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教職員 モヤモヤするシステム #31


モヤモヤ

校務分掌の重み視覚化システムがないため、有能や職員は公務の負担が大きい。
しかし、給与形態は年齢に応じて上昇するシステムである。これは、やる気が削がれるシステムではないだろうか?
協力担任、校務分掌が軽い、ベテラン、生徒数の少ない学校が最もコスパが良くなる。

そんな全貌が見えてくると、頑張れば頑張るほど馬鹿馬鹿しく感じる事がある。
具体的な場面としては、担任として職員室に戻った際、
①お茶を啜りながら談笑していたり、
②空き時間にスマホやネットのニュースをみていたり、
③居眠りをしている
協力担任を目の当たりしたときである。

校務分掌、学年分掌を決めるバランスは、年度末の管理職からの声掛けと、新学年会の自主的な名乗り出できまる。そのほかの組織として、部活や研究部会などが降ってくる事がある。

中には、強力な協力担任がいることも事実。
担任の多忙さをよくわかっており、裏でできる仕事を先回りしてタスク処理してくれる方。
トラブルがあったっときに親身に相談にのってくれる方。

公務員給与体系のメリットはデメリット

安定している反面、成果での伸び代はないということ。
教育基本法第9条には

  1. 法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。

とある。もちろん常に教鞭をとる者、学び続ける人ではある。
教科担任としての見返りとして生徒には学びの意義、素晴らしさ、学び方、を語れるようになることは大きなメリットではあるが、
教員としての見返りは、仕事が振られる。指導力があるが故、重い生徒を任される。主任などの立場、研修をお願いされるようになる。 等、これまでの公務に加えて仕事が膨らんでいく事である。

だったら無能を選択する・・・というふうになり得ないだろうか?
結果、有能な人は環境を変える。公教育は廃れていくという風になるのではなかろうか?(幸いにもこの日本には、熱意ある勤勉でひたすらGIVEで善意にあふれる精神を持つ先生が多いため、欠落したシステムの中でも公教育の質を保っているようだが)

残業するリスク

以前こんな事があった。
放課後、部活動の時間完全下校前、ゲリラ豪雨により一部の部活動をしていた生徒が帰宅困難に。
学校に残っている職員は、家庭連絡をながし、お迎えの対応。
もちろん残業代は発生しない。自分は17時に定時退勤をしていたため、その場での対応をしなかった。
これって、学校に滞在すればするほど損では?
トラブルがあれば対応。滞在するほどトラブルに遭遇するリスクは高まる。

考え方によっては

若手の頃は、給与に見合う働きはできていなかったと思う。(今より勤務時間は長かったが)
だから、今この瞬間だけを見れば損をしている感じがするが、トータルで見ればそんなことはないのかもしれない。
10年以上培った経験からのスキルや、得意分野による仕事効率化、ノウハウはもちろん教員仲間に還元する。これまでお世話になった御恩を奉公する。
それでも定額働かせ放題は容認できない。

管理職、担任と協力担任、主任、生徒指導担当、支援担当、行事担当、道徳担当、総合担当、部活動顧問、ICT担当

教員という仕事がより良きものになるために

教師の働き方は以前に比べ改善はされている。
それでも根本的なシステムで課題は多い。
こういったモヤモヤを解消することで、教師っていいなと心から思える仕事になり、生き生きとした先生が増える。先生の仕事の内容の一部に不満がなければ、ネット上に不満は出ないはず。
教育委員会、管理職、そして現場の職員は常にこういったモヤモヤを声に出し、システムの改良、無駄な仕事の削減、効率化する努力をする。例年通りはもう終わりにする必要がある。あくまでこの問題を変えて解消していくのは我々。
新しい文部科学大臣には、これまで教育畑ではない外部からきた方。
だからこそ外の世界から見える教育現場を鋭い視点を見定め、そんな現場に発破をかけてもらい、課題を是正を促してもらえればと思う。

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