共通テスト数学 平均点は低くても難しいだけならそれでいい 制限時間2時間とかでいいのでは?

1月16日は共通テスト2日目でした。

共通テストは2日目に数学、理科の試験が行われるのですが、数学の問題がかなーり難しかったそうです。

共通テストは平均点が60点くらいになるように問題が作られているようですが、予備校などの調査によると、平均点は数学1Aが38点、数学2Bが43点とずいぶんと低い点数になっています。

一応私自身も解いてみたのですが、1Aは92点、2Bは96点。2Bについては時間が間に合わず、時間をオーバーして解いたのであくまでも参考程度にしかなりません。

解いてみて思ったのは、圧倒的な問題量の多さと計算の多さ、そして時間の足りなさ。「うーん」と頭を悩ませて考えていると、すぐに時間が無くなってしまいます。

平均点が低いのは、大きく分けて二つの理由があると考えられます。すなわち、①それぞれの問題が難しくて分からない、➁問題の分量が多くて終わらない。

①の理由なら、正直なところ私は平均点が低くても問題ないだろうと思っています。

そもそも、平均点が低いこと自体が直接問題にはならないのです。得点の分布がきれいであれば、平均点が60点でも40点でも、受験生の学力を測れているはずです。平均点(中央値)が低い試験ほど上位層での得点差が大きくなるというだけです。むしろ、平均点が高いと上位層ではほとんど学力差がつかないこともあるので、その点では平均点が低い方が良いという考え方もできます。(下位層は共通テストの得点を利用して大学入試を受けない場合が多いので、下位層で得点差をつけてあげる必要はあまりないのです。)

ただし、共通テストの場合、➁の理由で平均点が低くなるようであれば、それは本当に必要な力が測れているか分かりません。

共通テストでは、演算処理能力を測る試験ではないはずでした。思考力が必要であるべき試験において、➁の理由で点が低くなるのは必要な力を測れていないことになります。

なので、➁の理由で平均点が低い試験でつけられた得点は、測りたい力を測った結果ではないので、あまり意味のない試験ということになります。

さて、今回の共通テストはどっちの理由が大きいのでしょうか。個人的には➁の理由は相当強かったと思います。

というのも現役理系大学生である私が数学1Aはギリギリ間に合ったくらいで、2Bに関しては時間内に終わらなったのですから。

各大問で、じっくり考えたいけど時間が足りないからとばして先の問題に進んだ。という受験生も多かったはずです。それでは意味がありませんね。

高校数学全体を70分とか60分の試験で網羅できるわけがない。

問題製作者の方々も、制限時間についてはかなり苦労されているはずです。本心では、制限時間2時間とか3時間で問題を作りたいと思っているでしょう。私が製作者ならそう思います。

難しい問題を出題するけど、制限時間には余裕を持たせる。

というのが、思考力を測る試験において重要なことではないでしょうか。

しかし制限時間2時間とか言うと、ふざけんじゃねえってなるんでしょうね。

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