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デザイナーが作る"モノの価値"

「限られた環境で、最高のパフォーマンスを発揮する」ことがこれからのデザイナーに求められています!

依頼人が望むデザインを提案できることは、ビスネス上、必須条件と言えます。企業(制作会社)では「効率」を重視する故に、必要最小限の労力で数をこなすことを優先としていることは言うまでもありません。よって、多くのデザイナーは言われたことをただ「カタチ」にする存在となりつつあるというのも事実です。モノを作り込むには、時間と労力が必要なのは誰もが分かってはいるものの、いざビジネスとなるとどうしてもカタチを作り上げることに効率を求めてしまうこともまた事実です。

例えば、名刺

名刺3

名刺は、今ではビジネスの場において人と人を繋ぐ必需品です。いろんな場面で使用されますが、目的はかなり限られます。その一つが、商談成立の入り口と言えるのでしょう。名刺がただの「連絡帳」になりつつある、今。

「 モノの価値 を生み出すとは、何か!」私が意識して作り出す” モノの価値 “思うに、2つあります。

1つがモノ自体の価値を高める、付加価値として「ストーリー(STORY)」を持たせること。今では、どのブランドも必ず”誕生秘話”としてストーリが存在します。そのブランドの成り立ちなど、今ではブランドを愛するキッカケとしてなくてはならない存在といえるでしょう。同様に、私が作るモノには「なぜそのカタチに至っだのか」という「 デザイン・ストーリー」が存在します。

「 デザイン・ストーリー」は依頼人にもメリットがあります。依頼人が自己紹介の一環として「デザイン・ストーリー」を語ることで、名刺が人に渡る際、「強く印象に残る」ことできます。また、どんな人物なのかを理解する為の「十分な情報源」としての役割、信頼や興味を寄せるキッカケをもたらすことも。

ありふれた名刺は、やがて記憶から忘れ去られてしまいます。そこで、名刺の本来の役割「人と人を繋ぎ、次のアクションに繋げる(継続的に繋がり続ける)関係をもたらす」存在として、価値を作り上げることが大切です。ビスネスでの"人との差別化"がそこで生まれます。

名刺

もう1つは、「効果的なデザイン」の選定。依頼人が考えが及ばない部分にも、配慮と想定をした上でデザインを作り上げることが大切です。名刺が人に渡る場面を想定した上でデザインを考え、どのような意味合いをデザインに落としこむべきかを考える必要があります。名刺を受け取る人が受け取る際の感情などを考慮し、使用される場面に、見合った最適なモノを作ることは、デザイナーがもたらす「モノの価値」と私は考えます。依頼人から有益な情報を上手に聞き出すことがモノの価値 を高めるカギです。




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