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【保育フォト】トントン当番


「園長センセー、今日 初めてあの子たちが トントンしにきて、
うちの子たちを 寝かせてくれたんですよ」と、2歳児クラスの担任が
報告しにきてくれました。
しかも 三人全員が、順番に。入れ替わりながら。

“あの子たち”とは、5歳児クラス 17人の中でも
選りすぐりのテレ屋さんたち 4人のこと。

進級してから毎日、意気揚々と小さいクラスのお手伝いに出かける
5歳児クラスの子どもたち。
 
“一番大きいクラスになった”という自負が、
『小さい子の面倒をみる』という行動となっているよう。
職員みんなから「ありがとう」と言われることで、
増々はりきってお世話をやき、喜びを噛みしめる子どもたち。
 
そのなかにあって、「お世話をしてあげたい」という気持ちは
他のみんなと同じ。なのに、どうにも恥ずかしくて、
廊下から部屋の中をのぞくのが 精一杯だった 4人の子どもたち。
17人も横になっていますから、少々 圧倒されるのも仕方のないこと。

2か月と 3週間をかけて、ようやく意を決し、
2歳児クラスの部屋に入って トントンしてくれたとのこと。

年長児クラスになった 嬉しさと自負をエネルギーにして、
お手伝いを楽しむ姿は とっても素敵。
 
でも、「テレてしまう気持ちだって 抱きとめたい」と、
職員みんなが思っています。
だから 部屋をのぞきに来てくれた 4人に、
「トントンしに来てくれたの お願いしま~す」と声をかけ続け、
と~っても低い敷居をまたいでくれる日を 待ちわびていたのです。
 
少し遅れて、5歳児クラスの担任も 同じことを報告しにきてくれました。
やっぱり二人ともが。入れ替わりで。

どちらのクラスの担任も、
自分がトントンしている 2歳児クラスの子が、
眠ってくれたことを確認したときの 年長さんたちと同じであろう、
ホクホクの笑顔で。得意気に、自慢気に
 
私にだけではなく、顔を合わせた職員にも。
だれかれ構わずに次々と。何度も、なんどでも。

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