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「8BAN EVENING MARKET」で実感した背中を見せる大切さ

株式会社新潟家守舎 代表 小林紘大さん。自身の法人以外にも多数の事業を手掛けており、携わっている事業は30以上にも及ぶパラレルワーカーとして活動している。(聞き手・小野寺 美咲)

左が紘大さん。右が本イベントの共同主催者・地方公務員の稲葉一樹さん。

8BANエリアから新しいことに取り組み、発信していけば、古町の未来が変わる。
そんなコンセプトを掲げてスタートしたのが、「8BAN EVENING MARKET」
という実験的な企画だ。
路上とビルの屋上で、音楽やダンス、サウナ、飲食を楽しめる。
多数のキッチンカー・テントにて、新潟の店舗があつまった。

11/26に行われたイベントのメインデザイン。

新潟の中心市街地・古町。風情のある街並みなどの魅力がありながらも、かつての賑わいは落ち着いてしまった。かつ家賃が高いため、若者が参入しづらいという地域経営課題も抱えている。
しかし古町の中でも8BANエリアは、空き店舗が多く、比較的家賃が安い。ポテンシャルの高さから、開催地に選ばれた。(路線価をプロットしたMAPを作成して、家賃の断層エリアを割り出した)

今回は、この場所で2022年は、4度目、最終回となる11/26のイベントを紘大さんに振り返ってもらった。


路上と屋上を結んで、古町を立体的に盛り上げるのが狙い

紘大さん(以下、紘大) 路上と屋上を組み合わせると、もっと面白いことができるんじゃないかと思ったんです。

私たちが歩く路上、つまりグランドレベル(1階部分)が良ければ、そのまち全体の雰囲気が良いと感じられるもの。そのためエリア全体の盛りあげていくうえで、「歩いて楽しい、ウォーカブルなまちづくり」が各地で推奨されている。
ただ、日本は基本的に路上面積が少ない。路上だけではなく民間地と組み合わせた盛り上げが求められているものの、その数は限られている。

紘大さんたちが狙うのは、路上と屋上の結びつけだ。

・路上と屋上で店舗の内容を変え、路上のお客さんを屋上にも誘導
・路上で購入したものを屋上で座って食べられる導線づくり

これらのポイントを意識して、広範囲で立体的な盛り上げを狙った。

人的KPIを設定。若者と一緒に汗をかいた

紘大 売り上げ以外のKPIの設定も大事だと考えています。今回で言えば「出店者と仲良くなる」「ボランティア人材の育成」を設定していました。

本イベントは、紘大さんと稲葉さん含め4人(!)がメインで動いた。

コロナ禍が理由で、ボランティアサークルなどの稼働ができず、地域やひととの関わりを求めている若者は多い。
学生中心に77名ものボランティアスタッフのが集まった。
準備のため、開催前から細かく連絡を取り合った。紘大さんは「必要な部分だけ手伝ってもらう」のではなく、積極的に裏側を見せ、スタッフに協力を仰いだ。

そして当日は、朝早くから夜遅くまで、みんなで一緒に、楽しみながら。
オンラインでの授業や仕事では味わえない、いきいきとした時間が終始会場には流れていた。

紘大 すごく楽しかったし、めっちゃ大変なイベントでした(笑)。
フライヤーのコピーやデザイン、テレビに取り上げていただいたりなど広報活動、予算管理、公道の使用許可申請……。久しぶりに前日は徹夜をして、最終準備したりして。気合入れて、がんばりました!
30半ばの僕ら主催者ですが、いい時間を作るために汗をかいて、走りまわりました。

大盛り上がりのイベント当日の様子

初出店の方をフォローする体制を整えた結果
数多くの店舗が参加。
屋上でのパフォーマンス。また、会場にて
プロの芸人「出来心」によるラジオを生配信。
リアルタイムでの盛り上がりをみせた。

今回は、これまで実施してきた同イベントよりも大きい規模で実施。かつ新しい試みも多く、黒字化&700人超の来場者数を記録した。

【新しい試み】
・路上を封鎖してのキッチンカーを含めるマーケット
・屋上での音楽ライブ
・ドローンを使った新潟初の社会実験
・後夜祭での高速マイムマイム

ここからは、当日の様子を画像で振り返っていく。

飲食店が多数参加。カメラを向けると、皆いい表情。
「8ban Eats」と称して、カレーを注文したお客さんのもとに
スタッフとドローンどちらが早く届けられるかを競うイベントを実施。
結果は人間の圧勝(笑)。
ビールとよく合う名物商品も
飛ぶように売れた。
青空の下、休憩するお客さん。
大勢でもダンスパフォーマンスも大成功。
最後までみんなで大盛り上がり!

翌日の早朝は、紘大さんが会場まで足を運び、ゴミひとつ落ちていないことを確認。イベントは大盛況で幕を閉じた。

新潟で一生懸命がんばるって、かっこいい


紘大 学生含め若い方が参加してくれたのが、本当に良かったと思っています。
自分たちが暮らしている新潟で、みんなと一緒に何かをつくって楽しむ。その経験は、皆さんのこれからの人生の選択に活きると思っていて。

さらに、新潟家守舎でインターンを行っている谷大輔さんもnoteで
「今まで関わった中で一番」と語っている。

楽しいことを、大真面目に、みんなを巻き込んで実行する。
紘大さんのイベントに対する姿勢は、いつも真剣だ。

紘大さん含め、主催メンバーの背中を見ると「あらためて、この町っていいな」「ここでもっと、楽しいことがしたいな」と思えてくる。

8番エリアの盛り上げを行った本イベント。
これからも、新潟の盛り上げに貢献する紘大さんの姿をお届けしていきたい。

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