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【保育フォト】文化を伝えたくて


保育園には、子どもたちにとって怖いものが つあります。
それは、お獅子と 鬼。
 
どちらも『日本のお正月や 節分の文化を伝えていきたい』という思いで、
“獅子舞い” “豆まき”として行なっています。
 
決して 怖がらせることが目的ではありません。
でも 怖い どうしようもなく 怖い!!
 
そこで
「お獅子は 病気にかからずに 元気にすごせますようにって、
頭を噛んでくれるんだよ」と、お獅子がやってくる 何日も前から
行事の意味の話をしたり、ミニチュアのお獅子を作ってあそんだりと、
少しでも 怖さを和らげようとする職員たち。
 
しかし いざ お獅子が現われると、一目散に逃げだし 泣きだす子どもたち。
まさに『蜘蛛の子を散らす』といった表現がぴったりの惨状に。
 
それでも「センセーにダッコして噛んでもらう~」と勇気をふりしぼる姿や
翌日には、折り紙で お獅子のペープサートを作ってあそぶ姿も見られ、
“怖さ”以外のものも 伝わったよう。 ホッ
 
さて、お獅子より もっと怖い 鬼が現われる節分も間近。
子どもたちは どんな姿を見せるでしょう。
 
泣くもよし。逃げるもよし。
いなくなってから 強がりを言うもよし。
豆を投げつけられれば いうことなし。
 
怖さが伴う伝承行事は、子どもたちが“大きくなる力”に換えられるものに
したいのです。
だから、お獅子や鬼の怖さは、その場かぎり、
その時かぎりの怖さに とどめたい、と思うのです。
 
決して、「いい子にしていないと 鬼が来るよ」なんて、
脅かさないでくださいね。

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