宮古島工房うむくとぅ

宮古島を拠点に世界の文様を愛し研究し制作しています。「うむくとぅ」は宮古言葉で「智慧」…

宮古島工房うむくとぅ

宮古島を拠点に世界の文様を愛し研究し制作しています。「うむくとぅ」は宮古言葉で「智慧」を意味します。テキスタイルを軸としながら独自の知見や智慧を活かして探求想像し、呟いていきます。地球を巡る人類の文化が伝えてきた足跡とも言える文様を探ります。

最近の記事

世界文様散歩3 日本とアジア大陸のつながり

シルクロードの終着点について前回少し触れましたが、当時、東の果てである「ジパング」が神秘と謎に包まれた存在であったことは容易に想像ができます。そして日本から観た世界の諸国も、海の向こうの未知であり、夢と憧れが溢れ、想像力を掻き立てられたことでしょう。写真もインターネットも無かった時代ですから、無限に広がるイメージは留まることなく、現代人の想像力よりもはるかに豊かで鮮やかだったのではないでしょうか。今回は日本とアジア諸国の文様のつながりについて触れてみたいと思います。 かつて

    • 世界文様散歩2 先ずは日本から

      前回、アイヌの文様について少し触れました。ですので今回もまず日本の文様について語っていきますね。 とても馴染みのある日本の文様に「家紋」があります。家を表した日本固有の紋章で、起源は平安時代に遡ります。出身を表していますから、つまりこれもアイデンティティの現れですよね。奈良時代までは装飾目的として文様が描かれたことが多かったようですが、平安時代に入り貴族社会の下、各家固有の目印として活用され始めたとのこと。鎌倉時代には武家の間でも普及し、武家社会にも定着していったと考えられ

      • 世界文様散歩1 こんなときだからこそ

        世の中に大きな変化がもたらされ、これまでとは違う時間の過ごし方に恵まれたこんなときだからこそ、いろいろなものごとを見つめ直すチャンスですよね。そしてやりたかったことや大切にしてきたことに一歩踏み出す好機でもあると思っています。ずっとあたためてきたこと。それは個人的なライフワークだったことを、何かしら形にして纏めていくことでした。世界の文様やテキスタイルをこよなく愛し、調べたり、旅をしたり、集めたり、体験したり、、、それら探求や知見を元に文様の魅力についてnoteに纏めていきた

      世界文様散歩3 日本とアジア大陸のつながり