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【保育フォト】ザリガニ釣りに


梅雨の晴れ間。
近くの公園を散歩していた 17人の  3歳児クラスの子どもたち。
ふと 田んぼに目をやると、泥の中から ブクブクと泡が。

「何かいるの」「何がいるんだろう」と 担任に尋ねたものの、
「何がいるんだろうねぇ」としらばっくれる 三人の担任たち。
答えが返ってこないため、子どもたちの頭の中には ???が溢れ、
いっぱいになっていくのでした。
 
“泡ブクは ザリガニの仕業”と 見込んだ担任たちが、数日後、
お手製の釣道具を用意して、子どもたちを散歩に誘い、いざ出発
 
ザリガニを釣りあげたときの 驚き喜ぶ姿を想像しながら。
半ば ほくそ笑みながら。意気揚々と…。
 
田んぼに到着。さっそく釣り糸をたらし、
ザリガニが食らいつくのを ワクワク・ルンルンしながら待つ担任。
…ところが、待てど 暮らせど一向に釣れる気配はなく、
次第に 苛立ちに似た焦りが。
結局 一匹も釣れず、担任はがっかり 意気消沈。
 
でも すぐに、「よし、今度は餌を替えて」と、思い直すのでした。
ただただ 子どもたちに、釣れたときの感動を 味わってほしくて。
驚き喜ぶ姿が見たくて。

でも 生き物や自然を相手に、
そんな簡単に、思惑どおりにいくわけがないですよね。
それでも 何度もなんども、
何度でも、竿や糸・餌の工夫を くり返し、トライする担任たち。
だって子どもたちは、ザリガニが釣れなくても、
「釣り楽しかった~」と、事務所にまで報告をしにきてくれるのですから。
 
子どもたちを笑顔にする
“大人の企み”に満ちた、保育園でありたいなぁと思うのです。
ザリガニ…、釣れるといいなぁ。

追伸:祝 6月30日 釣れました。

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