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奇想の画家・長沢芦雪と豪遊!

 『皆川淇園とその仲間たち』 第4回

皆川淇園において特筆すべきことのひとつは、彼の幅広い交友関係です。丸山応挙や与謝野蕪村等、当時一流の文化人たちが淇園のもとに集っていました。

 その中でも特に長沢芦雪は淇園と深い交流があったと伝えられています。芦雪は2011年にMIHO MUSEUMで大規模な展覧会が開催されるなど、近年評価が高まっている画家です。縦横無尽な筆遣い、画面にも現れる彼の自由闊達さが魅力で、私も好きな画家のひとりです。芦雪のそんな自由人なところが気に入ったのか、淇園と芦雪はよく祇園で飲み明かしていたそう。祇園で画会を開いて大金を得た芦雪が淇園たちを引き連れて、俺のおごりだと大尽遊びをしたのはいいが大金を使い果たし、下着姿になって退散したという逸話まであるそう。こんな (意外な?)淇園の一面を知るのも面白いですね。

                           (勝治 真美)

                         【2014.4.15 嵯峨野文化通信 第197号】

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