15 さよなら、僕の平和な日々よ
まず僕は黒田からメールをもらったあと、稲元に電話をする。そして、今僕がマックにいるように話す。稲元が出るか、電話に気付いた犯人が出るかどうかはわからない。もしかしたら、音を消していたり、電源が入ってなかったりして、誰もスマホの存在に気づかないかもしれない。ま、そのときはそのときだ。
それで電話に出た場合、僕がマックにいるってことにすれば、少なくとも犯人側はこの学校内に生徒や教師はいないと知り、少しは警戒心も薄くなるだろう。警戒心が薄くなれば、僕も動きやすい。
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