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【やすけカレー】ダシ×スパイスの融合!目指すのは「お腹も心も満たせる空間」

2024年2月3日、新潟県・新発田市豊町の新発田高校の近くに無国籍スパイスカレーの店「やすけカレー」がオープンします。これまで新潟市・新発田市を中心にキッチンカーのみで販売を行ってきた「やすけ's Spice Car」が、ついに念願の店舗を出店。店主の佐藤謙介さんに現在の心境と、カレーに詰め込んだこだわりを伺いました。(聞き手・小野寺 美咲

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インスタでお馴染みの「カレーおじさん」。

コロナ禍ではじめたカレーづくり。ミシュランシェフの言葉が後押しに

「やすけ's Spice Car」の店主兼シェフである佐藤さん

佐藤さん(以下敬称略)「カレーのスパイスって、組み合わせが無限にある。調合によって新しい味わいが生まれるのがすごく楽しいんです」

「やすけ's Spice Car」の店主兼シェフである佐藤さんは、そう笑顔で語ります。

数年前、コロナの影響で勤めていた中華料理店が休業状態に。空いた時間を使って、スパイスを調合していちからカレーを作りはじめたのがきっかけでした。

調合は奥が深くて難易度も高く、最初のうちは何度やっても思うような味になりませんでした。調整を繰り返すうちに、ようやく納得できるカレーができたと言います。

佐藤「ある時、うまくできたカレーをミシュラン認定のシェフの方に食べていただく機会があって。その時に、めちゃくちゃ褒められて。『カレー屋さんいいな』と思ったんです」

料理人を始めた頃から、いつか独立して自分の店を持ちたいという夢を持っていた佐藤さん。この言葉に背中を押されて「やすけ's Spice Car」として、キッチンカーの出店を決意しました。

とにかく一生懸命、美味しいカレーでお腹も心も満たしたい

やすけカレーのインスタはこちら。

本業のかたわら休日にキッチンカーの稼働を始めるため、トラックをDIYしてキッチンカーを自作(!)することに。

お店の顔となるトラックが納車
キッチン部分をコツコツと作り続け……
ついに合体!
多くのお客様が応援&リアクションしてくれました
そして、立派なキッチンカーが完成!!

佐藤「主に道の駅 加治川で出店していたんですが、慣れないうちは手探り状態でした。時間帯による売れ行きの差に戸惑いましたね。ランチどきにはカレーが売れるけど、ピークを過ぎたら全くで。他のキッチンカーにはお客様が並んでいるのに…」

そこから、ピーク後も立ち寄っていただけるよう、チャイなどのドリンクメニューを考案しました。出店のたびにお客様の反応を見ながらすこしずつ改善を加え、Instagramを中心にじわじわと口コミで広まっていきました。

雑誌やメディアにとりあげられる機会も

ある日、キッチンカーを訪れたひとりのお客様から声をかけられました。
お客様は、数ヶ月前出店した際にカレーを購入してくれていたんだそう。

「仕事を辞めて落ち込んでいた時に、やすけカレーを食べて。それがすごく美味しくて。頑張ろうと思えました。今はもう、次の就職先も決まったんです

お客様のそんな言葉に、佐藤さんは心打たれました。

自分の作ったカレーが、誰かの心を前向きにできた。
美味しい料理には、お腹だけじゃなく、心も満たす力がある。

その喜びが原動力となって、よりたくさんの方に届けたいと想うようになりました。そして、1年ほどの準備期間を経て、この度新潟・新発田市豊町に実店舗をオープンすることになったのです。

現在も、チームメンバーで打ち合わせを重ねている最中

新潟家守舎と佐藤さんは、店舗を施工するJOYN CRAFTSの五十嵐さんを通じて出会いました。現在は紘大さんたち新潟家守舎チームとオープン準備を進めています。

これまでたくさんの意見を出し合ったJOYN CRAFTSの五十嵐さんに、厚い信頼を寄せている佐藤さん。
「僕がつっぱしってしまいそうな時には(笑)、ストッパーになってくれる、良き相談役です」

五十嵐さんも佐藤さんについてこう語ります。
「すごく、一生懸命な人。それが料理にもあらわれているんじゃないかな」

長年料理人として腕を磨いてきた佐藤さんは、その言葉を受けて嬉しそうな笑顔を見せてくれました。

中華の経験を活かしたダシ×スパイスカレーはここでしか味わえない

公式Instagramには、豊富なメニューがずらり

新潟ローカルの中華料理店で経験を積んだ佐藤さんが目指すのは、うまみの詰まったダシとスパイスを融合させた、他では味わえないカレーです。

スパイスだけでなく「油」にも、やすけカレーのこだわりが詰まっています。「油マニア」だと自負する佐藤さんは、常にさまざまな油を常備してカレーに調合させ、メニューを考案していると言います。

佐藤「スパイスで香りをつけたり、角煮を煮たりした油を常備してあるんです。油は水で流れにくいじゃないですか。個人的には、美味しい油を口に入れると最後まで残って鼻から風味が抜けると思うんです。そして、カレーのうまみの余韻をもたらしてくれる。油は、すごくいい仕事をするんですよ」

現在数十種類のメニューがあり、それぞれスパイスと油の組み合わせを日々調整しながら、少しずつ改良を加えています。

佐藤「中華の経験がある自分だからこそ作れる、うまみの詰まったカレーを食べてほしいと思っています。実店舗では、これまでキッチンカーで提供してきたラインナップだけじゃなく、チャーハンとカレーを組み合わせたような、中華の良さをダイレクトに活かしたメニューも出す予定です。まだメニュー名に悩んでるんですが、楽しみにしてもらえると嬉しいです」

実店舗だからこそできる、幸せがカレない空間を目指して

工事も着々と進んでいる

実店舗とキッチンカーの一番の違いは空間づくりが必要なところだと、佐藤さんは言います。退店されるまで、店舗がお客様にとって心地よい空間になれるように、什器やイスひとつひとつにこだわって準備を進めています。

お一人様でも入りやすいカウンター席
ファミリーのお客様もゆったりすわれる座敷や
テーブル席もご用意

オープンする新発田市豊町には商店街があり、地元で愛される老舗や、新進気鋭の飲食店が立ち並んでいます。新規のお客様はもちろん、これまでキッチンカーに来てくれたお客様にも、ご家族やご友人と一緒に店舗に足を運んでもらいたいと佐藤さん。

佐藤「キッチンカーの時は、SNSで『美味しかった』と感想をくれたり、リピートで来てくれるのがとても嬉しくて励みになっていました。でも欲を言うと、お客様の顔が見たかった。実店舗なら、直接その場でお客様の反応が見られる。どんな感じなんだろう。食べ終わった顔が見たいですね。それが何より楽しみです」

中華の経験を活かした無国籍スパイスカレーで、もっとたくさんの方のお腹と心を満たすために。佐藤さんの挑戦は、続きます。

<コウダイコメント☺︎>
今回新潟家守舎チームは、店舗設計のデザインと広報の情報発信の部分をフォローさせていただきました。

建物もともとのブルーの瓦屋根や出窓など愛着のある作りを生かしつつ、佐藤さん自身のカラーが出るよう、デザインコードをグレーと木のコントラストにしました。外観はグレーの塗り壁、ペンダントライトが見えるスクエア窓など落ち着いた雰囲気に仕上げました。中に入ると、モールテックス天板のカウンターが出迎えてくれます。ラワンは腰壁やテーブル等に用い、温もりも感じる設えとしました。また、カーペット敷きの座卓スペースも設け、子連れの方も来てもらえるよう、こだわりました。
ご来店された方にとって、心地よい空間になっていましたら幸いです!

途中で8BANPARKにも出店いただきありがとうございました!お店ができるまでの過程(プロセス)にも価値があります。ぜひ、新発田のまちに長年、ファンに愛されるお店をつくっていってください!応援しています☻

やすけカレー >>>2024年2月3日OPEN
新潟県新発田市豊町3丁目12-7(新発田高校付近)
070-3256-8200
店休日 月曜日
営業時間 11時~14時30分/17時~20時30分


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