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株主優待クロス取引の隠れ(?)メリット

極力安全に運用を行いたい資金の場合には、債券と優待クロスを併用することで節税効果も生まれます。

優待クロス取引の隠れ(?)メリットとして「クロス取引手数料」と「債券利子に課せられる税金」は相殺できるという点があります。
債券で受け取れる「利子」には約20%の税金が課せられます。
(確定申告を行うことによって)その税金とクロス取引手数料を相殺(損益通算)することができます。

【例1】
債券利子5万円→税金1万円
クロス取引手数料5千円
税金5千円戻ってくる(還付される)

【例2】
債券利子5万円→税金1万円
クロス取引手数料1万円
税金1万円戻ってくる(還付される)

【例3】
債券利子5万円→税金1万円
クロス取引手数料2万円
税金1万円戻ってくる(還付される)
※クロス取引手数料の残りの1万円は「譲渡損失の繰越控除(3年)」に使えます。

※筆者の見識が間違っている場合や制度が変更される場合もあります。あくまで参考程度に留め置き下さい。不明な点は税務署へ相談しましょう。

債券(社債)の主なリスク
・発行体(発行している会社等)が倒産すると元本が戻って来ない

優待クロス取引の主なリスク
・株主優待を事前予告無しに廃止、改悪してしまうことが稀にある
・持ち株の清算(現渡、品渡)をうっかり忘れて、想定以上に手数料が発生することがある
・株数を間違えて発注してしまう場合がある(500株注文するべきところを100株で注文してしまう等)
※下2つは自己責任の範囲ですが「クロス取引あるある」なので頭の片隅に留めておきましょう。

私はうっかり忘れを防止する為に、エクセルやスケジュールアプリ等を活用しています。
今月(2024年3月)の優待権利付最終日まで残り2日となりました。最後までミスをしないように取引を行いたいものです。

【参考画像】筆者が行ったクロス取引詳細(2023年9月分)

【株主優待クロス取引】銘柄別優待内容 優待金額 実質金額 購入額 購入日と証券会社 手数料等

筆者が優待クロス取引に利用している証券会社
SMBC日興証券(貸株料長期1.4% 信用取引のみ売買手数料無料)
auカブコム証券(貸株料長期1.5% 1日100万円まで売買手数料無料)
楽天証券(貸株料長期1.1% 短期3.9% 売買手数料無料)
SBI証券(貸株料長期1.1% 短期3.9% 売買手数料無料)

2024.3.25

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