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時代にあった働き方とはなんなのか?

働き方改革というワードを当たり前に聞くいまの時代、どんな働き方が僕達にとっていいのだろうか?

ブラック企業とハードワークが混同される中で、自分なりの考え方を書いておきたいと思う。

あくまでも個人的な考え方なのでこんな考え方もあるんだなと思っていただければ。


長時間労働(ハードワーク)は必要か?


料理人は特に労働時間が長くなってしまいがち。それは飲食店の特性によるものも多いのですが、学ばなければいけないことが多くあるのも事実です。

特に高級レストランや鮨屋などは技術がなければ成り立ちにくいので、必然的に学ぶ事が多くなります。僕自身も長い時間働く中で沢山の事を学びましたし、そのおかげで今があると思っています。

しかし僕が料理人になった14年前といまとでは圧倒的に情報量が違う事と、スマホがここまで普及していなかった事もあり、同じように技術を身に付けるにしてもやり方も情報の取捨選択も違います。

これは飲食業に限られる問題では無いと思います。

いまの風潮は長時間労働が悪!のようになっていますが、そうではなく

何故長い時間働く必要があるのか?

長い修行期間はどの様な理由で必要なのか?

を明確にする必要があり、その中でどの様な働き方をすれば良いかを議論しなければいけないと思っています。

ただ前提として、飲食店の思考停止した長時間労働は論外です。


長時間労働とは何か?


僕は飲食がメインなので飲食前提の話になりますが、長時間労働はそれほど必要ないと思っています。というのも飲食の人は長時間労働が当たり前ですが、それはあくまでも事業として仕方ない部分は除き、効率化もほとんどされず、されていたとしても利益の出にくい中で無理に仕組みを作っている部分が多いからです。

そして多くの働く人は思考停止して働いている(正しくは働かされている)のに仕事をした気になっている人が多いからです。(もちろんそうじゃない人もいます)

時間も作業も短縮できるはずなのにそれをせず、会社や組織のせいにしている人があまりにも多い。毎日こんなに働いてるから時間がない、という事を言いますが、こうゆう人は時間ができても根本は変わらないと思います。

逆に意識がちゃんと出来ている人は、長い労働時間の中でも自分の時間を確保して勉強しますし、寝る間を惜しんででも自分の成長に時間を使います。

経営的な話をすれば、誰でもできるシステムを組んでいれば特殊な技術を持つ必要はありません。初心者のアルバイトだけでも回せるお店はできるかもしれません。(極端な例ですが)

しかし実際にはそうゆう訳には行かず、その組織にあったスキルセットは必要です。そしてその能力は長く在籍するほど高まる傾向にあり、その組織では仕事ができる人材は生まれます。

給料も休みもちゃんとあり、仕事もうまく回っていればそれで良い人は多くいるでしょう。

しかしそれ以外の能力を付けたいと思えば別で時間を生み出す必要があります。

レストランでいえば、オーブンで温度と時間をコントロールして状態の良い肉は誰でも焼ける様になるので、そのお店にいる分には仕事が出来ますが、アナログな焼き方を学ぼうと思えば別で時間が必要だという事です。

これが毎日無理な長時間労働なお店であればその時間は確保出来ませんが、労働時間がきちんとしているお店で、自分の時間が確保できる場合はどうなのか?という話です。

本当にその能力が必要だと思う人はどんな状況でも自分で練習します。これを環境のせいにするのは違うと思います(個人的に)

組織にあった能力を伸ばす事と、個人の能力を伸ばす事はイコールではありません。(もちろん両方伸ばせるに越した事はありませんが、冷静に見た時に)

レストランでもシェフのやり方があるので、なんでも好きな肉の焼き方が選べる訳ではありません。そのお店の味を生み出すためにやるべき方法がある。

なので自分の能力を上げようと思えば時間外での(労働ではない)努力が必要になります。僕自身はこうゆう考え方だったので、自分の事は自分で面倒を見ていました(こちらの方が少数派だとは思いますが。。。)


長い修行期間は必要なのか?

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