【保育フォト】クワガタ逃走 大事件
なにやら朝から ザワザワしている 4歳児クラス。
担任二人を筆頭に、24人の子どもたちが、ガサガサ ごそごそ。
訳を訊きに行くと、飼っていたクワガタが 行方不明とのこと。
虫カゴの蓋はちゃんと閉まっているのに。
部屋の中を、あちこち探し回っても見つからず。
だからといって、クワガタ探しばかりを 続ける訳にもいかず。
けれども 頭からは離れず。
そんな担任の動揺を察してか、
「ツノでこうやって おしあけてさ~、出ちゃったんじゃない」
「誰かがフタを開けて見て、そのままにしちゃって、
飛んでいっちゃたんじゃない」
「あっ そういえば昨日、カゴの中で足をカキカキしてたから、
逃げたかったんじゃない」
「クワガタも 友だちがほしかったのかなぁ」
「夜オバケが来て、連れていかれちゃったのかもよ」と、
クワガタがいなくなった原因を あ~じゃないか、こ~じゃないかと論議。
まるで担任に、「センセーのせいじゃないからね」と言っているかのよう。
それでも 心落ち着かない担任の姿をみかねて、
「今ごろ、友だちのクワガタと あそんでいるよ」なんて言いながらも、
再び部屋の中を 隅々まで探し始める子どもたち。
「なんて前向きなの」と 感動していると、
いた~! クワガタ発見!! ちゃんと部屋の中にいました。
誰よりも ホッ! としたのは、もちろん担任二人。
そのことを 肌で感じとっている 24人の子どもたち。
しばら~くしてから、「センセー、クワガタみつかって よかったね」と。
子どもたちと相談して、もっと大きいカゴに入れ替えることに。
潜ってあそべるように、マットも入れることに。
翌日、カゴを覗きながら
「家、作ってるよ」「餌もよく食べてる」
「元気でよかったぁ」と子どもたち。
…泣きそう。
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