マガジンのカバー画像

考えたこと

188
そのとき考えたことを書き残しておきます。
運営しているクリエイター

#フィルム写真

おぼろげな光

確固として好きなものが自分の中にあるだろうかと考えてみたとき、たしかにそこにあるのはおぼ…

織部 行
5日前
6

写真と自分

高校のときに中古の一眼レフカメラを買った。 初めての大きな買い物。貯金をはたいた買い物。…

織部 行
1年前
35

心地よい空間

いつだって心地よい空間を求めている。そう思った。 自分が落ち着いて、安心していられる場所…

織部 行
1年前
20

普通

あの人の普通と私の普通は違うんだ。 そんな当たり前のことを何度も何度も考える。 でも、私は…

織部 行
1年前
6

鈍色の満足

窓を開けて、網戸の網目の一つ一つからぴりっとした冷たい空気が部屋の中に流れ込んでくる。一…

織部 行
1年前
22

10月という季節

窓を開けると心地よい気温の、湿気を含んでいないすっきりした空気が部屋の中に入り込んでいま…

織部 行
1年前
5

待ち遠しい秋

秋になると空気が変わる。 それまでの、夏の湿気がさっと引いてさらさらとしていて、冬のようなきりきりした厳しさがないのが良い。肺いっぱいに鼻から空気を吸い込んで吐くと、体の中に秋が満たされるような充足感がある。空気が変わるのと同じように、不思議なことに彼女の1年間は秋が転換点になることが多い。もしかしたらこれは同じことを思っている人が多いのではないかと感じることがあるけれども、彼女だけの秘密である。9月の終わりから秋ははじまると思っている。台風が何度も何度もやってきて、10月の

夏の終わり

今年は夏を夏として過ごしてみようと思った。 それはあっという間に過ぎていくいつものほかの…

織部 行
1年前
12

もっと自由に

朝起きる。コーヒーを淹れて飲む。煙草を吸う。なんとなしにニュースサイトを開いて頭の中に目…

織部 行
1年前
12

気づくとぼやける

視界がぼやけるように頭の中もぼやけるけれど、ぼやけている視界も好きだったりするからぼやけ…

織部 行
2年前
12

服の裏は服

彼女にはいつまでにやらなければいけないことをやろうと思うたびに考えても仕方のない答えがな…

織部 行
2年前
8

雨の晴れ間

ちょうどいい雨。 肩にカバンをかけて、左手で傘をさして、右手にカメラを持って散歩。傘があ…

織部 行
2年前
14

光の陰影ばかり

光に当たると影ができて、その影はいろいろな色で形になる。 眺めていてこれほどきれいなもの…

織部 行
3年前
7

ゆるやかに過ぎる怖さ

綺麗なものを見ている。焦りもないし恐怖もない。 ただ目の前にあるものだけを目にして、過ぎていく。 実はそれが一番怖くって、いつの間にか過ぎている。 過ぎたものは戻らなくって、なんであのときこう思わなかったんだろう。こういう行動をしなかったんだろうという後悔が溜まっていく。 そうやっていろいろなことがゆるやかに過ぎていくことが一番怖い。