技術と美味しさとレシピ。

技術があれば美味しい料理が作れるのか。

良いレシピがあれば美味しい料理が作れるのか。

美味しいとはなんなのか?最近よくこんな事を考えます。

僕の様な料理人は技術が求められます。職人として仕事をしていくわけなので当然なのですが、どうしても技術ばかりを求めてしまう人も多い。

本当に美味しいものを作るには技術もレシピも絶対に必要なのですが、普通に美味しいものを作るだけなら技術もレシピも入りません。これが僕の持論です。

何故ならば母の作る料理はレシピなんてないし、お世辞にも技術がすごいわけではありません。でもとても美味しい。勿論技術があった方がより良いのですが、美味しいものを作るために技術を身に付けるのが本当の意味で良いのかはよく考えなければなりません。技術至上主義になってしまうからです。


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