるというとガクブル級の脅しをかけられるという非情の組織と聞いている。

 いとこは第三者証明書を書いてくれたけど恩知らずの私はいつもの党に入れる。私も障害者であるがこればかりは中高時代の友達やおばさんたちの影響が大きい。(了)


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